てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 349
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087443820

作品紹介・あらすじ

かれんと勝利が未来を模索する一方、周囲の人々にもぞれぞれの想いがあって……。最終巻の裏側とその後を描く、もう一つの物語。

感想・レビュー・書評

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  • おいしいコーヒーの入れ方①〜⑩
    second season ①〜⑨
    そしてこのアナザーストーリー
    シリーズ全20巻目。

    高校3年生の夏休み。和泉勝利は家庭の都合で、いとこの・花村かれん・丈姉弟と共同生活を送ることになった。
    ある日勝利は、5歳年上のかれんが、花村家の養女で、勝利がバイトをしている喫茶店「風見鶏」のマスターの妹だと知る。
    いつのまにか、二人は惹かれあい、恋人同士となっる。

    「風見鶏」のマスターと百合子夫婦の間に、新しい命が宿った。
    ところが、勝利の不注意から、流産させてしまった勝利は、逃げるようにオーストラリアへ旅立つ。

    周りの人たちに、暖かく見守られながら、傷付いた心が、次第に癒えて行くが、日本で、ある事故が起こったとの知らせが、勝利のもとに、届く。

    番外編にして最終編。

    思えば、最初に〈おいコー〉に出会ったのが、2015年の4月。
    相手を思うが故に、傷つけ、そして、傷つき。
    それでも、相手を思う心は、失わない。
    登場人物全てが魅力的な人ばかりだった。

    たまに泣かされたりもし…
    勝利が、随分大人になったと、感慨も一塩。

    何年か後の勝利やかれんに再び会いたいと、切に思う。

  • 村山由佳さんといえばやっぱり「おいコー」です。
    まさかアナザーストーリーを読めるとは思っていなかったのでうれしかったです。
    その後の話とか勝利以外の視点から描かれた話とかとてもよかったです。
    この物語の雰囲気はとても好き。
    もしかしたらまたいつか違う話が読めるかも?みたいなことをあとがきで書かれていたのでぜひ期待したいです。

  • ネバー・エンディング・ストーリー

  • 長期連載過ぎて、もう主人公たちの年齢を2まわりぐらいしているので、読み返すにもなかなか手が出ない。
    アナザーストーリーは、語り手が変わる楽しさがあったし、かれんには絶対語り手になってほしくなかったので、それは一完走読者としては嬉しかったです。
    2022/8/23読了

  • こんな贅沢なアナザーストーリーがあるでしょうか!!
    前回の最終巻が、"熱く力強い号泣のラスト"だとすれば、この巻は"暖かく優しい笑顔のラスト"です。「これが読みたかった!」と思う物語が満載で、なんとなく1stシーズンを思い出すような、何気ない幸せに満ちた1冊でした。

    1巻からの色々なシーンに触れていて、このシリーズの思い出が蘇ります。何年ぶりかのキャラクターも出てきたのに、つい昨日読んだくらいの濃さで思い出せるって、やはり凄い。一人一人の描写が繊細で、先生の深い愛情をひしひしと感じました。

    手紙、メール、そして最後はLINE。一緒に生きているような感じがして嬉しかったです。できたら、数年に1度でもいいので、またショーリたちに会えたらいいな。

  • 本編最終巻の感想に、「その後の彼らを」と書いたのが実現した喜びで一杯! 読みたかったその先に大満足です!!

  • 私の大好きなショーリだ。昔のまんまの、かれんが大好きなショーリだー!!!#読了

  • 2022.05.28~05.29

    ほっとする読後感。
    丈と京子ちゃんの関係が好き。心の声を言ってくれる、その強さが頼もしい。
    そして、中沢先生の「そんなの偽善だよ」の一言。だよね、と思った。私は、マスターたちのような達観した大人ではないので、中沢先生の気持ちの方がわかる。

    最近、この作家の作品が私には大人過ぎて、読みづらかった。このシリーズだけは、自分がまだ大人になり切れていない頃の、青臭い思いの「あるある」感のまま続いてほしいと願っていた。
    その思い通り、さわやかに終わってくれたことに、深く感謝したい。また、いつかこの続きが読めることを。

  • ラスト、号泣

  • 大屋さんの不運な事故の見舞いとは言え、勝利は久しぶりに帰国する。そして、丈の後押しがあってかれんとの再会。一歩踏み出すきっかけになったように思う。アナザストーリーということで勝利の回りの人の視点で過去のことが描かれている。いろいろと思い出しながらとかこんなことがあったのかと感じながら読んだ。原田とりつ子さんがいい感じになりながら原田が気がつかないのが歯がゆい。勝利はオーストラリアで進む道を見つけ、かれんとも暫く離ればなれになるようだが明るい雰囲気だ。ラストの「いつの日か、きっと」と終わるが先が読みたい。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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