わが投資術 市場は誰に微笑むか

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065350355

感想・レビュー・書評

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  • 凄い運用率を誇るファンドでも、非常に大きな失敗を沢山経験し都度、軌道修正していた事を知れただけでも大きい。それと、個人投資家は得られる情報量が限られているため勝つのは難しい。特に、本書で推奨している銘柄選び投資法は当たり前と思うが、成功の本質とセオリーはやはりとてもシンプルだった。あと、銘柄の分析は細かくやる事も大事であるが、経営者の人格や能力を見た上で最終判断する点は、私の考えと重なり自信に繋がった。また、間をあけた後に読み返したい。また、違ったヒントやポイントを積極的に拾いにいきたい。

  • 投資術という点では物足りないかも。投資メンタルについて興味を持っていたが、殆ど記載はなかった。また巻末解説者(執筆を持ちかけた記者)が率直に書いてるように、かなり読みづらくアンバランスさが目立つ。語尾にねえを多用するので非常に違和感。これから執筆をライフワークにされるとのことなので第二弾に期待したい。

  • 20240330 わが投資術-市場は誰に微笑むか-
    2024年3月1日 第1刷発行
    2024年3月11日 第4刷り発行
    著者:清原達郎

    プロの投資家だが、プロの作家ではないので、全体を通して文章の勢いにムラがある。一方で、語り口がとても素直で、自分の言葉で語っている素朴感がある。体験から来る言葉は力強く、最後まで一気に読み切ってしまう。基本的には後半に向かって勢いづいていくが、結構勢いよく脱線もする印象。エッセンスを抽出してみると下記となる。

    知名度低く時価総額も小さい、割安小型株への投資がいかに有用かをいいたい文章。その中でも成長性の高い、割安小型成長株が狙い目。
    細かい議論は省いても、現在の日本の長期金利前提で、PER10倍以下は信じられないくらい割安で、仮に長期金利が3%まで上昇してもまだ割安。
    BSで見るとネットキャッシュが豊富な企業で、ValluationとしてはPERが低く(時価総額が500億円以下)、さらにネットCFが黒字の会社に注目すればよい。買い付けてから3年くらいは保持するつもりで買い付けるのがよい。

    小型株の定義:
    大型株 時価総額3000億円以上
    中型株 時価総額 500億円以上、3000億円未満
    小型株 時価総額 500億円未満←これ

    小型株投資のメリット:
    1.割安株が多い
    2.独自のリサーチがしやすい
    3.機関投資家が持っていない
    4.アナリストがカバーしていない

    小型株評価において見るべきはネットキャッシュ
    ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券x70%-負債
    ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ/時価総額
    =(流動資産+投資有価証券x70%-負債)/時価総額
    ネットキャッシュ比率>1=会社が無料で買えるほど割安

    時価総額20億円以上の条件でスクリーニングして、ネットキャッシュ比率で見て数値の高い順に注目していく

    世界的な金融危機(リーマンショック等)の場合は、株式相場は長い間底練り状態になる。じっくり見定める時間がある。コロナショックの場合は大底は一瞬だった。

    Valuationの階段の上がり方:
    誰にレポートを書かれるかは、市場の注目度で異なる。
    参加者が増える度に、会社の評価はあがってPERは切りあがる。

    Step1:調査レポートなし←いかにここで買えるかが勝負
    Step2:いちよし証券
    Step3:SBI証券
    Step4:大和証券・岡三証券
    Step5:みずほ証券
    Step6;野村証券・外資系証券

    本当の大底で買う時の考え方:
    明日地球が滅びると聞いたとき、ショートしても地球滅亡で終了。
    ロングすれば、万一助かったときに株価は何倍にもなる。

  • 今後の投資の日本におけるバイブルになるのではいだろうか?
    一読の価値はある!
    しかし難解で今まで投資をやってきた人でも理解に時間を要する事は承知の上で。まるで大学時代の経済の参考書籍を読んでいる感覚だった。

    2005年に公表が最後となった長者番付で約100億円稼いだ伝説的ファンドの清原氏の投資の考えや今までの投資戦歴を学べる。
    25年間で100万円が9300万円にる夢のようなK1ファンドについて知れる。

    個人投資家ではなかなか真似は出来ないとは思うが、個別割安株を四季報やHPで見つけて買って高値で売るのは真似が出来そうだ。
    これから日本は経営統合がすすみ、日本型ショーテッジ時代がくるのを見越して日本株を買い続けたい。

    もし、読みにくい方には第9章これからの日本株市場を読んで欲しい、他は難解で専門的なファンドマネージャーへの内容に近く、個人投資家には参考程度にしかならないかと。

  • 割安小型成長株を見つけたら思いっきり買う

  • 成功も失敗も赤裸々に書かれている。
    印象的なのは、尊敬する人物。とてもリアリスティクだと思った。

  • 投資の新しい視点ももらえるし、仕事とはなにかを考えさせられた面白い本。おそらくこの一冊が唯一の著作になるのだろうが、それがとても惜しまれるくらいに面白い。

  • 計算部分が難しかったが、何度か読み返すと理解
    ストーリーとしてもご経験談なので超リアル
    面白かった

  • 難しいです。初心者向きではありません。
    オススメされたので買ってみましたが、よほど今迄勉強してきた人には理解できる内容かと思いますが専門用語も多く難しかったです。
    ただ、こんな人がいたんだなと知れた事、また内容を全部は理解出来ませんでしたが何回も読んで理解できるようになりたいと思いました。

  • マーケット関係者です。一部内容は、ん?というところもありましたが、著者は勝っているので問題ありません。勝ってるヘッジファンドのポートフォリオマネージャーの人生を気軽に追体験できます。投資術を学ぶというよりは、すごい人と少人数で飲み会に行って、3時間ぐらい武勇伝的に人生の振り返りを語ってもらった気持ちになります。あー、なんか面白かったな〜と噛み締めながら電車で帰る感じの読後感でした。

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