星屑すぴりっと

  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065287712

作品紹介・あらすじ

第62回講談社児童文学新人賞佳作受賞作、待望の書籍化!

●主な内容
広島県尾道市に住むイルキは、親戚から"イルちゃんは、せいちゃんにひっつきもっつき(人にべったりくっついて離れない)じゃのう"と言われる中学一年生。
しかし大好きないとこのせいちゃんは、多発性硬化症という難病にかかっており、体だけでなく心も弱っていた。
そんなせいちゃんがある日、「映画が見たいのう」とぽつりと漏らす。だがせいちゃんは、頑なに映画のタイトルを言おうとしない。
せいちゃんの望みをかなえてあげたいが、しかし──もやもやを抱えたイルキは、大阪出身の大人びた同級生・ハジメと知り合う。

ハジメの力を借りて、どうやらその映画はせいちゃんが大学時代に作っていたものではないかと突き止めるイルキ。
しかもその映画はいま、京都で上映しているらしい。
少ない軍資金。何やら事情があるらしい同級生。不安と期待を抱えた二人の、京都までの旅が始まる!

感想・レビュー・書評

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  • 児童書。
    多発性硬化症になった従兄弟のせいちゃんのために、観たがっている映画を探し当てて届けたイルキ。
    方言がうまく使われていて、温かい気持ちになった。
    「ヒッツキモッツキ」って、可愛すぎて日常使いしたいくらい。

  • 岡山弁と関西弁が、物語にリズムと温度を与えていて、非常に効果的だ。特にゆっくりと話すせいちゃんの岡山弁が染みる。
    せいちゃんの作りたかった「笑えて、元気になれる映画」。油断していたら泣きそうになった。
    各章タイトルのつけ方のセンス、「星屑すぴりっと」の題字、装丁(イラストや薄ピンクのざらざらした手触り)、物語やキャラクターはもちろん、全てが好みの作品だった。

  • 難病のいとこが小さく呟いた願いを
    拾って、握りしめたイルキくん
    関西出身のハジメくんと、青春18切符の旅に出る!

    めっちゃ岡山弁満載!!!+関西弁
    馴染みのない人は、脳内でどうやって再生されるんだろう?こてこてのイントネーションで、ぜひ!!

  • 読みやすかったが
    さらっと終わってしまったような感じに思った

    京都への在来線旅は想像してワクワクした

  • 表紙のイラストが好きで借りた。
    主人公のイルキ(男子)と、隣のクラスのハジメが、主人公のいとこで、慢性進行形の多発性硬化症になった、せいちゃん(男子)が見たいと言っていた自主映画を探しに広島から京都まで旅をし、そこでゲットした映画をせいちゃんに見せる物語だった。
    主人公といとこの性別がわからず、読み進めて
    ようやくわかった。
    旅の内容よりも旅の準備の話の方が長く感じた。
    また、関西弁と広島弁が多々使用されており、
    内容を理解するのに少し苦しんだ。

  • 方言がキャラクターを作ってる。

  • ASLを患っているいとこのおにいちゃんが見たいといった映画を、同級生とともに探し出す青春ロードノベル。高学年~

  •  イルキの年の離れた従兄弟のせいちゃんは、大学生の時に難病にかかり、次第に元気がなくなってきている。イルキは、せいちゃんがある映画を見たがっていることを知ると、せいちゃんのためにジャンルもタイトルも分からないその映画を探し出す決心をした。
     せいちゃんの家からの帰り道に出会った隣のクラスのハジメと仲良くなり、二人で映画を探すことに。

  • 小さいころからいとこの 星一郎==せいちゃん のそばにいたがる“ひっつきもっつき”(尾道の方言でオナモミ)の中学1年生イルキ

    難病を患ったせいちゃんのためにだいじな映画を手に入れようと、大阪弁を話す友人のハジメと一緒に京都行きを決意する

    星屑のなかから、せいちゃんの青春がつまった、たったひとつぶの星を見つけるために

    映画の街尾道を舞台に、中学生の友情と成長を描いた青春ロードノベル

    第62回「講談社児童文学新人賞」(2021年)の佳作に入選した作品に加筆修正して単行本化、2022年8月刊

    コテコテ関西弁の『ろくぶんの、ナナ』で第17回「ジュニア冒険小説大賞」(2020年)を受賞した林けんじろうの第2作

    尾道から京都まで5時間の列車旅をする中学生にエール

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著者プロフィール

1974年生まれ。広島県出身。奈良県在住。1997年、大阪芸術大学映像学科卒業。2003年、大阪芸術大学大学院修士課程修了。2021年、本作で第62回講談社児童文学新人賞佳作に入選。著書に第17回ジュニア冒険小説大賞受賞作『ろくぶんの、ナナ』(岩崎書店)がある。


「2022年 『星屑すぴりっと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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