至高の日本ジャズ全史 (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087206692

作品紹介・あらすじ

アメリカ・ニューオーリンズでジャズが生まれてわずか一、二年後の大正年間の日本に、すでにジャズを演奏する日本人がいた。以来、発祥の地から遠く離れた辺境の島国・日本で、この新しい音楽はいかに進化、変貌したのか?戦後の混乱期からその現場に居合わせた著者独自の視点から、ジャズ喫茶やナイトクラブに渦巻いた熱狂、コルトレーン、モンクら著名ミュージシャン来日の舞台裏、新たなジャズの潮流、山下洋輔の登場、若きミュージシャン同志の対立と別離…など、驚くほど多彩な日本ジャズの来歴をたどる。各時代別に厳選した、参考音源リスト付き。

感想・レビュー・書評

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  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/785837

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  • 日本のJAZZ史を全て網羅しているわけではない。
    1970以降の記述もない。
    山下洋輔のエッセーにはよく登場していた相倉さん、どういう人かはわからなかったが、評論家だったというとがわかった。

  • 著者のジャズに関する評論力(こんな言葉があるかな)は、凄いものがあると感じていたが、本書では戦後から70年の歴史を繙いている.ちょうど小生が好んでいるジャズのスパンと一致しているので非常に楽しく読めた.多くのプレイヤーがジャズの魅力にのめり込み、一時代を作ったことは一つのジャンルの音楽史としては貴重なものだと思っている.彼らがクラシックの素養を持っていたのも、ジャズがうまく発展した一つの要因だと思う.やはり基礎は大事なのだと痛感する.

  • 音楽
    歴史

  • <閲覧スタッフより>
    日本でどのようにジャズが切り開かれたのか?著者ならではの視点で1970年代頃までのジャズの歴史を振り返ります。ジャズ愛好者にとって必要不可欠な存在であった”コンボ”などのジャズ喫茶の変容はとても興味深いです。また、ジャズプレイヤーだけでなく様々な著名人が登場する豊富なエピソードにも注目です。
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    所在番号:新書||764.7||アイ
    資料番号:10218752
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  • 戦後~70年代の日本のジャズ界で起きた出来事を、評論家という立場から目の当たりにしてきた著者の、生々しい回想録という感じを受けました。60年代、70年代はそんなに熱い時代だったのか、と。本当は、それらの流れを受けた現在について知りたかったのですが、残念ながら記述は山下洋輔登場を区切りとして終わっています。

    不勉強にて、私はこの著者の方を知りませんでしたが、おそらくは記述内容もこの方の思い入れに偏っているところもあるのだろうと感じました。でも、ミュージシャンのすぐ側で生で見聞きしてきた方の話は面白い。現在のジャズ界の大御所が大御所たる所以もよくわかりました。

  • FacebookのTLで学校の友人がオススメしていたので興味を持ちまして購入。本日読了です。

    凄い本ですね。「そうだったのか!」と目からウロコの話がポンポン飛び出してくる刺激的な本です。

    正直、私この本を読むまで、「相倉久人」の名はおろか、日本のジャズの歴史を全く知らない人でした。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズの「モーニン」くらいは聞いたことがありましたが、曲名と誰が演奏しているかまで意識し始めたのはつい最近のことです。

    そんな感じですから、既に日本では戦前から、しかも本場アメリカで「ジャズ」が演奏されてから1年かそこら後に日本でもジャズを演奏する人たちがいたこと、まずこの事実にびっくり仰天です。
    それから出てくる怒涛の人名。そのどれもが皆錚々たる面々です。昭和歌謡界の巨人だったり、芸能界の重鎮だったり、ジャズをかじったことがある人なら一度は耳にする名プレーヤー……。そういう人達の名前が「まだ学生だったけど」とか言いながらポンポン出てくる。

    日本の現代文化史は正しくジャズと共にあったのだなということがよく分かります。と同時に、ジャズの歴史もまた20世紀日本の音楽シーンと切っても切れない関係だったことが分かる。大変内容の濃い一冊です。ジャズファンのみならず、日本の音楽史を語る上での必読書と言えましょう。

    各章末に参考音源が4つ紹介されてるのもいいですね。秋吉敏子、渡辺貞夫、日野皓正もいいですが、山下洋輔の演奏が特に聴きたくなります。

  • 戦前のジャズについてはほぼ書かれてない。

  • [ 内容 ]
    アメリカ・ニューオーリンズでジャズが生まれてわずか一、二年後の大正年間の日本に、すでにジャズを演奏する日本人がいた。
    以来、発祥の地から遠く離れた辺境の島国・日本で、この新しい音楽はいかに進化、変貌したのか?
    戦後の混乱期からその現場に居合わせた著者独自の視点から、ジャズ喫茶やナイトクラブに渦巻いた熱狂、コルトレーン、モンクら著名ミュージシャン来日の舞台裏、新たなジャズの潮流、山下洋輔の登場、若きミュージシャン同志の対立と別離…など、驚くほど多彩な日本ジャズの来歴をたどる。
    各時代別に厳選した、参考音源リスト付き。

    [ 目次 ]
    序章 未知との遭遇―ジャズが日本にやってきた
    第1章 カルチャーショック―史上最大のブーム到来
    第2章 椅子取りゲーム―本家アメリカのお墨付きは?
    第3章 ファンキーブーム―それはフランス経由でやってきた
    第4章 “モード”の時代―アイデンティティ追求へ向けて
    第5章 発想の転換―やっと答えが見つかった
    第6章 テイクオフ―異種格闘技の密林を抜けて
    第7章 目下飛行中の日本ジャズ―菊地成孔との対談

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。東京大学文学部(美術史)在学中からジャズ評論を執筆。その後、ライブの司会などを通してジャズの現場に深くかかわった。1970年代以降はロックやポップスを論じ、日本レコード大賞の委員も務めた。主な著著に『新書で入門ジャズの歴史』(新潮新書)、『相倉久人のジャズ史夜話』(アルテスパブリッシング)、『されどスウィング』(青土社)のほか、『モダンジャズ鑑賞』『ジャズからの出発』などがある。2015年没。

「2016年 『相倉久人にきく昭和歌謡史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

相倉久人の作品

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