クララ白書〈1〉 (Saeko’s early collection〈volume.3〉)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086090414

感想・レビュー・書評

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  •  娘にお薦めしようと図書館で借りたのですが、小6には少し早かったようです。

     初めて読んだときから、約20年ぶりかな。「海がきこえる」以来、氷室冴子さんにはまっていた時期があり、その頃に読んだ本。
     ジャンルとしては、今で言えばライトノベルなのかな。少女向けの小説。

     主人公は、札幌市内にある中高一貫の女子校に通う中学3年生。父親の転勤がきっかけで、学校の寄宿舎「クララ舎」に入ることになり、同じく3年生から入舎することになった菊花とマッキーの3人で、入舎の試練を受けることになる…。

     大学生のボーイフレンドが出てきたり、突っかかってくる後輩が、実は主人公に憧れていて、主人公を追いかけて入舎してきていたツンデレだったとか。高等科の先輩がちょっとワルとかね。如何にも少女向けなテイスト。
     しかし、女子校というのはこんな感じなのかな。うちの嫁さんは女子校出身なので、いつか読ませてみたいと思っております。

     体育祭が終わり、文化祭が始まるというところで1巻は終了。
     大人になった今も、面白くてサクサク読んでしまう(笑)

  • おもしろかった!
    女学校の寄宿舎生活というと外国小説のイメージが強いけど、日本の女子校ノリの方が好きだ
    美少女になって麗しきお姉様や頼りになる同級生やかわゆい後輩に好かれてみたい
    夢見がハチマキが欲しかっただけっていうのが微笑ましすぎて!夢見かわいい!

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“文壇レシピ”で登場。
    http://nestle.jp/entertain/cafe/


    本の中に登場するあの美味しそうな一品を
    実際に再現してみよう!というこのコーナー。

    第22回目に紹介されたのは、氷室冴子の「クララ白書」に登場する『ドーナツ』。

    ―薪子はせっせとドーナツを揚げ、私は揚がってくるドーナツに片っ端からシナモンシュガーをおしみなくふりかけ、
    菊花は薪子がタネづくりに使った鍋や麺棒、ボウル、まな板等を、どんどん洗い、片づけていった。

    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

  • マジで『こんな話だったっけ?』と、突然『あった、あった、この台詞!』と渾然一体となって朧げながら覚えてた作品の読み直し。

    実際、当時は中学生やってたからねー。
    勿論今時の『ラノベ』なんて言葉なくて。
    まぁ、今で言えば、ラノベのハシリなんでしょうが。
    いやぁ、インパクト強過ぎて面白かったのでずっと再読しようと思ってたんですけどね。

    レオタードでドーナツを揚げるしーのの姿、見てみたいなー・・・。
    鉈ふりマッキー・・・これ、ナマで見たら悲鳴モノ。
    一学年下の夢見とその従兄の光太郎。
     騎馬戦の怪我で病院の送り迎えをしてくれる。
     大学生に啖呵切る中三ってすげぇ。
    年上の人とレズだと思われている菊花。
     潜入捜査の末『漫画家になりたいから部屋を借りている』と。
     蓋を開ければそんなモンです。
     つか、しーの。光太郎氏と映画見たり、ケーキ買ってもらったりは『デート』だぞ。
    そして舞台は文化祭。
     しーのの代わりとして夢見登場。と、入れ替わりに高等部の古文の劇に出ろと。
     夢見はしーのが好きで後を追っかけてきたと発覚。相当な熱の入れ用である。
     そして。文化祭当日。菊花が漫画で『努力賞』を獲得。
     劇は明日。
     前夜は更けていいく。

  • 再読。
    原田治のイラストの表紙のコバルト文庫を
    中学生の時の友達に借りて読んだ本。

    1979年の作品で、76年生まれの私でも当時ちょっと古めかしいと感じる
    ところも多かったけど、そのクラシックさもかえってクララ的世界を引き立ててる。

    数年前に新装改訂したこの本を見つけて懐かしくなり買ってみたけど、
    あとがきで氷室冴子氏もそういう人もいると思うと書いているが
    私も元もままのがよかったなー。ジョーゼットよりモスリン、の方が気分だ。

    奇跡の高城さんやきらめく虹子女子、清らなる椿姫たる白路さん、
    懐かしいきらびやかな面々に
    しーの、マッキー、菊花のドタバタトリオ。

    女子中学生の「好き!」といえる友達と出会った時の興奮や喜び、
    「とても幸福な夜だ。こんな夜はずっと起きていたいのに。
    起きて、将来の夢の話や、家族の話、好きなものや、好きになれそうなものの話をずっとしていたいのに。」
    と思いながら寄宿舎のベッドで眠る、
    この年代しか持ちえないあの世界が広がる気分。

    中学生の時に読んだあの興奮や感動は味わえない事を少しさみしく思いながら、
    やはりこれは上質な少女小説なのだなぁ、と思った。

  • 札幌などを舞台とした作品です。

  • 昔大好きだったのを、ふと思いだした。とにかく登場人物が個性的で愉快。

  • 懐かしいなあ~~~~!

  • 昔読んでましたね……。ちゃんと続編の『アグネス白書』も読みましたよ、ええ。

  • 読みやすいネェ。

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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