- Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
- / ISBN・EAN: 9784083331664
作品紹介・あらすじ
大切な子どもたちに、自分を守り人を傷つけない「知恵と勇気」を与えたい!
面白くて役に立つ&大人にも新鮮でためになる、すべての子どもに贈る1冊。
世界中で問題になっている、子どもの間での/子どもに対する、イジメや暴力。親やまわりの人たちが気をつけていても、社会の変化でSNSやゲームなど、子どもの世界は知らないところで広がっていて、危険は高まる一方です。じゃあ、どうやって身を守ることを教えればいい? のびのびと育てられる? そんな思いを形にしたのがこの本です。
キーワードは、タイトルの言葉、「同意」です。
著者のレイチェルは、世界的な超人気動画、「Tea Consent(お茶と同意)」を作ったアニメーター。自身の娘が「学校で突然男の子にキスされた」と話すのを聞いて、「子どもこそ『同意』を知るべき!」と、まず子どもむけのビデオを作り、この本を作りました。
楽しいイラストと文で著者が紹介するのは、「同意」と「バウンダリー(境界線)」という、耳に新しい言葉。それは、健やかな人間関係を育む基本の知識。
子どもたちが自分のこころとからだを大切にすることを知り、身近な危機に気づき、身を守れるようになることや、自分に向けて起こされたアクションに対して「いいよ」、「いや」、「ダメ」、「助けて!」などの意思を表すために必要なものです。
大切なのは、おたがいに相手の「同意する/同意しない」を必ず確かめて、尊重すること。それって実は、大人にとっても難しいことかもしれません。でも、この本ではとてもシンプルにわかります。そう、子どもたちだけでなく、実はそれを学んで来なかった、多くの大人たちにも、とても役に立つ一冊なのです!
小学2年生くらいからひとりで読める本ですが、大人と一緒ならもっと小さくてもOK。
まずは、この本に出てくるいろんな「キミ」と仲良しになるところから始まって、気づけば自分なりの「バウンダリー」や「同意」のありかたが身につくはず。
それは、生涯にわたって子どもを守る、大切な宝物になるのです。
◆普段から読んでいると、こんなとき、きっと役に立ちます!
・イジメにあったとき
・トラブルで困っているとき
・友だちや親子間、恋人と、学校や職場での、人間関係がうまくいかないとき
◆大切な子どもをこんなふうに育てたいなら、ぜひ!
・自分を大切にして自信が持てる子どもに
・自分を押しころさず、友だちや家族と気持よい関係が保てる子に
・人に思いやりをもって接し、励ましあうことができる子に
・その子らしく、幸せにのびのびと生きていけるように!
・犯罪や暴力の被害者、加害者にならない!
感想・レビュー・書評
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こういった観点の本はこれから、小学校、中学校の学校図書館や学級文庫に必須となるだろう。
日本では、大人や目上の者からの言葉に従う文化が根強く残っている。
それは、ある面では物事を円滑に行う術として有効であるが、昨今問題となっているパワハラやモラハラ、虐待にも繋がりかねない。
日本においても、「子どもの権利条約」が1994年に批准されているにもかかわらず、まだまだ「子どもの権利」というもの自体が認知されていない。
この本は、小さな子どもにも理解できる優しい言葉とシンプルな絵で、「同意」ということについて、詳しく書かれている。
親子で読んでも良いし、学級活動の場で読まれても良いと思う。
またこのタイプのイラストは、流行り廃りがないため、長きにわたって活用されると思う(イラストというのは長く読まれるためには、意外と重要なのだ)。
2022.2.16 -
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性行為を“紅茶”に置き換えた、世界的ヒット動画の作者に聞く『性的同意』の話【来日インタビュー】 | ハフポスト LIFE(2023年06月1...性行為を“紅茶”に置き換えた、世界的ヒット動画の作者に聞く『性的同意』の話【来日インタビュー】 | ハフポスト LIFE(2023年06月16日)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6487b520e4b06725aee1b3392023/07/07
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良い本!
とても良いなぁと思っていた動画「Tea Consent」を作った方が作者。
同意、自己決定権についてわかりやすく、楽しく書いてある。
娘にも読んだところ、大笑いしながら聞いていたけれど、これはこういうことね、これはよくないね、など自分から色々と投げ返してきたので、聞きながら考えているんだなぁとしみじみ。
図書館で借りたけど、すぐ買って家に置きます。 -
わかりやすくて良い、と思いました。
同意について。
境界線について。
助けの求め方について。
大人が読むのも良い、と思います。断ることに苦手意識を持っている人には、特に、おすすめです。 -
私が子供の時にこの本を読んでいれば、もっと生きやすかったのかもしれないと心の底から思いました。
ちゃんと言葉にして伝えていくことの大切さ。 -
子どもでも、女性でもどんな立場や家族でも同意を尋ねる事は凄く重要だと思う。自分自身を大切にするのがどれだけ大変かわかったから、自分にも問いかけたい?思いやりと尊重。
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自分の体のことは、自分が決めていい。一度決めたことだって、変えていいんだ。自分の王さまは自分だからね。子どもが自分を守るための基本的な考え方、身の守り方をイラストを用いてわかりやすく解説した一冊。
人と付き合う上で、自分と他人の境界をはっきりさせておくのは、とても大切だけど難しい。特に幼い頃は自他の区別が付きづらい。この境界「バウンダリー」の概念をわかりやすく解説してあった。主人公のイラストがころころ変わってしまうのがちょっと分かりづらかったけれど、色んな子が主人公になることで幅広い読者に対応しているのだろう。大人でもバウンダリーの考え方はともすると忘れがちなので非常に勉強になる。そして身を守る術を子どもに身に着けてもらう上でとても大切な一冊だと思う。ソフトな書き方をされているけれど、性的被害そして加害を未然に防ぐのにとても役立つ。自分と相手の両方が同意やバウンダリーの概念を共有することで初めてお互いの気持ちを思い合える関係になれるので、何度も読み込んで人に伝えられるようになれればいいなと思う。こうした本が増えて、広く読まれて理解が進むことを願う。 -
「同意」
人によって「バウンダリー(境界線)」は異なる。全ての子どもが嫌なことには嫌と言い、良いことには同意する。それが当たり前で、そしてそれが尊重される世の中であって欲しい。
大人にも気付きが多い一冊。
巻末には各種相談窓口も載っています。 -
自分の意思は主張しよう、そして、他人にはきちんと聞こうということを、子どもに分かりやすく書いた本。
極端に笑えるダメな例もあり、そこもまたよし。
感想を読んで、「読まねば!」と思いました。「権利」「同意」が、こどもにも大人にもわかりやすそう…役立ちそう…生きていくために必要...
感想を読んで、「読まねば!」と思いました。「権利」「同意」が、こどもにも大人にもわかりやすそう…役立ちそう…生きていくために必要な知識と技術が身に付けられそうだと思いました。
よい本を紹介してくれてありがとうございました(*^^*)