- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087034554
作品紹介・あらすじ
『岸辺露伴は動かない』初の短編小説集! 杜王町在住の漫画家・岸辺露伴。漫画のためにリアリティを追求する彼が遭遇する奇妙な事件とは!? UJ付録の4編+書き下ろしの、5つのストーリーを収録!
感想・レビュー・書評
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相変わらず猫をも殺す好奇心のせいで何度も死にかける露伴先生。
この間読んだ『戯れない』よりもこっちの方が好みかも。ホラー感がより強い気がする。
ドラマ化された「くしゃがら」、メリーさんの電話を彷彿とさせる「Blackstar. 」、対象を本にする〈ヘブンズ・ドアー〉と相性の良すぎるプロップが出てくる「血栞塗」、異色の壮大な世界観を持つ「検閲方程式」、〈債務と責任〉がテーマという、この中では最も大人的なストーリーの「オカミサマ」。
どれもエキセントリックかつビザーレで楽しめた。もっと長編で読んでみたい。
北國ばらっど氏の書く会話文が一番ジョジョっぽかった。詳細をみるコメント2件をすべて表示-
bookaholicさんやっぱりホラーの感じが岸辺露伴には合うと思うんですよねやっぱりホラーの感じが岸辺露伴には合うと思うんですよね2023/01/28
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昨年購入してやっと読み終えた(..;)読み終えて、何ですぐ読まなかったのか後悔。JOJOシリーズの中で最も好きなキャラクター岸辺露伴の短編集。上手くキャラの特性をつかんでてそれぞれ作者が違うにもかかわらず面白かった。原作「岸辺露伴は動かない」ってスピンオフの中でも傑作だがこの本もそう言っていいなあと思った(ちょっと点数甘いかな?)この作品の続編もかってあるので(早く読め!)さっそく読み始めたいと思う。
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荒木飛呂彦先生の傑作コミック『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』より、スピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』をノベライズした短編集第一弾。「くしゃがら」「Blackstar.」「血栞塗」「検閲方程式」「オカミサマ」の五作が収録されている。
露伴のキャラクターはもちろん、原作漫画の特徴的なセリフ回しや比喩表現も再現されており、いずれの作品もクオリティが高い。オリジナルキャラクターや作中の怪異もマンガ的で、荒木先生がコミック化(逆輸入?)しても違和感がないだろう。
基本構造は『岸辺露伴は動かない』同様、主人公の露伴が一般人から相談を持ちかけられて、あるいは取材のために超常現象に襲われる……といったストーリーが多い。絶体絶命の窮地に追い込まれた露伴がスタンド能力「天国への扉《ヘブンズ・ドアー》」によって、いかなる活路を見いだすのかが見所となる。基本的にはホラー小説の形をとっているが、ジョジョの世界観を引き継いでいるためスタンドバトルの頭脳戦に近い。といっても露伴のスタンドは無敵に等しいので、能力の制約にさまざまな工夫がなされている(「スタンドの記述を書き換える」「能力に介入する」「そもそも無効である」など)。対象を本にしてしまう能力は小説という媒体にぴったりだ。「検閲方程式」や「くしゃがら」では小説ならではの表現が見られるし、有名な都市伝説をアレンジした「Blackstar.」など、今までありそうでなかった作品も面白い。
露伴シリーズが好きな方は必読である。 -
戯れないより、叫ばないの方が個人的には面白いと感じました。中でもオカミサマや、血栞塗が面白かったです。短編なのでちょっとした合間にサクッと読めます。
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興味があって買ってみた。短編で読みやすく一つ一つが奇妙でスリルがあり面白い。露伴の描写がカッコよく魅力的。
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3冊出てる中で、1番もやっとした話が多かった。
そんな終わり方か…って感じだったり、
スタンド能力以上の怪奇現象だったり。
作者が1番バラけてるからか、
一気に読むと何か疲れた。 -
さらっと読み終えてしまった!
重めの本と並行して読んだので、いい感じに口直しができてよかった。 -
ジョジョの奇妙な冒険の登場人物・岸辺露伴が主人公のスピンオフ作品で短編小説集。
「くしゃがら」:本人も言っているが本当に露伴らしくない。だが、自分よりも熱狂してる人がいると自身は冷めるのは現実でもある。最後に謎の編集者の存在がじわりと恐怖感を演出していて上手い。
「Blackstar.」:スパゲッティ・マンは都市伝説だ。怪談は幽霊の話、だが都市伝説の多くは正体不明の存在が相手だ。謎の存在は人の恐怖心と好奇心を同居させる。自身の写真を見たいとダメが同居する。
「血栞塗」:好奇心は猫をも殺す。ダメと言われるとやりたくなる、だが多くの人は分別を付け妥協してある程度で止める。この2人越えてはいけない境界線を平然と越えているが、憧れていいの?これ?
「検閲方程式」:好奇心は猫をも殺すパート2。露伴の好奇心は超次元レベルに達している。それを方程式にしたら何か起きそうと好奇心一般レベルは思う。
「オカミサマ」:好奇心は猫をも殺すパート3。好奇心は~パート1、2と違って軽い気持ちでやって痛い目を見る。学習してよと思う反面、露伴はこうでなくちゃねと納得してしまう。だが、作品のために妥協しない姿勢はこれまでの経緯がアホみたいだが素敵だなと思った。
岸辺露伴は叫んでる。各話で叫んでる。ほぼほぼ自業自得でそうなっているが、ほぼほぼ死にかけてるから叫びたくもなるだろう。だが、岸辺露伴は妥協しない、自身がそれを許さない。危険を承知でいけるのは無謀か勇敢か、いこうとすら思えない自分は冷静か臆病か…考えてしまう。 -
どの作品も露伴の好奇心旺盛かつギリギリで生き残る性格が出ていて面白かった。
露伴は便利なキャラだなあ。色んな意味で。