映画ノベライズ 岸辺露伴 ルーヴルへ行く (集英社オレンジ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086805056

作品紹介・あらすじ

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が早くも小説化!!

特殊能力を持つ、漫画家・岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性から
この世で「最も黒い絵」の噂を聞く。
それは最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。

時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は
取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、不思議なことに美術館職員すら「黒い絵」の存在を知らず、
データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13 倉庫」だった。
そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…。

感想・レビュー・書評

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  • 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』公式サイト
    https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/

    高橋一生「ずっと岸辺露伴でもいいですよ」──映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』インタビュー | GQ JAPAN
    https://www.gqjapan.jp/article/20230524-kishiberohan-movie-issey-takahashi-interview

    「岸辺露伴は動かない」脚本・小林靖子が語る!! 主人公・岸辺露伴と“ジョジョ”の世界の魅力とは!? | TVガイドWeb(2020/12/24)
    https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-591608/

    映画ノベライズ 岸辺露伴 ルーヴルへ行く/北國 ばらっど/荒木 飛呂彦/小林 靖子 | 集英社 ― SHUEISHA ―
    https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-680505-6

  • 映画を観にいった感想

    ・原作にさらに詳しいエピソードを追加
    ・露伴先生以外の人たちのエピソードが少し弱かった
    ・ルーヴル美術館のパートがもっと長くてもいいなと思った
    ・露伴先生とイズミちゃんは、ドラマのままで良かった!かっこいい&かわいい
    ・露伴先生の祖母も素敵
    ・露伴先生はおばあちゃん子かな?メガネは引き継いだのかな?
    ・ナナセさんはモナリザ風
    ・怪奇は初見ではわかりにくいかも?どうだろ。わかると面白いのだけど

    〇ノベライズも北國さんということで、読んでみたい

  • 漫画とは味わいの違う《岸辺露伴》
    素敵だ。
    「後悔も挫折も乗り越えた分だけ、人生は厚みのある本になる」
    「〈後悔〉は人を蝕む黒い毒だ。しかし人は、その黒を使って、物語を描くことができる」
    この作品は、このセリフに集約される。
    オススメです❗

  • 胸を張り背筋を伸ばしゆっくりと映画館を出た。
    高橋一生演ずる岸辺露伴はカッコいい。

    不協和音で不安定に漂う菊地成孔の音楽に乗り、
    この世ともあの世ともつかない不思議な異空間の世界へと誘われます。

    ネタは、世界中に転がっている……か。
    あ、パリ……!「ルーブル美術館」!
    「岸辺露伴は動かない」TV版の「ジャンケン小僧」のラストシーンで、泉鏡花が思い付いた通り、パリが舞台です。

    この世で最も「黒い色」という色を
    見たことがあるだろうか?

    光を反射する鏡は、鏡の前にいるものを映すが、
    光すら吸い込む漆黒の前では何が見えるのか…。

    「この世で最も黒く、最も邪悪な絵」は
    「先祖や己の罪」「後悔」を見せ襲い掛かります。

    漫画家デビューを目指していた17歳の露伴が、祖母が経営する元は旅館だったアパートで出逢った年上の黒髪の女性、奈々瀬。
    10年後、ふとしたことで奈々瀬のことを思い出し、好奇心と青春の慕情に駆られ、取材と絵を見るために訪れたルーヴル美術館。
    今は使われていないZ-13と呼ばれるルーブルの謎の地下倉庫。
    そこで「漆黒の絵」を見た者が、先祖や己の罪、後悔に襲われ次々と怪死する中、絵を見た露伴の前に現れたのは…?

