- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086805056
作品紹介・あらすじ
映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が早くも小説化!!
特殊能力を持つ、漫画家・岸辺露伴は、青年時代に淡い思いを抱いた女性から
この世で「最も黒い絵」の噂を聞く。
それは最も黒く、そしてこの世で最も邪悪な絵だった。
時は経ち、新作執筆の過程で、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は
取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、不思議なことに美術館職員すら「黒い絵」の存在を知らず、
データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13 倉庫」だった。
そこで露伴は「黒い絵」が引き起こす恐ろしい出来事に対峙することとなる…。
感想・レビュー・書評
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漫画とは味わいの違う《岸辺露伴》
素敵だ。
「後悔も挫折も乗り越えた分だけ、人生は厚みのある本になる」
「〈後悔〉は人を蝕む黒い毒だ。しかし人は、その黒を使って、物語を描くことができる」
この作品は、このセリフに集約される。
オススメです❗ -
京香さんが最強なのかもしれない
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岸辺露伴は動かないシリーズの初の映画の小説版。漫画家デビューしたての時に出会った女性・奈々瀬。彼女から聞いた「最も黒い絵」の話。彼女も絵のことも忘れていたのに露伴は夢で見て思い出す。
最初から露伴らしいなと読者に思わせる出だしだ。夢で昔の人やその人に言われたことを思い出しても、それが気になって調べ始める人がどれだけいるだろうか?今回も露伴の好奇心が鍵になっていく。それは毎度お馴染みの良い意味でも悪い意味でも話を面白くしてくれた。
個人的には黒い絵と向き合った時に他のメンバーの描写は最低限にし、露伴の自分であえて危険に踏み込んでいき想像以上のピンチになった焦り、それでもどんなものかと体験しようとする好奇心、ヘブンズ・ドアーの一か八かの使い方などに重きを置いてくれたのが読んでいて露伴と一緒にリアリティを体験出来てよかった。
岸辺露伴は動かないシリーズ初の長編だってが、あいかわらず露伴は謎に首を突っ込んだり、巻き込まれたりと楽しく読めた。
#泉香最強説 -
映画を観た後であれば、さまざまな情景と音、間を補って楽しめる。しかし、この本だけで読むには、情景を描く言葉が足りないように感じた、