恋のドレスと聖夜の求婚 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2010年3月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086013864
作品紹介・あらすじ
再会したクリスに思いがけない別れを告げられたシャーロック。失意のシャーロックは、モアティエ公爵家の令嬢コーネリアの恋愛騒動に巻き込まれ、ある決断をすることに…。一方、シャーロックを忘れられず、辛い日々を送るクリスは、ジャレッドから母リンダの居場所を聞き母に会いにいく。錯綜するそれぞれの恋の行方は…。ヴィクトリアンラブロマン、シリーズ急展開。
感想・レビュー・書評
-
シャーリー、踏んだり蹴ったりの巻。
コーネリアははじめの印象とずいぶん変わり、収まるべきところに収まってほっとした感じ。いい人には幸せになって欲しいものだし。
シャーリーもやっと大人になってきたかな?と。
かえってジャレットが大人だし、ちゃんと見てるし、いい感じかもとか、いろいろ考えたり、不器用同士だから苦労も耐えないなーと思ったり。
でも、出てくる人が基本いい人ばかりで救いがある。
またまた怒涛の展開で先が気になるところ。
今のペースではもどかしくなってきたので、ペースアップしようかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「恋のドレスと聖夜だけどコテンパンシャーリー」
……あきさん、至言です。すごいです。
まさにそんな内容の話でした。
ということで、のっけから勇んでプロポーズ(に近い告白)をしにいって、別れを突きつけられて、ボロボロになって帰ってきたシャーリーに、泡を食う従僕のアントニー。
女の子の強さが際立つ一冊ですよ。超好みです。
しかし今回イチオシだったのは、ハンパなくツンの(性格にはツンな訳じゃなく素直に自分を表現できないんだけど)コーネリアが、シャーリーにビアードが好きという本音を洩らすシーンに、ごく悶えましたっ。
あのコーネリアがこんなこと言うなんてっ!
シャーリーほどじゃないにしても、すごくびっくりしました。
いや、言ったことだけでなく、こんな風に考えているなんてっっっ!
あー、この二人はいい家庭を築くよ。
きっと結婚したらコーネリアは徐々に変わっていくだろうし。
あの侯爵家から離れられたら。
二人の未来に幸あれ~v
にしてもドロシア。
めっちゃめちゃ怖いんですけど…。
下手なオカルトよりよっぽど怖い。
どうなることかと思ったけれど、これで家族が修復できていくことを祈ります。少しずつでもね。 -
クリスの内面がどんどん露になってきて面白いこの頃です。お姉ちゃんに似ているせいかエドは意外に鋭く突っ込んでいます。
今作からはっきりクリスが遠く感じられるようになりました。ミステリアスで読めない主人公。その心のうちをを第三者(エド)が看破する、という構造は西尾維新に通じるものを感じます。
アディル嬢もすごく魅力的だったんですが、特筆すべきはドロテアですね。弱くて嫌らしくてむかつくのに、彼女が救われるシーンが一番印象に残りました。青木さんはやっぱり人物造形がリアルで凄いです…。今後もとても楽しみにしています。 -
最後のほうのアディルとシャーロックの場面が好きです。
ドロシアの気持ちが少し分かるような気がします。 -
ヴィクロテ19
モアティエ公爵家編 下
アルコール依存のコーネリアの母の
こわれっぷりがイタい
ママに連れられていったクリス!
どーなんの? -
まさに「コテンパンシャーリー」でしたね。ドロシアは…救われるんですかね。そうなってくれないと困るけどうーん。かわいそうだけど自業自得だしなあ。
-
発売日に買ったもののタイトルに期待しすぎた反動・笑 か、最初からクライマックスな二人におおいに凹み、ラストをチラ見したら、前後編の後編にも関わらず、以下次巻!なヒキに積読決定。新刊出たので、やっと読みました。いやー、あきさんはつくづく読者代表だなあと。毎回最高です。今回でアディル株ぐぐんと急上昇。彼女は幸せになってほしい・・・。
-
2010.4.29読了。
迷宮の後編にあたります。舞台はモアティエ公爵家。そして最初からクライマックス。
クリスとシャーロックの話し合いシーンは辛くておもわず泣けてしまいました。あの自信家でかっこつけなシャーロックが目に見えてぐらぐらするなんて見ていてつらい。
アディルとシャーロックの見つめ合うシーンは秀逸。アディルを見ているようで見ていない。ドレスの先にある、クリスを見つけて、結局全身全霊で愛してるのはクリスだって再確認する。青木さん鬼畜すぎる。笑。でもこれでようやくアディルも前に進めそうでよかった。
そしてドロシアのラストシーンも泣けました。これでようやく、少しは「幸福の淑女」になれるのかな。
今までのの中で一番読むのが辛い巻だったけれど、読んでよかったと思わせてくれる展開でほっとしました。
アンソニーが巻を重ねるごとにイイ奴になっている。笑。
素直だったり、落ち込んでたり、へたれてたりするシャーロックもいいけれど、やっぱりかっこつけ屋で自信家なシャーロックが一番かっこいいですね。パメラとの友情もすてきでした。
次回が気になりすぎます。でも終わっちゃいや。