恋のドレスと聖夜の求婚 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086013864

作品紹介・あらすじ

再会したクリスに思いがけない別れを告げられたシャーロック。失意のシャーロックは、モアティエ公爵家の令嬢コーネリアの恋愛騒動に巻き込まれ、ある決断をすることに…。一方、シャーロックを忘れられず、辛い日々を送るクリスは、ジャレッドから母リンダの居場所を聞き母に会いにいく。錯綜するそれぞれの恋の行方は…。ヴィクトリアンラブロマン、シリーズ急展開。

感想・レビュー・書評

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  • シャーリー、踏んだり蹴ったりの巻。
    コーネリアははじめの印象とずいぶん変わり、収まるべきところに収まってほっとした感じ。いい人には幸せになって欲しいものだし。
    シャーリーもやっと大人になってきたかな?と。
    かえってジャレットが大人だし、ちゃんと見てるし、いい感じかもとか、いろいろ考えたり、不器用同士だから苦労も耐えないなーと思ったり。
    でも、出てくる人が基本いい人ばかりで救いがある。
    またまた怒涛の展開で先が気になるところ。
    今のペースではもどかしくなってきたので、ペースアップしようかな。

  • 「恋のドレスと聖夜だけどコテンパンシャーリー」
    ……あきさん、至言です。すごいです。
    まさにそんな内容の話でした。

    ということで、のっけから勇んでプロポーズ(に近い告白)をしにいって、別れを突きつけられて、ボロボロになって帰ってきたシャーリーに、泡を食う従僕のアントニー。
    女の子の強さが際立つ一冊ですよ。超好みです。

    しかし今回イチオシだったのは、ハンパなくツンの(性格にはツンな訳じゃなく素直に自分を表現できないんだけど)コーネリアが、シャーリーにビアードが好きという本音を洩らすシーンに、ごく悶えましたっ。
    あのコーネリアがこんなこと言うなんてっ!
    シャーリーほどじゃないにしても、すごくびっくりしました。
    いや、言ったことだけでなく、こんな風に考えているなんてっっっ!
    あー、この二人はいい家庭を築くよ。
    きっと結婚したらコーネリアは徐々に変わっていくだろうし。
    あの侯爵家から離れられたら。
    二人の未来に幸あれ~v

    にしてもドロシア。
    めっちゃめちゃ怖いんですけど…。
    下手なオカルトよりよっぽど怖い。
    どうなることかと思ったけれど、これで家族が修復できていくことを祈ります。少しずつでもね。

  • クリスの内面がどんどん露になってきて面白いこの頃です。お姉ちゃんに似ているせいかエドは意外に鋭く突っ込んでいます。
    今作からはっきりクリスが遠く感じられるようになりました。ミステリアスで読めない主人公。その心のうちをを第三者(エド)が看破する、という構造は西尾維新に通じるものを感じます。
    アディル嬢もすごく魅力的だったんですが、特筆すべきはドロテアですね。弱くて嫌らしくてむかつくのに、彼女が救われるシーンが一番印象に残りました。青木さんはやっぱり人物造形がリアルで凄いです…。今後もとても楽しみにしています。

  • 別れを告げると決めたクリスだが、シャーロックは納得できずに過ごしていたところ、婚約を持ちかけられる。俺様シャーリー、復活!やっぱり俺様、この傲慢さであってこそシャーリーだよなぁ。万歳。今回もよかった……にしても、かわいそうなのはパメラ。すっかりカヤの外かよ……。(;_;)

  • 最後のほうのアディルとシャーロックの場面が好きです。

    ドロシアの気持ちが少し分かるような気がします。

  • ヴィクロテ19

    モアティエ公爵家編 下


    アルコール依存のコーネリアの母の
    こわれっぷりがイタい


    ママに連れられていったクリス!
    どーなんの?

  • まさに「コテンパンシャーリー」でしたね。ドロシアは…救われるんですかね。そうなってくれないと困るけどうーん。かわいそうだけど自業自得だしなあ。

  • ふられてショックをうけるシャーリーがおいしいです。

    あきさんの絵がちょっと変わってきていて、もう1〜2年前の絵で見たかったな〜。

    後半、アディルと会った瞬間のシーンがとても好き。
    展開は読めてるんだけど、それでも期待させられてしまうこのシーンで、あの名シーンをリフレインさせるのはさすがだなーと。胸がきゅんきゅんしました。

  • 発売日に買ったもののタイトルに期待しすぎた反動・笑 か、最初からクライマックスな二人におおいに凹み、ラストをチラ見したら、前後編の後編にも関わらず、以下次巻!なヒキに積読決定。新刊出たので、やっと読みました。いやー、あきさんはつくづく読者代表だなあと。毎回最高です。今回でアディル株ぐぐんと急上昇。彼女は幸せになってほしい・・・。

  • 2010.4.29読了。
    迷宮の後編にあたります。舞台はモアティエ公爵家。そして最初からクライマックス。

    クリスとシャーロックの話し合いシーンは辛くておもわず泣けてしまいました。あの自信家でかっこつけなシャーロックが目に見えてぐらぐらするなんて見ていてつらい。
    アディルとシャーロックの見つめ合うシーンは秀逸。アディルを見ているようで見ていない。ドレスの先にある、クリスを見つけて、結局全身全霊で愛してるのはクリスだって再確認する。青木さん鬼畜すぎる。笑。でもこれでようやくアディルも前に進めそうでよかった。
    そしてドロシアのラストシーンも泣けました。これでようやく、少しは「幸福の淑女」になれるのかな。
    今までのの中で一番読むのが辛い巻だったけれど、読んでよかったと思わせてくれる展開でほっとしました。
    アンソニーが巻を重ねるごとにイイ奴になっている。笑。
    素直だったり、落ち込んでたり、へたれてたりするシャーロックもいいけれど、やっぱりかっこつけ屋で自信家なシャーロックが一番かっこいいですね。パメラとの友情もすてきでした。
    次回が気になりすぎます。でも終わっちゃいや。

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著者プロフィール

あおき・ゆうこ
『ぼくのズーマー』が集英社主催2002年度ノベル大賞を受賞してデビュー。『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズがドラマ化、コミック化され人気を博す。『派遣社員あすみの家計簿』も好調!

「2021年 『コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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