- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065269398
作品紹介・あらすじ
離島と沖縄。埋もれていた近現代史が見えてくる4泊5日の旅の記録。
沖縄のやんばるにある「クロワッサン・アイランド」と呼ばれる小さな島・水納島。開拓、戦争、産業、海洋博、そして現在……。再訪を重ねてきた気鋭のライターが綴る、エッセイ・ノンフィクション。
目次
1 夕日
2 庭先
3 井戸
4 桟橋
5 校舎
6 灯台
感想・レビュー・書評
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沖縄本島の北部には私も何度か足を運んだが、水納島には上陸したことがなかった。実際に現地を訪問して見聞きした情報と地域の歴史を記した参考文献。地方の歴史、離島の歴史を再編することの意味について、考えさせられたのは現在放映されている朝ドラが陳腐なものに見えて仕方ないからだ。特に見ようと思って見ているわけではないのだが、家人が見ているのが横目にチラチラと映るたびに妙な違和感だけが残る。そんな時に手に取った一冊。
---出版社サイトより下記引用
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000361954詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
水納島に行きたい
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こんな濃密な時間を たった数日の何もしていない?滞在記で 体験させてくれるとは。
自分の住んでいない所を訪れる旅で 何もないようで 何かがある そんな 素敵な本でした。
時間の過ごし方が素敵です -
クロワッサンの形をした島で知られる水納島。
本部町から船で行く沖縄県の離島です。
そこの滞在記なのですが、リゾート地を陽気に
レポートする内容ではなく、島民との語らい、
島の歴史、戦争との関わり、そして島の小中学
校の変遷なども静かに語られていきます。
どんな人にも小説になるような起伏に富んだ人
生があると言われます。
島も同じなのです。
激動の歴史の積み重ねの上に「現在」があるの
です。
歴史の重みを感じる一冊です。