BLEACH Spirits Are Forever With You I (JUMP j BOOKS)
- 集英社 (2012年6月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087032659
作品紹介・あらすじ
空座町に現れた、仮面をつけた謎の女…。彼女をさまよう霊魂として成仏させようとしたドン・観音寺だったが、その出会いが観音寺を「十一番隊」、「群体の破面」、反乱を起こした「八代目剣八」、「死んだはずの十刃らしき男」の争いに巻きこむことに…!!黒崎一護が力を失った空白の期間を埋める、狭間の物語、前編。
感想・レビュー・書評
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ジャンプ漫画のノベライズというと本編を劣化させた2級品という印象を漠然と持っていたんだけど、なんだこれは…
基本的にワタシはアニメのオリジナルキャラクターというものが嫌いで、そしてそれは主にそのキャラクターが本編のキャラに比べて底が浅く作中で浮いていることに起因するのですが、この作品のオリキャラはまさにBLEACHにふさわしいキャラクター。
そして、よくこれだけこまごまと拾ってくるなというほどに脇キャラ、設定が次々と、それも自然な流れで登場し、これまた師匠が描くキャラそのものが文章によって緻密に再現されていて、読んでいるといちいち完璧にそのシーンの師匠絵ヴィジュアルが浮かび上がります。
さらには師匠がぶん投げていた伏線まできっちり拾っているという(いや…それも原作的にどうなんだというもやもや感はありますがw)
ジャンプ本誌でこの内容掲載したら軽く10年はかかりそうなとにかく濃い内容で、かつ謎を徐々にひも解きながら、活き活きしたキャラが紡ぐストーリーがとにかく面白い。第十章の次に2巻へと繋げる接続章という章があるのですが、ここでの引きも続きへの期待を膨らませる見事なもの。しかも2巻はこの巻のほぼ2倍の分量。
そう、今まで面白いと思って読み進めていたのは下ごしらえ。ここから先がいよいよクライマックスなのです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
端っこの端っこのキャラやアニメオリジナルストーリー、はてには劇場版のエピソードまで織り交ぜた、bleachへの愛に溢れた作品。bleach読者は是非読むべし。
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面白い!!外伝というよりも、本編の一部と言っていいかも。一護が力を失っている時期の物語なので、本編には成り得ないのですが、かなり本編に近いテイストで、登場人物達に対する深い愛情と敬意が感じられます。後編を読んだ後ですが、読んで良かった、かなり感動しました。
後編の後書きにありましたが、成田先生の書かれた描写が、久保先生が書こうと思っていた伏線であったということなのです。更木剣八についての話ですが、ああそうなのかと納得。
物語のメインになるのは、謎の破面の女性と、彼女を救おうとする英雄、ドン・観音寺。女性を狙うザエルアポロそっくりな男と、封印されていた大逆犯・痣城剣八。そして、現役十一番隊長の更木剣八。
瀞霊挺と、虚園、空座町に、何が起ころうとしているのか!? -
おもしろかった
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(2022/10/18)
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ドン・観音寺をメインとしながらのの群像劇です。
BLEACHの世界観を大切にし、溶け込むオリジナルキャラクターも出て来て面白いです。 -
漫画『BLEACH』のスピンオフ小説。ドン・観音寺を主人公とした。日番谷冬獅郎のような人気キャラではなく、ドン・観音寺という色物キャラをカッコよく描いている。その勇敢さは黒崎一護と重なる。一護と言えばチョコラテやチャン一と短期間のみ登場した脇役の台詞が代名詞になっている。脇役も印象に残る作品である。
小説では漫画で抱いた疑問がフォローされている。たとえばマユリが十二番隊士を爆弾に使ったことが許されるかという疑問である。そこでは中央四十六室の御都合主義ぶりが語られる。『BLEACH』世界の悪の根源と言えるのではないか。その意味では痣城剣八の目的も虚ではなく、中央四十六室を頂点とする貴族社会への復讐にならないだろうか。 -
全2巻ある小説の1巻目。
49巻と50巻の間の物語だそうですが、本編と全然関係ないんでここに出てきたオリジナルの登場人物は覚えなくても大丈夫です。
あ、ちなみに一護は全然出ません。本当です。
主人公はおそらくドン・観音寺だと思うんですが、彼はあまりまだ出てきません。
むしろ尸魂界側の死神がメインです。
更木剣八の前の前の前の剣八がオリジナルキャラ、そしてザエルアポロに似た旅禍、その部下であるマンガにもちょっと登場した破面、やらが出てくる群像劇です。
1巻目は謎ばかりですが、それが後半になると解かれるミステリーみたいな要素もあります。面白いです。もしかしたら本編より面白いかもしれない……。 -
めちゃんこおもろい