樋口可南子のきものまわり

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 146
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784083330247

感想・レビュー・書評

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  • きれい。

  • 美人女優 樋口可南子さんが着物を着て、いろんなところへ行ったり、人に会ったりする、雑誌連載をまとめた本。

    スタイリングが、現代風シックな着物スタイリングで高名な森田空美さん。

    四季折々の、さまざまな素材の着物を、樋口さんやゲストが着こなす写真が美しい。

    末尾に、著者(コーディネーター、清野恵理子氏)が、連載最初の撮影前は、眠れなかったという一文があるのだが、それはなぜなのだろうか?
    樋口さんと仕事するのはそんなに緊張する大変なことなのだろうか?

    ナチュラルな風を演出してはいるが、女優さんが、スタイリストをがっちりつけて、着付けもメイクも完璧で臨む着物姿。

    お着物一つ一つの来歴がまた、大変で、眼福ではあるが、着物着るってそんなに大変なことなの〜と若干引く。
    凝りに凝った、通人の、伝統工芸に通暁し、人間国宝やら百貨店の特選サロンやらの高級ワールドがちらちら。

    素敵っていえば素敵だけど、いやらしいといえばいやらしいね。

  • 樋口可南子さんの着物姿からは清廉なエロスを感じる。糸井重里がうらやましすぎて悶えた。本書では可南子さんが着物にまつわる職業の方や女優さん俳優さんを訪れ清野恵里子さんがエッセイ形式にそれを綴っている。やわらかものの着物はほとんどなく、紬などのシンプルな着物をまとった可南子さんはプレーンな美しさです。華やかな着物姿の宮沢りえとのツーショットがきれいでした。

  • 生意気なことを申し上げると、私の好みとぴったり一致しているわけではないのですが(私では着物や帯の良さを十分に表現できないといった方が正しいと思います…。)、潔く媚びない大人の女性の美しさと、どこかに何となく残っている可愛らしさのバランスに心惹かれ、時折、手に取る一冊です。

    続きはこちら⇒http://wanowa.jugem.jp/?eid=299#sequel

  • 紬などをステキに着こなした樋口可南子の写真が美しいです。
    でも文章がなんかこそばゆすぎです。

  • 素敵な紬の着物にコーディネートもほれぼれしました。

  • マガジンハウス系の人って着物というと紬に行くよね。
    でもいまいち素敵な人って少ないし、
    お金はかかるのになーんか地味で私ははんなり系の方が好きだなぁー。
    と思っていたが。
    ソレ系の理想はこの方、樋口可南子じゃ。
    やー、素敵素敵。

    ○○な可南子さん、
    という文体はちょっとこちょばゆいが、写真も紙質も良い本です。
    だってちょっと高めだしね。。。

    浅岡ルリ子さまの苔色の豪華な着物にこれって紬なの!?と驚き、
    新井薬師で買ったコーヒーミルク色の結城にうっとりし
    (また撮影場所の背景が素敵なんだ)
    ミホミュージアムの黒に近い焦げ茶の黄八丈に驚き
    (黄色の格子しか知らないもん)うっとり。

    京都のない藤の草履、いいなぁ。

    織りのきもの派の最高峰!!

    そして、自分がはんなり系が好みなのは和久傳の若女将の
    「私は顔立ちが昆布だしみたいな純和風だから、
    地味なおきものが単に地味になってしまうんです」

    という発言に、
    そうか!!私が格子や絣を着たらよくてねえやだわ!!

    と、自分に合う好みだったようで、喜んでいいのか、
    いややっぱしょんぼりか。

    でも、光沢ある無地の紬は、ちょっと着てみたくなりました。

  • 文章はさておき、樋口可南子とそのご友人の皆様の着姿に惚れ惚れしました。(なんだか上からの表現になってしまいますが)自分に似合うものをしっかりわかってらっしゃる!それがすごい。


    流行ものだから、憧れのモデルが着ていたから…とまねっこばかりが目に付く最近。自分に似合うものかどうかわからずに衣服を纏っている人も多いだろうと想像するなかで、スタイリストがつくとはいえ、ほんとにみなさんよくお似合いなことが見ていて嬉しくなります。

  • エッセイだけど読みやすい
    美しい日本語でさらさら読める

    更にきものがすきになった一冊

  • 樋口可南子さんがステキすぎます。
    こんな風に着こなしたいなーーーとうっとりしてしまうような樋口可南子さんの着物の写真がたくさんついていて、自分の着物の好みを再確認するのにかなり参考になりました。

    紹介されている着物はかなり地味なものが多いのですが、
    30代、40代だからこそ、あそこまで地味な着物を若さで華やかに着こなせるような気がして、心強い1冊です。

    途中で出てくる宮沢りえさんの紫陽花の着物や、お手紙のやりとりなど、とにかく超越して素敵な世界があってへえ!という感じ。

    たしか、出版されたのは10年くらい前だと思いましたが、
    古さをまったく感じず、とてもモダンです。

    私のバイブル的な本です。

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著者プロフィール

群馬県出身、文筆家。能や歌舞伎など日本の伝統芸能に強く関心を寄せ、甘くなり過ぎることのない柔らかな語り口で綴られるきものの景色に、多くの支持を集める。古美術や工芸、芸能などジャンルを超えた世界に向けられる旺盛な好奇心は現在進行形で、雑誌の企画、構成、執筆活動を行う。著書に、前作『折にふれて きものの四季』(文化出版局刊)のほか、今作共著者の浅井佳代子と初めてタッグを組んだ『きもの熱』、また『清野恵里子のきものの愉しみ 帯あそび』(ともに集英社刊)など多数。二〇一七年に上梓した『咲き定まりて 市川雷蔵を旅する』(集英社インターナショナル刊)では、膨大な資料をもとに市川雷蔵とその時代の日本映画界を活写し、新境地を開いた。

「2021年 『時のあわいに きものの情景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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