東京日記3+4 ナマズの幸運。/不良になりました。 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087441666

作品紹介・あらすじ

おおむね楽しく、すこしふしぎなカワカミさんの日常。2008〜2013年の日記を収録した、文庫第2弾。単行本2冊分を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 東京日記 1.2 (2001.5-2007.4)、東京日記 3.4 (2007.5-2013.3) と一気に読んだ。

    「かしこまいりました」と言う人がいて最初は違和感があったが、何度も聞いているうちに正しい気がしてきた。
    加齢臭と古本の匂いは同じと聞いて、意識して古本の匂いを嗅いでみた。加齢臭、嫌いじゃないと思った。

    のような、「その感じ、わかる」という話題がチョコチョコあった。

    東京日記は今でも続いていて、もうすぐ東京日記7が出る。
    東京日記5と東京日記6も、東京日記 5+6 として文庫化されるにちがいない。
    文庫化されたら(たぶん暇つぶしの本として)読むだろう。

    この本で知ったのではないが、川上弘美さんは理学部卒業で生物の先生だったことがある。
    生物学的な内容を含む作品があれば読んでみたい。
    「大きな鳥にさらわれないよう」あたりはどうだろう。
    生き物に対して抱いている思想が描かれているかも知れない。
    と思いつつ、他にも読みたい本が多くてなかなか手が出せないまま月日が経っていきそうだ。

    • 土瓶さん
      Kazuさん、こんばんは~^^
      「大きな鳥にさらわれないよう」は、広い意味で生物学的な内容を含んでいます。
      SFでファンタジーぽくもあり...
      Kazuさん、こんばんは~^^
      「大きな鳥にさらわれないよう」は、広い意味で生物学的な内容を含んでいます。
      SFでファンタジーぽくもあり。
      楽しかったですよ。
      しかし、生物の先生だったとは……。
      2023/03/02
    • 土瓶さん
      連作短編なので読みやすいし、少しづつ読むのもいいかもです。
      連作短編なので読みやすいし、少しづつ読むのもいいかもです。
      2023/03/02
    • Kazuさん
      土瓶さん。こんばんは。
      「大きな鳥にさらわれないよう」は短編集だったのですか。
      読みやすそうでハードルが下がりました。
      今少し調べたら、解説...
      土瓶さん。こんばんは。
      「大きな鳥にさらわれないよう」は短編集だったのですか。
      読みやすそうでハードルが下がりました。
      今少し調べたら、解説が何と岸本佐知子さんではないですか!
      これは読みたいの優先順位がグーンとアップしました。
      教えて頂き、ありがとう♪感謝です。
      2023/03/02
  • 文庫になったので購入して読み返したけど、笑いながら気づいたら読み終わってた。ちょっと疲れていた時にちょうどよかった。笑える話ばっかりじゃないんだけど、ゆるゆるとしたふわふわとあたたかい川上ワールドに浸れたからかなぁ。

  • 表現が楽しい

  • 1+2が面白かったので購入。やっぱり面白い。だいすき。

  • 川上弘美さんの日々。
    ほんとうのことが10分の9くらいに上昇したようだけれど、ほんとうっぽいことと違うかもしれないことが曖昧で、、
    ほんとうのこともそうでないことも、ふふっと笑えて面白い生活…って思います。
    日常が楽しそう。しみじみしたりびくびくしたり感情は忙しそうだけれど、とても気持ちがまるくなります。
    わたしも、仕事の書類で「下り藤」さんは見かけたことがあります。名字にひらがながあるなんて初めて見た、と川上さんと同じ感想を持ちました。

  • こういう日記が書けたら
    毎日が楽しいだろうなと思いました。
    それとも、
    毎日が楽しいから、
    このような日記が書けるのか?
    はたまた、
    こういう日記を書くことで、
    毎日がたのしくなっていくのか?
    なにはともあれ、
    毎日楽しく過ごせるに
    越したことはありません。
    なんだか
    季節の風が感じられるから不思議です。



    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • とてもおもしろくて、読みながら何回か吹き出してしまいました。わたしもパンツが大好きなので、パンツのくだりもよかったです。

  • 何を隠そう私が読書にハマったのは川上弘美さんのこの東京日記1+2を読んだからなんです。4.5年前のことだったかな。
    ということで初心にかえって続編を読んでみました。
    結果、当時に感じた衝撃を思い出してすっごくワクワクしたーーー。

    特別派手なことはしてないのに、ちょっとした行動力によって日常がこんな面白くなるなんて!!!
    私がお出かけ大好き人間&通行人の方に話しかけがちなのも、川上弘美さんの影響を大いに受けている。バイブルだ。


    そんなことを思いながら今日も面白いことをキャッチしにお出かけするのでした。

  • ムーバスに乗ってるのは宮藤官九郎

  • 他の小説作品からは思いも及ばない,作家としてのあるべき怠惰性(?)が恥じらいをまといつつ,存分に描かれる.エッセィとはいえ,作家の作り出した虚構の世界かもしれないので,鵜呑みにはできまい.くわばらくわばら.

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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