<ヴィジュアル版> 伊勢神宮とは何か 日本の神は海からやってきた (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087207965

作品紹介・あらすじ

一昨年に開催された神事「式年遷宮」で、より注目を集める伊勢神宮。膨大な写真とともに、著者が丹念なフィールドワークから「伊勢の起源は海にある」という新たな解釈に迫る、新しい「伊勢神宮論」!

感想・レビュー・書評

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  • 写真も多いし、こんなところなのか…と、イメージしやすい。
    ただ、文章がラフというか、学術的な書き方でもないし、かといって、読みやすく書かれていないところもあり、つながりがへんな箇所もあった。
    ま、でも、自然を信仰の対象にしていることだけは広範な範囲のフィールドワークの視線と添えられた写真によって、なるほどね…と思うことができた。

  •  宗教人類学者のフィールドワークによる伊勢神宮論。
     伊勢・志摩地方を旅しながら、伊勢神宮125社を訪ね、文献と現地取材を照合しながらの紀行文。
     自らの足で歩き、土地の習俗に即した考察は、生身の空気を纏うがゆえに説得力がある。

  • 他の本からの影響が強く、それを読まないと理解できない内容ばかりだった。
    作者が大学のときゼミ発表でA+の評価もらったとかわけわからん自慢とかも挟まれていたり
    遷宮でブームになったから乗っかっとこ、って出した感満載。

  • 江戸時代、庶民の楽しみであったお伊勢参り。
    そして、明治維新後の政府の神社行政への関わり。
    しかしながら、日本列島に原日本人が暮らし始めたころに遡り、自然現象と祈りはどのようであったのか。
    きちんと掘り起こすことこそ将来に向けて日本人が揺ぎ無いアイデンティティを持つ道筋ではないかと思う。
    著者は、自分の信じるところに従い、伊勢志摩をフィールドワークした。
    そのプロセスが一冊の本になった。
    陸路、空路ではなく、水路、海路こそ古代人が行き交いした足跡・歴史を解明するヒントがたっぷり隠されているのだろう。

  • 伊勢神宮の信仰は、古代はどのようなものであったのかを探るフィールドワーク。伊勢神宮と周辺の社を歩き、それが海の神々を祭る神社であったことを明らかにしていく。それにしても、伊勢神宮だけでなく周辺に多くの神社があることに驚いた。しかし、元々は伊勢志摩の地域信仰であった社が、なぜ天皇家の神社となったのか、謎は尽きない。

  • 今年に入り神社を参拝することに興味を覚え、その興味は次第にお伊勢さんをきちんと参拝してみたいという願いに変わっていきました。

    手水舎での浄め方や、参拝作法、参拝順序などはインターネットで探ればいくらでも情報が得られます。

    その情報をもとに一度は参拝させていただいたのですが、なにか物足りないというか、もっとお伊勢さんのことを知りたいという欲が出てきました。

    せっかく参拝させていただくのだから、参道を歩きながら伊勢神宮の成り立ちや祀られている神々に思いを馳せたり、そもそもお伊勢さんを参拝するその心って何なのか、自分なりに考えたいと思って手に取った本です。

    内容は、自分にとっては堅すぎず、柔らかすぎず、ちょうど良い加減で、綺麗な写真も豊富に掲載されているので楽しく読むことができました。

    文化人類学や民俗学、フィールドワークといった分野に興味がある方であればより楽しむことができる内容だと思います。

    地域的には伊勢神宮そのものより、その周辺の地域の内容(志摩〜松阪)が多いですが、伊勢神宮の背景のより深いところを知ることができたと思います。

    次に参拝に伺う時には、また今までとは違った思いや視点で参拝できそうです。
    次回、時間があればお伊勢さんと合わせて、お伊勢さんと関係の深いところも巡ってみたいなと思います。

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著者プロフィール

1947年東京都生まれ。宗教人類学者。京都造形芸術大学教授。東京大学卒業。東京大学大学院人文科学研究科(宗教学)博士課程修了後、シカゴ大学大学院に留学、M・エリアーデらのもとで研究を続ける。NYのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ(人類学)客員教授、関西大学教授、人間総合科学大学教授などを歴任。四十年以上、世界各地で宗教人類学調査を続けている。主な著書に『生きるチカラ』『偶然のチカラ』(共に集英社新書)、『官能教育』 (幻冬舎新書)、『賭ける魂』(講談社現代新書)ほか。

「2017年 『運は実力を超える 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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