    …岸辺露伴の前に現れたのは、絵の作者 山村仁左右衛門と、彼の妻 奈々瀬でした。

    露伴同様、一際こだわりの強い絵師だった仁左右衛門は奈々瀬の黒髪を描くことに執着し、黒い染料を探し、神木の黒い樹液に辿り着きますが、神木の樹液を採った咎で役人に捕らえられます。
    仁左右衛門を庇う奈々瀬の命を奪った役人を殺めた後、彼は「漆黒の絵」を書いて亡くなったのでした。

    神木を切り倒した斧で露伴に襲い掛かる仁左右衛門。
    仁左右衛門を必死に抑えようとする奈々瀬。
    ヘブンズ・ドアーが効かず絶体絶命の危機の露伴。

    「全てを忘れて」
    露伴17歳の夏休み。露伴の前から消え去った奈々瀬が残した言葉を思い出し、ヘブンズ・ドアーで自らの全ての記憶を一時的に消すことで「先祖」も「後悔」も消し去り、難を逃れた露伴。
    帰国後の調査で判明した奈々瀬の旧姓は岸辺…。

    神木の漆黒の樹液が見せた露伴の先祖の罪と後悔が
    山村仁左右衛門と奈々瀬だったということは、
    作中彼等の子供は描かれませんでしたが、
    露伴は彼等の子孫ということです。
    因みに山村仁左右衛門も高橋一生が演じていました。

    その後、神木を探し当てた露伴のもとに三たび奈々瀬が現れ、巻き込んだことを詫び、仁左右衛門の絵による被害を断ち切ったことに感謝を述べます。
    「あなたのことは決して忘れない」
    露伴が思いを伝えると奈々瀬は掻き消えたのでした。

    ところで、飯豊まりえ演じる泉京香も「漆黒の絵」を見ていたことを露伴は知ります。
    「……何ともなかった、のか?」
    「ぜーん、ぜんっ!」
    「君のそういうところには本当に感心させられる」
    泉京香には「罪」も「後悔」もないのです。

  • 京香さんが最強なのかもしれない

  • 映画未見なのでストーリーを押さえに。「岸辺露伴は動かない」で終わる最後の一行が原作漫画とリンクするようで良かった。

  • 岸辺露伴は動かないシリーズの初の映画の小説版。漫画家デビューしたての時に出会った女性・奈々瀬。彼女から聞いた「最も黒い絵」の話。彼女も絵のことも忘れていたのに露伴は夢で見て思い出す。

    最初から露伴らしいなと読者に思わせる出だしだ。夢で昔の人やその人に言われたことを思い出しても、それが気になって調べ始める人がどれだけいるだろうか?今回も露伴の好奇心が鍵になっていく。それは毎度お馴染みの良い意味でも悪い意味でも話を面白くしてくれた。
    個人的には黒い絵と向き合った時に他のメンバーの描写は最低限にし、露伴の自分であえて危険に踏み込んでいき想像以上のピンチになった焦り、それでもどんなものかと体験しようとする好奇心、ヘブンズ・ドアーの一か八かの使い方などに重きを置いてくれたのが読んでいて露伴と一緒にリアリティを体験出来てよかった。

    岸辺露伴は動かないシリーズ初の長編だってが、あいかわらず露伴は謎に首を突っ込んだり、巻き込まれたりと楽しく読めた。
    #泉香最強説

  • 舞台はフランスパリのルーブル美術館だが、国立新美術館ルーブル展の前に購入。手軽に読めるのでアートを小説の世界で雰囲気を感じたい気分の時に。そして足を運んで触れるアートはやはり特別。

  • 映画「岸辺露伴 ルーブルへ行く」の脚本(小林靖子)に基づき、書き下ろされています。
    CONTENTS
    序章
    一章
    二章
    三章
    四章
    終章
    それから

    原作も映画も未読で映画ノベライズを読みました。
    映像でみた方がよさそうってのと、脚本どおりの順番で映像化されてるのか気になりました。謎解きあとの終章は途中で差し込んでもよかった感じがしたので。
    章ごとの、有名な画家名言も岸辺露伴のキャラクターを示すのに必要だったのかな?とか。原作もテレビシリーズもみてないと世界観に入り込めなかったかも。

  • 映画を観た後であれば、さまざまな情景と音、間を補って楽しめる。しかし、この本だけで読むには、情景を描く言葉が足りないように感じた、

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