嘘つきは姫君のはじまり 姫盗賊と黄金の七人(前編) 平安ロマンティック・ミステリー (嘘つきは姫君のはじまりシリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2009年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086013109
作品紹介・あらすじ
「有子姫が、消えたはずの大姫を市で見かけた-。」そんな思いがけない報せを受けた宮子。神隠しを装い、身分違いの恋人と京を離れたはずの大姫が、なぜ市にいたのか-。真相を探るため、宮子は馨子たちと市に出るが、そこで偶然、美貌の女盗賊・竜田と再会する。大姫の恋人について何か知っている様子の竜田に協力を頼む宮子。しかしそれは、予想もしない大事件への入り口だった…。
感想・レビュー・書評
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今回は強ミステリ仕立て
ライトノベル的少女小説としては構成も描写も安定の出来栄え抜群
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5人の頭領が勢ぞろいした見開きの絵は壮観だった。竜田がこのようにして宮子たちに関わってくるとは思わなかった。謎も多く、舞台もふたつに分かれ、後編への期待が高まる巻だった。
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駆け落ちしたはずの大姫が、見つかったとの文を受け取り、真相を探るため市に出かける宮子。そこで美貌の女盗賊・竜田と再会。行動を共にするうち、想像を超えた大事件に巻き込まれて。
真幸が今巻はけっこう活躍してくれてうれしかったです。彼の存在感が濃くなった感じがします。
でも次郎君がいるということは………なんですよね。
宮子がいない屋敷をきちんと手入れしているという話にほろりときましたので、それは切ないです。
前後編だけあって、おどろおどろしさは今まででダントツでした。
古き良きコバルトっぽさもありながら、それだけではないのがこの本です。 -
シリーズ物
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初の前後編です。
盗賊の屋敷に連れてこられた、いつものメンバー。
(宮子・馨子・真幸・有子)
謎の死を遂げた頭領。そして、連続殺人事件。
もう少し平安っぽさがあれば最高ですが、面白かったです。 -
あらすじの事件関係ねぇ(笑)今まで貴族的な展開だったので、盗賊たちに囲まれての日常がちょっと不思議な感じに。そして馨子様はどこでだって馨子様。あと、登場人物が一気に増えたはずなのに、特徴があるから意外と見分けつくのが書き分けすげーと思いました。
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嘘つきは姫君のはじまりシリーズ4巻目。今回は前後編の前編です。
2巻で登場した竜田がまたまた登場します。
宮子と馨子が離ればなれになり、囚われの馨子を助けるために宮子が頑張ります。
宮子にアタック中の次郎君ですが、今回は前の方にちょこっと出番があるだけで、あまり出てきてくれませんでした。
次巻に次郎君の活躍を期待します!
~参考目次情報~
序章
第一章:嵐のごとく奪うもの
第二章:百舌殿殺人事件
第三章:双調・からくり狂想曲(上)
第四章:双調・からくり狂想曲(下)