- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087207200
作品紹介・あらすじ
世界のウイスキー賞で最高賞受賞が相次ぐ日本ウイスキー。世界一のウイスキーはどうやって造られたのか。斯界の重鎮とカリスマブレンダーが、製造法から楽しみ方まで、至高の味わいの秘密を明かす。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/691589詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本のウイスキーは現在では、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンと並んで、世界の5大ウイスキーのひとつとして認知されているという。国際的なコンクールでも評価が高い日本のウイスキーは、勿論サントリーの創業者である佐治敬三氏の狂気にも似た熱意のもとに生まれ、発展してきた。そのサントリーのウイスキーづくりを支えてきた2人による、綿密なウイスキーづくりの現場レポートである。厳しい気件の中、驚くべき完成と知識、記憶力を駆使してつくられる日本のウイスキーたち。今や輸入ウイスキーよりも高価なものも多い国産ウイスキーだが、このような職人達の手によってその幸福な一杯が支えられていると思うと、値付け以上の価値を感じる。ウイスキーへの見方が変わる一冊です。
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ウイスキーの世界に興味が持てたらと思って読みました。日本酒が好きでしたが、甘いものを控えているので…。
ウイスキーって詩的な雰囲気があって、とても魅力的ですね。
面白いと思うのはブレンドして楽しむところです。
ハイボールやコーラ割りなど、飲む段階でも色々な混ぜる楽しみがあるけれど、ウイスキーを作る工程でも原酒を混ぜるのだと(その原酒づくりを、著者はパレットの絵の具づくりだといいます。面白いですね)。
たとえば響はオーケストラの交響曲をイメージしたそうですが、そういう重厚な魅力を追い求められるのがウイスキーというお酒なのですね。
ところでウイスキーは、対外的にはもはや日本を代表する酒といえるかもしれないが、その先輩である日本酒が水割りすらも邪道とするのに対して、こういう混ぜる文化のウイスキーが加わったことは、日本の酒文化をとても豊かにしたと思います。 -
[ 内容 ]
日本のウイスキーは「世界五大ウイスキー」の一つに数えられ、近年世界のウイスキー賞で最高賞受賞が相次いでいる。
西欧に起源を持つ蒸溜酒にもかかわらず、九〇年に及ぶ試行錯誤の末に、日本の風土を生かした独自の高品質ウイスキーを生むに至ったのである。
今や「ジャパニーズ・ウイスキー」は世界中のウイスキーファンを虜にしている。
世界を驚かせた日本のウイスキーはどうやって造られたのか。
サントリーの蒸溜所工場長などを歴任した醸造の大家と、そのブレンド技術で世界のトップに立つカリスマブレンダーが、ウイスキーの製造法から楽しみ方まで、至高の味わいの秘密を惜しげもなく明かす。
[ 目次 ]
第1部 ウイスキー「生まれ」の現場から(ウイスキーとは何か;環境、水、原料;製麦;ピーティング;仕込;発酵;蒸溜)
第2部 ウイスキー「育ち」の現場から(製樽;樽詰;貯蔵・熟成;ヴァッティング、ブレンド;後熱;濾過および瓶詰;ウイスキーのテイスティング、楽しみ方)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
サントリーの方たちが、ウイスキーの作り方や日本での歴史について書いた本。少しはウイスキーのことがわかるようになりました。
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ウイスキーの製造過程が書かれているだけなのに、なんだか興奮して読んでしまった。考えてみれば、あるブランドの「何年もの」が長期間にわたって販売されるというのは大変なことなんだよなぁ。
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蒸留酒の中でもウィスキーが多彩な味わいを持っているかということが、醸造の観点から説明されていて、ウイスキーを舌だけでなく、知識でも味わえるような感覚を覚えた。同じウイスキーでもスコッチと山崎の違いなどにも言及されていて興味深い。
ウイスキーの品質に影響を及ぼす要因が想像以上に多く、品質を維持することの難しさが伺える。「ブレンド」というとチープな印象を受けがちであるが、ウイスキーにおいては作り手の芸術性を表現し、味わいにおいて相乗効果を導くための重要な手法として知ることができた。
ウイスキーの醸造は洗練された技術により製造され味わうことのできる芸術だと思える。 -
基本的なことはおさえています。
後熟について書いてあったのはとても良かったです。 -
ウイスキーの製造方法が細かく、かつ、コンパクトにまとめられている。特にピート度合いフェノール値で示す方法が日本で開発されたことなど、今まで知らなかったことも知ることができた。