キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065302347

作品紹介・あらすじ

首を洗って待ってたかい? <戯言シリーズ>最新作 
玖渚盾が挑むのは、古城×双子×首なし死体

私立澄百合学園に通う玖渚盾(くなぎさじゅん)、十五歳。
“パパの戯言”と“ママの法則”を携えた「平凡な女子高生」が、
人類最強の請負人・哀川潤に誘拐されて、
玖渚機関の牙城“玖渚城”に送り届けられてしまう! 
彼女を待ち受けていたのは、青髪青眼の少女たちとの邂逅と悲惨な殺人事件。
はたして盾は謎を解き、無事に帰還することができるのか? 
新青春エンタの傑作<戯言シリーズ>、大団円の先の最新作、ここに結実!!

感想・レビュー・書評

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  • 懐かしかった!
    「これこれ、この感じ!」と懐かしさがじわじわきて、楽しかった。

    ただ、前作と比べて(昔過ぎて朧げだが)、盛り上がりにはかけたかも。。。
    続編あるといいな。

  • 「でも解く。私は。馬鹿だから。」
    “パパの戯言”と“ママの法則”を携えた女子高生・玖渚盾。人類最強の請負人に誘拐されてやって来たのは玖渚一族が集う玖渚城。彼女は青髪青眼の双子と凄惨な殺人事件に遭遇して──。

    戯言シリーズ完結から17年。ここでシリーズ最新作が来た!ぼくの青春の一ページとも言える新青春エンタが復活!主人公はあの二人の娘であり、人類最強の名を由来にした玖渚盾。事件もシリーズ原点に立ち返る首斬り殺人がテーマ。しかも周りは玖渚機関の中枢メンバー!まさに首を洗って待っていた読者には感慨深い物語。

    過去キャラはあの二人も含めて直接的にはほとんど登場しない。話の端々に顔を出したりして、ファンにはうれしい。盾のベビーシッターがあの人で、絵本代わりに幽遊白書を読み聞かせられ、倫理学の心の師は仙水忍というくだりが一番面白かった。章タイトルが横溝正史作品のパロディになっているのも遊び心満載。

    単品でも楽しめるけど、シリーズ最初から読んでいた方が圧倒的に楽しめる。まあ、シリーズを読んでる人も17年という歳月を経て再会することで、感想も様々になりそう。ぼくとしては西尾維新だなあ!って懐かしい香りに浸れた反面、「考えるな、感じろ。」という世界観に置いてけぼりになった感も。「感じないなら、考えろ。」なのかもしれないけど。戯言だけどね。

    「17年越しの同窓会!でも、話題の中心は欠席した同級生みたいなっ!」
    なんだかんだシリーズメンバーの存在感がすごかったんだなって思い知らされる。ミステリ成分は薄いというか、他が濃いというか、西尾維新果汁を摂取したいなあ!って人にはオススメ。

    登場したパパの戯言シリーズのお気に入り

    11「攻撃は最大の敗北。特に先制攻撃は。」
    53「許せないと感じる人間を、許せ。許されると思っている人間を、許すな。」
    63「どれほど恥ずかしくても、恥で人は死なない。」
    93「己で修理できないものを手放せ。それが己の心でも。」

  • 夢中になった言葉遊び。
    作者のセンスに憧れ、いい歳した大人が中二病を掻き立てられて、そんな状態になれた自分のことを嬉しく感じながら楽しんだ大好きな戯言シリーズの最新作。
    読む前からどんな展開でも絶対に楽しめるんだろうな、と思いながら読み進めると、あっという間にのめり込み読みきってしまい、なんだか惜しい気持ちも感じてしまう位の期待以上の作品で、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
    ありえないけど、今までのシリーズ作品の内容の記憶を消して、この作品を読んでから、一からシリーズ作品を読めたならどんなに楽しいことだろうと妄想するくらい楽しめました。息子か娘がやってくれないかなぁ、この読み方。

  • 主人公の名乗りが好きすぎて、名乗りの度に戯言シリーズ読んでるなぁ、と高まる気持ちに初めて戯言シリーズを読んでいた頃の感覚になりました

    私は玖渚盾。誇らしき盾。

    声に出して読みたい日本語すぎる。

  • 戯言シリーズ正統続編が読める日がくるなんて…とファンは歓喜したに違いない。中二病的にネーミング、煙に巻く文体、唯一無二感はそのままに、新たな物語が紡がれる。
    規格外の潤さんも健在で、過去キャラも話題としてチラホラ。戯言遣いの娘のトンデモ能力など、設定として以前を踏襲されているのが嬉しい。
    玖渚機関の本拠地で起きる殺人事件に立ち向かうわけだが、もはやトリックとか何故殺人を?などの動機は大切ではなく、只々戯言を楽しむため?に読み進めればいい。
    思い出補正?気にするな、楽しめないならそれも成長と捉えればいい。

  • いつも通りなんだけど、オチがあんまりうまくない感じ?

  • 戯言シリーズ完結後、10年ほどの歳月を経て出された続編。西尾維新は10代の頃ハマったけど、久しぶりに読むと、感慨深い。

    また戯言シリーズを1から読み始めようか、あの頃に読んだ自分に会えそうな気がする。

  • いーちゃんと友のその後がちらほらと書かれているのが、一作目からのファンとしては嬉しい限り。
    事件はおまけみたいなものでしたが、本書自体がシリーズのおまけみたいなものなので、軽く楽しく読めました。最強シリーズのほうが読み味としては近いです。

  • 戯言シリーズの正統派続編。17年振りということで、玖渚期間の本丸に乗り込んだ戯言使いと青色サヴァンの娘盾。首を切られた従兄弟の死体。バトルでなく一応ミステリしてるところは好感なのだが、初期ほどの感じはなく、戯言が多くて間延び感はある。でもとても面白い。

  • 戯言シリーズの後日談
    ここからさらにシリーズを続けても面白そう

    戯言シリーズを読んでいたのが中学〜高校生だったため読んでてて懐かしい気分になった。
    本筋に関係のないところを無くせば1/3くらいの文量になりそうだが、関係ない部分こそこの作家の味なのでもっとやって欲しい。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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