なんて素敵にジャパネスク シリーズ(4) 続ジャパネスク・アンコール! ―新装版― (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 207
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086145718

作品紹介・あらすじ

高彬と煌姫を契らせるという陰謀が失敗に終わった守弥は、瑠璃姫が篭もる吉野に乗り込むが!?(『守弥のジャパネスク・ダンディ』)。父母を亡くした小萩は、幼い姫の話し相手として貴族の邸に勤めることになる。それが瑠璃姫だった!(『小萩のジャパネスク日記』)。いよいよ京に戻ることになった瑠璃姫。みんなに内緒でこっそり帰京するが、それを待っていたのは(『瑠璃姫にアンコール!』)。

感想・レビュー・書評

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  • 守弥の話、、、何か良いですよねこの話。大好きです。それにしても瑠璃姫はモテるなぁ
    小萩の話、、、こんな話があったのね。十二で世の中悟るとは。ところで守弥といい小萩といいご主人への誠意が空振りしている気がする、、、笑
    アンコール!、、、夏姫、鮮やか!氷室さんの言うとおりやるときゃやって去るときは去る感じがかっこいい!そしてラスト、ついにですね。瑠璃姫、昔は人妻人妻言っていたのにいざとなると意外に落ち着いていて驚きました笑

  • 久しぶりに続きを読む。
    あとがきがいいですね。夏姫のように鮮やかに過去からも執着からもさよならしたい、鮮やかに別れを告げて去りたい。これは今も変わらぬ理想ではあるのです。
    この前テレビで、もともと愛というのは執着という意味だった、だから夏目漱石はI love youを月が綺麗ですね、と訳したというのを思い出しました。
    本を読む時間があるという幸福。どうしてかコバルトは先の展開が読めなくて、たまらなく続きが読みたくなる。少女趣味が過ぎるけれど前向きにさせてくれるからずっと好き。

    3/7/2021

  • 2019年5月23日購入。
    2019年8月19日読了。

  • 『ジャパネスク』こそライトノベル風少女小説の基準原点である
    何度読んでも時代を経てもその位置は変わらず

  • 守弥の吉野行きの話。

    小萩の日記。

    瑠璃姫の帰京と、融の家出、夏姫の恋。

    どれも切なくて美しい感情に満ちたお話で素敵でした。
    時代の華やかさだけじゃない、人物の心が、伝わってくるものがあって。
    ほんと素晴らしいです。

  • 「瑠璃姫。もう、いいですから、お帰りなさい」のくだりで、ものすごくぶわっときて、泣いた。
    ものすごく、目に鮮やかな、景色を見た。

  • 最後の一文が・・・( ´艸`)

  • 再読。

    「アンコール」についで守弥、小萩が主役のスピンオフと、瑠璃姫が京都へ戻るまでの三作を収めたスピンオフ。

    吉野君にそっくりの声で現れた守弥が、記憶を取り戻しても、失っていた間の瑠璃に惹かれて、当初の予定とは違う言葉をかけてしまう場面が印象的。確かにこうでもないと、帰京の決心はなかなかつかないよね、上手い!

    瑠璃が主役のスピンオフは、うーん・・確かに笛の中将の気持ちはよーく分かるけど、それにのったんだから!とイライラしてしまう。それにひきかえ、夏姫のかっこいいことよ。

  • 以前読んだ「なんて素敵にジャパネスク2」から開いたうえに、
    間の「ジャパネスク・アンコール!」がとんでいてなのですが、
    間の「アンコール!」が番外編的なので何とか
    2と繋がりました。
    2の後、瑠璃姫は静養に行ってたんですね。
    はじめの守弥と子萩の一遍は、番外編的だけど
    どちらも可愛い姿が見れて良い♪
    一応続きにも繋がっていく話にもなってます。
    特に守弥の思わぬ役得ぶりは凄い。

    瑠璃姫にアンコール!はコミカライズ版のラストにあたる部分
    (現在コミカライズ中の「人妻編」の前にあたる)
    なので、マンガ版でも読んでおり、懐かしさもひとしお。
    「あの」瑠璃姫をも唸らせる「夏姫」。
    彼女の抱える想いが切ないことは知っていましたが、
    やはりホロリと…でも「裏の夏姫」ですからたくましく
    生きていくことでしょう。

    何か高彬が気の毒でしたが、最後が幸せ(この本でも)なので
    いいかな?(笑)

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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