そして花嫁は恋を知る 想いは砂色の聖地に集う (そして花嫁は恋を知るシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086015790

作品紹介・あらすじ

カラ・ブライ王国の後妻になることが決まっていたブラーナ皇女のリュビア。だが、王の急死により、その息子アレグとの結婚に変更されてしまう。おまけにブラーナ皇帝である兄は面倒な「持参金」を追加していた。紛争の火種となる聖地ハバト峡谷を押しつけられたのだ。ある理由から、夫となるアレグを警戒していたリュビアだったが、結婚する前から彼に頼らざるを得ない状況に陥って…。

感想・レビュー・書評

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  • 花嫁の選択のアスライ、イリーナが興した国が舞台。兄としての葛藤や義母への葛藤がもう少し見たかったなぁ…

  • 嫁恋シリーズ12作目。

  • 今回はカラ・ブライというシャリフ教が多数を占める国にブラーナ皇女が
    嫁ぎます。そのブラーナ皇女の持参金に、カイダスタン港というシャリフ教とルシアン教に共通の聖地・ハバト峡谷へ通じる港がついていた事から双方の宗教の代表者が登場し、カラ・ブライの国内の複雑な事情も絡まって対立していく…というようなお話。

    ルシアン教代表のルヴィック王子とシャリフ教代表のラーディール王子がとにかく面白く素敵なキャラ。特にルヴィック王子がラーディール王子を改宗させようと連日訪問していた辺りは噴き出しました(笑)かわいそうに…(笑)

    ラーディール王子はてっきり悪役だと思ってたので(緑の姫のマティアス2号だと思いこんでいた)ラストで本当に不憫な人だとわかって意外。できれば本編終了後にせめていい嫁さんが現れますように、と願わずにはいられませんでした。

  • 久しぶりの「そして花嫁は恋を知る」シリーズですが、これは、1巻と2巻の中間くらいの時代設定らしいです。

    姉が亡くなったために、義兄と結婚することになったブラーナ皇女のリュビアは、義兄の突然の死で、義兄の息子のアレグと結婚。これだけ読むと、なんか家族間でギスギスした感じがするのかと思いましたけど、そんな感じはさらっと終了して、最初からいい感じの二人になってました。

    そこに水を差すのは、リュビアの持つ持参金の港と、対立する宗教。やっぱり、「そして花嫁は恋を知る」を読むときは、宗教の話は外せません。

    宗教に絡んで、2人の王子様が出てくるのですが、2人ともいいキャラでしたね。ルヴィックは天然入ってますし、ラーディールは、リュビアに求婚してきたときは、悪かと思いましたけど、実は民のことを考えるいい人でした。
    (手段は別として・・・。)

    でも、やっぱり一番いいのは、アレグです。不幸な生い立ちだった割には、心根がまっすぐで、好感度高いです。一夫多妻の国であっても、リュビアに誠実なのもいいし、ラーディールに対して、こっそり?ヤキモチ焼いてるっぽいところとかはニヤニヤしちゃってました。

    惜しいのは、やっぱりラブ度低しってところですね。もう少し。せめてキスくらいして欲しかった。あと、せっかくなんで、結婚式のシーンも見たかったです。

    <以下、時系列(間違ってるかも・・)>
    ■9巻 シリウス=イリアティーヌ(ブラーナ)
          ↓ 3ヶ月後
    ■11巻 シリウス=イリアティーヌ(ブラーナ)
          ↓ 50年後
    ■7巻 ナティール-ラフィニア(ネプティス)
    ■3巻 ユスティニア=ナティール(ネプティス)
          ↓ 5年後
    ■7巻 アリアス-ナルメル(ネプティス)
          ↓ 300年後
    ■10巻 レオン=アマリエ(ブラーナ)
    ■10巻 エウノミア=リフィニクス(ブラーナ)
    ■4巻 エリスセレナ=イシュトファル(ゲオルグ)
    ■5巻 エリスセレナ=イシュトファル(ゲオルグ)
    ■6巻 アンナマリア=フェラン(カストラバ)
    ■8巻 プシュケ=レトムゥール(ネプティス)
          ↓ 200年後
    ■1巻 エイレーネ=アルファディル(ファステマ)
          ↓ 250年後
    ■12巻 リュビア=アレグ(カラ・ブライ)
          ↓ 250年後
    ■2巻 アグライア=ユーリ(フレンドル)

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著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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