最も危険なアメリカ映画 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.65
  • (7)
  • (7)
  • (8)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 139
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087440393

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカの根底にある病巣を映画から読み取る怪作。
    これはアメリカに限らずどこの国にもあるマイノリティへの差別の話。
    ディズニー、KKK,レーガン、などなど空恐ろしい感情に囚われる。
    過渡期と感じる現代だから読む価値があるのかもしれない。
    現実と映画が混同するのには少し困ったが…

  • ちょっと懐かしい話が多かったけど、途中から興味がもてなくなってきて眠かった。一応ざっと全部読んだけど、あんまり面白いと思えず。
    表紙にひかれて手に取ったけど10年以上前に読むものだったかも

  • ほとんど見たことのない映画が導入となるので、最初は気後れしましたが、大変興味深く読みました。氏の分かりやすい解説は、本題の前提についても噛み砕いてくれており、「聞いたことはある」程度だった単語たちが有機的に結びついていく快感がありました。知的好奇心を刺激する良著かと思います。

  • この本を「考えすぎ」「見方が偏ってる」と書く奴はきっと、どこかで自覚なしに抑圧者に加担してるよ。

  • 見たい映画がいっぱいだ

  • 古今の映画に見え隠れするアメリカという国の裏事情。気付けばいっそう面白くなる危険な映画評論。
    誰がリーダーになっても、国家とは危険又は偏った思想を持つ組織である。その時代の空気を読み取った者がトップに選ばれるに過ぎない。映画は時代を写す鏡であり、その先の道標と成りうる芸術である。本質を見抜く町山氏の慧眼にはいつも感服する。

  • イノセンス信仰はどこの国にもあるけど、政治に利用できちゃう辺り

  • 再読。
    一回読んだはずなのに、また新鮮な気持ちで読了。
    アメリカのダークな部分を描いた映画の例によって詳細な解説。
    日本でヒットした”バック・トゥ・ザ・フューチャー”や”フォレスト・ガンプ”も人種差別を容認?いや推奨さえしているかのような映画だったとは。
    60年代を描いて公民権闘争がカットされたのは第二次世界大戦中の広島を舞台のドラマに原爆投下が出てこないようなものらしい。
    白人に都合よく作られた映画だったとは。
    今観たら、白々しい気分になりそう。
    ”国民の創生”KKKを蘇らせた史上最悪の名画らしいけど 多分、観る機会はなさそうだけど、ストーリーはともかくこの
    時代にしては(1915年)技術的には素晴らしいらしい。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

町山智浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
劉 慈欣
米澤 穂信
アンデシュ・ハン...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×