ちびまる子ちゃんの暗誦百人一首 (ちびまる子ちゃん/満点ゲットシリーズ)

  • 集英社
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本棚登録 : 237
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784083140211

作品紹介・あらすじ

百人一首を覚えるというと難しい印象がありますが、何度も繰り返し読んでいるうちに、季節の移りかわりや自然の美しさ、今も昔も変わりない様々な想いが感じられ、歌を読む楽しさがもっと広がることでしょう。この本で、ひとつでも好きな歌を見つけられれば、きっと心の豊かな人になれると思いますよ。小学生のためのまんが勉強本。

感想・レビュー・書評

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  • 暗誦百人一首ということで覚えるために購入。
    1頁ごとに、歌と作者、意味と解説、時々ちびまる子ちゃんの四コマ漫画つき。百人一首についての豆知識も掲載し、充実の内容。
    ただ、こんなに親切な内容なのに覚えられない私の記憶力の衰えに驚いています。週にひとつずつ覚えるようにしていたのにすっかりそのノルマも忘れています。

    暗誦の裏ワザとして、友達と上の句と下の句を当て合う、家族と一緒にとか、お風呂の中で覚えるとか紹介されてほっこりする。
    記憶力が良くなった、漢字を覚える役に立った、天橋立に行った時に感動できた等の感想も載っていて励みになる。

  • 百人一首を一首毎に解説。

    まる子ちゃんの4コマ漫画はきちんと歌と関係のある内容になっているので、クスっと笑いながら、その歌のことを覚えられるので歌を覚えるのに良い。

    ・面白かったもの

     逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 
     昔はものを 思はざりけり 
     権中納言敦忠
      → 両想いの苦しさ。
        まる子が両親に両想いかを確認するが。。。

     ひさかたの 光のどけき 春の日に
     しづ心なく 花の散るらむ
     紀友則
      → 日向でぽかぽか陽気にのんびりしているお母さん、まる子がドタバタ学校から帰ってくる
      しづ心なく まる子帰らむ


    伝記まんが
    が面白い

    和泉式部
     恋に生きた、子供に死なれた絶唱
     
    清少納言と紫式部
     動と静。仕えた主人の違い。定子と彰子。
     
    西行法師
     元、北面の武士。
     宮廷で目をかけられるが権力争いに世を捨てる。
     栄枯盛衰を横目に見ながら長生きをする。

    藤原定家
     藤原俊成の子供。後鳥羽院に気に入られ。

    後鳥羽院
     才気あふれる天皇の反乱。
     新古今和歌集を編纂したことの歴史的意義。
    ____
    ラブレター
    貴族の男女が「逢ひ見る」前後のやりとりは、たいてい和歌を書いた手紙です。内容はもちろん、文字の美しさや手紙に用いられた和紙の素晴らしさ、そこに焚きしめられたお香にさえ、相手の人柄や教養がにじみ、恋心をつのらせる手がかりでした。恋が、和歌を発達させ、美しい和紙を作る技術を発達させたともいえるかもしれません。
    ____

  • 娘たちがお正月の宿題で百人一首を覚えることになったんだけど、私自身が全然意味を知らないので解説できない(--;;;
    ということで、娘たちのために借りたんだけど、自分で一気に読んでしまいました。

    いや〜、百人一首って、学生のときに習ってもちっとも分らなかったけど、今読むとものすごくいい!
    こういうのってある程度人生経験がないときっと良さがわからないんだろうなぁ。
    やっと百人一首がわかるようになってきたってことか。

    途中に挿入されている和泉式部のマンガと、そこで紹介されている
    「とどめおきて誰をあはれと思ふらむ 子はまさるらむ子はまさりけり」
    など、思わず電車の中で読んでいて泣いてしまいました。

    図書館で借りたんだけど、購入します。

  • ・百人一首をイラストやマンガで覚えることができるし、クイズなどで楽しく分かりやすく覚えることができます。
    ・一つ一つの一首が説明と作った人を書いてあってわかりやすくて読みやすいから。

  • [江東区図書館]

    学校で百人一首かるたを始めるにあたって借りてきた一冊。但し二年前に百人一首を覚えさせようとしていた時期にも一度読(ませ)もうと思って手に取ったことがあった本。今回の比較読みからすれば、あの時に学研か小学館のドラエモンにいきついていれば良かったなという後悔を少し感じた。

    やはり少しでも読み易しくするためもあってか、大人向けの「3日で丸覚え!マンガ百人一首」も落語家でもある漫画家が作者で、漫画(絵での説明)形式のものが多い。加えて子供向けのものとしては、小学館の「ドラえもんの国語おもしろ攻略百人一首で楽しもう」、学研の「小学生のまんが百人一首辞典改訂版」、集英社の「満点ゲットシリーズちびまる子ちゃんの暗誦百人一首」の三冊を借りてきて比較してみた。

    見た目のとっつきやすさからいくと、小学生〜→ドラエモン→ちびまる子ちゃん→3日〜の順。小学生〜は他の二冊よりもやや大判で挿絵がカラーな上に、複数人によるイラストもマンガチック。各ページのレイアウトも内容も統一されていてすっきりと見やすい上に、各歌の意味をストレートに漫画化しているので、歌の解説コーナーなどの長文以外は、子どもも読み易く意味が頭に入りやすいと思う。ただ、しいて言えばやや絵柄に女児向きの雰囲気があることと、他二つはキャラが好きなら読みたくなるだろうから、やはりより読ませたいなら三冊並べて子供に選ばせるのがいいかも。

