アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2008年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086011365
作品紹介・あらすじ
東京から千キロ北東に浮かぶ神流島。中二の天海陽菜は毎日が息苦しくてならなかった。誰にも嫌われたくない、目立ってはならない、という不安と、圧迫的な軍事訓練の重圧などで疲れ果てていた陽菜は、安らぎを求めて、森の奥にいる「マリア」に会いに行くのだが、そこに見知らぬ少年がやってきて…。目も眩むような奇跡が陽菜の生活を塗りかえる…!?衝撃のミステリアス・ファンタジー始動。
感想・レビュー・書評
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再読。再読強化月間。
記憶にある以上に中学生女子がドロドロしていたので驚いた。エンディングから逆な意味でえってなる。
陽菜ちゃんって女子に嫌われるタイプだよね。だからと言ってイジメ良くないではあるんだけれど、なぜああなったんだろう。この先読めば分かるのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新シリーズ1巻
暗いトーンの始まりなのに
ぐんぐんお話の世界にひきこまれちゃうのはなんでだろう?
戦争のある世界、天使病…
圧巻のラストをよんで、
すぐに続きを読みたくなりました
すげぇ -
久々に読むと湊のメインヒーローっぽさにびっくりしました(笑)表紙もど真ん中だしね…もーちゃんちょうがんばれ。
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第1巻。あるウイルスにより、人類から「進化」した生命体「アンゲルゼ」。彼らと人類の戦争は熾烈を極めていた。けれど、そんなことは田舎島に住む陽菜にとっては遠い話で、それよりもクラスで浮いたりしないか、友達とうまくやれるか、そんな日常のほうが重要だった――。全4巻。
14歳の主人公の描写がとてもリアルでしんどいです(笑)家庭と学校がほとんど世界のすべてで、小さいことでぐずぐず悩んだりして、そんなところが身に覚えもあって心が痛い!1巻はアンゲルゼとの関わりを予感させつつも、そういう部分から主人公が一歩成長するところがメインだという印象でした。少女小説レーベルとは思えないハードさが素敵です。 -
2011年10月2日〜10月3日
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全四巻。
14歳の女の子が主人公。
徴兵制が残っているという設定の日本が舞台。
軍隊は話に寄り添うように存在していますが、どちらかといえば、襲ってくる謎のウイルスと、その謎についてというほうが話の中心といえます。 -
うわあああい面白かったよー! 早く続刊よみたい。須賀しのぶ本当にはずれないな……。
痛いわ重いわのSFサバイバル少女小説。これが青春なんて苦すぎる……これがコバルトなんて素敵……。
少女小説らしい甘い期待もありますがしれっとした顔でひっくり返されます。
主人公は始めは鬱陶しいけど、その弱さがリアルで生々しくて、だから目が逸らせなくなる。というか、登場キャラ全て、それぞれの駄目なところが秀逸に描かれているのでそれが話に重みを加えている。
キャラの作りも話の展開もほんとそつがなくて一気に読めました。 -
天使病という謎の奇病が蔓延する世界。離島に住む陽菜は軍事教練などの重苦しい現実に耐えながら暮らしていた。そんな陽菜の唯一の癒しは林の奥のマリアに会いに行くことだった。おもしろかったです!リアルな中学生の現実と重い世界がいい!この完璧なまでのシリアスたまりません。