- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087444421
作品紹介・あらすじ
年上の写真家との関係に傷つく都が被写体に選んだのは、同性の親友に惹かれ葛藤する隆之で……。等身大の18歳を描く不朽の青春小説。
感想・レビュー・書評
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表紙に惹かれて購入。1994に初出した物語とは思えないほど今の世の中にも当てはまる物語。世間ではタブーとされてきた恋愛や性の多様性についても考えるきっかけに。
好きになったのがたまたま異性だった。
二分の一の確率。 -
平積みにされていたから新刊だと思って買った。
同性に恋をしたから変態なんてことない。とか好きになった相手が男か女かなんて二分の一の確率だ、とかほざく主人公に対し、
正直「LGBTQに対する一般論を偉そうに語る女が出てくるな・・・」とか思いながら読み進めていた。飽きてきて、携帯で本書を調べてみると1994年の小説だと出てきて驚いた。
まだ、今のような認識がなかった頃に、当たり前のこととしてそれを書いていたこと、それを語る主人公が周囲から変人として見られていたことに時代の変化を感じられて面白かった。 -
自分とは全く違う青春恋愛小説。若い時読んだら感じ方も違ったんだろうな。
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新装版ということで、これは再読しなければ!と思い読みました。高校生の頃読んだ時より、今読んだ方が第1章がセンセーショナルに感じました。青春小説という言葉は不似合いな感じがします。
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これを青春って言葉で括ってほしくないな
同性を好きになって悩む人は年齢問わずいるよ -
「放蕩記」「夜明けまで1マイル」に続き、著者の作品を読むのは三冊目。
三度目の正直じゃないが、これら三冊を読んで、遅ればせながらようやく分かった。
著者の本とオレとは、どうやらあまり相性が良くないらしい。
特に、前回読んだ「夜明けまで1マイル」と今回読んだ本作の2作は、読み終えた後の印象が非常に似通っていた。一言で云うなら「物語としては破綻なく上手く書けているようだが、なんかひどく薄っぺらい」。別の言い方をするなら「映画化やドラマ化を前提に手堅く書かれた習作」。そしてめでたく著者の企図通りに映画化、ドラマ化された暁には、オレ自身はちっとも観たいと思わないストーリー。そんな感じ。
中には時々「はっ」とするほど鋭く美しい表現や描写もある。確かに文章も巧い。
しかし、そうした技巧が、必ずしも物語そのものの説得力や魅力を際立たせていない。何処かちぐはぐな印象が否めない。
でもまあこれは、あくまで一読者との相性もしくは好き嫌いの問題であって、著者の小説家としての力量や価値を云々するものでは決してあり得ないのだが。 -
どことなく爽やかで、でも艶めかしくて。
主人公2人というか、出てくる人物全てが魅力的だった。面白かった。