    内容面ではドラえもん〜→小学生〜ちびまる子ちゃん→3日〜の順。特にドラえもんは各作者に対する説明スペースが必ず設けられていたり、各ページのマンガが歌の意味をストレートに紹介するものとは限らず、歌の背景や、技巧面や文法面などの話も歌ごとに多岐に渡るので、楽しく読みながら各種の知識がさらりと頭の中を流れてくれるかも。そしてちびまる子ちゃんは漫画を少しはじらう?高学年が、それでも小難しい百人一首について抵抗を減らして読みたい場合におススメかも。端的に言うと、基本の漫画は各ページに用意された4コマのみでさして絵が多いというわけでもなく、各歌の内容では、小学館で掲載されている「作者紹介(1-2行)」、「歌意」、「解説」とほぼ等しいために文字によって情報が多いというわけでもなく、正直中途半端。個人的にはキャラによる食いつきがなければ幼稚園生には小学館、小学生にはドラえもんを勧めるかな。但し下記に挙げた数個のコラム的なページだけは、各歌内での説明に留めず、他の二冊と違って豆知識的な要素をまとめてくれているので便利。

    また、各書内の特徴的な資料は下記のとおり。

    ■ドラえもん@小学館
    ○「百人一首」関係年表…時代名&主な歴史上の出来事が書かれた年表に、三つの歌集とその歌集の選者&主な歌人を追記したもの。学生の立場としては歴史&古典知識として、3日で〜の年表よりも○。

    ○百人一首かるたの遊び方…ちらし取り、源平合戦、競技かるた、ぼうずめくりなどの説明が掲載

    ○覚え方のアドバイス…二字決まりの札までを紹介している。競技かるたを目指すのでなければ、小学生には二字決めくらいまでが現実的で○。また別途お手つきしやすい(下の句の最初がにている)札を三種類(六枚)紹介しているのも○。

    ○索引…上の句、作者名の二種。下の句索引はないし、小学生〜に比べ見づらい感はあるものの、歌番号も掲載しているのが○。

    ■小学生のまんが@学研
    ○百人一首歌枕地図…特に畿内については関係場所が多いために、拡大図でも載っている。

    ○かるた早覚え表…上の句リストとほぼ同じだが、字面分けと異なり、「あふことの〜」が「お」の札に分類されるなど、より競技用に覚える時に有用なリスト。

    △索引…上の句、下の句、作者名の三種。ドラえもんのよりも見やすい反面、本に対する索引(ページ番号)のみで、歌番号がないのが×。

    ■ちびまる子ちゃん@集英社
    ○P.76…百人一首の言葉(掛詞、枕詞、序詞)と仮名文字、ひいては女性文学作品も紹介されている。

    ○P.104…月に関する呼び名、暦(旧暦が太陽暦ではなく太陰暦であること)などと旧暦の呼び名が掲載。

    ○P.142…平安貴族の暮らし(食事、服装、住まい、遊び)を一日のスケジュールを軸に紹介。

    ■3日で丸覚え@講談社

    △百人一首歌人年表(P.259〜)…主な歴史上の出来事が書かれた年表に、歌番号付きで各歌人の「没年」を示したもの。百人一首の主な歌人名を覚えた後なら少しはいいかもしれないけど、正直あまり興味はないかな。

    △全首暗記用の頭文字一覧(P.81〜)…よく一字決まりの「娘房干せ」にあるように、その逆、同字始まりの多い「あ」から順に、各一音目グループごとに、二音目をアナグラム的に語呂合わせしたもの。
     ・穴(あ・な)輪(わ)尾(お)→蛸(た・こ)見(み)よや墓(は・か)→ひいき地(ち)牛(う・し)も露(つ・ゆ)→房干せ娘(ふ・さ・ほ・せ・む・す・め)
     ・麻原決まり節弾け
     ・何に逃げ勝(が)つ
     ・詫び姿
     ・大(おほ)北(ほく)も研ぐ
     ・卵勝ち切れ
     ・此処この碑濡れ
     ・美加勝ち寄席
     ・世の野茂を
     ・山舛(ます)屁(へ
     ・花成るる
     ・風ぜ草
     ・人と差
     ・今間に
     ・君見り
     ・千切(ちぎ)ぎ葉
     ・浮から
     ・忍ら
     ・桃ろ
     ・月く
     ・湯ふら
     ・ふさほせむすめ

  • 小学生の娘と一緒に覚えたいです。

  •  暗記するのに大変重宝した。
     こういう物はいろいろな方法を取り入れながら地道にやるのが良いだろう。

  • クラスの子ども向けに。・・・と思ったら、ちびまる子好きな我が子が結構はまって読んでいました。百人一首とはかけ離れたイラストだけれども(笑)漫画を読みつつ、古典にも親しめるので、これはこれでいいかなと。

    あさきゆめみし的な漫画もあるので、高学年で古典を扱う時に使えるかも。

    いつかクラス全員に、百歌全部覚えさせたい、な。

  • 平成20年12月12日購入

  • 便利。役立ちます。
    ちびまる子ちゃんの4コマが
    ところどころにありますが
    それが味があったりします。
    しっかりした本。

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著者プロフィール

1986年からマンガ雑誌『りぼん』(集英社)で連載がスタートした「ちびまる子ちゃん」の作者。1990年からはフジTVでアニメ化され、超人気番組となる。『まるむし帳』(集英社)は唯一の詩集。

「2019年 『さくらももこの詩による無伴奏混声合唱曲集 ぜんぶ ここに2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

さくらももこの作品

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