シンプルな英語 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065257333

作品紹介・あらすじ

技術英語のスペシャリストにして、ベストセラー『会話もメールも英語は3語で伝わります』の著者が、より高いレベルを目指したい方々のために、最短・最強の英語学習法を公開します。

英語力をつけるカギ、それは「主語と動詞を組み立てる力」にあります。
それはなぜか。

●英文は主語Sと動詞Vが必ず含まれます。基本的に省くことはできません。
●日本語と違って主語は省けません。語順も決まっています。
●だから、スピーキングも、リスニングも、リーディングも、「動詞」がしっかりわかり、「動詞」をしっかり決めることができれば確実に上達します。

●英語はブロックごとに主語や動詞を組み立てて論理的に相手に伝えます。ストレートでローコンテクストな言葉です。
●その意味で、英文の組み立てはプログラミングに似ています。
●だからこそ、まず主語を決め、主語に続ける動詞で英文の構造を決めます→主語と動詞を組み立てる力が重要です。組み立てる力がつけば、あなたの英語は確実にレベルアップします。


●まずは上記の点を抑えた上で、動詞や組み立てを円滑にするための決まりごととして「助動詞」「時制」「態の選択」をマスターしていきます。
●組み立てを強化するアイテムとして「冠詞」「前置詞」「副詞」などを理解していきます。

この順番で英語を学んでいくとメキメキ上達します→これが英語学習法の完成形となるわけです。

英語の習熟に近道はありません。しかし、最短の学習法はあります。

シンプルでありながら、世界で通用する、恥ずかしくない英語、を本書で是非身に付けてください!

感想・レビュー・書評

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  • 2021年初版。
    日本人には英語が難しいというが、当たり前だ。日本語と英語では文の構造も表記も全然違う。難しいものはシンプルに考えた方が良いと相場が決まっている。

    日本人は明治の始まりより前であれば漢文を読めることが普通だったらしいので、中国語と日本語の両方を読めていたことになるだろう。現在も漢字があることを考えると、日本語、漢字、英語の3言語を使っている様なものだ。それに比べて緩いことに大体のアメリカ人やイギリス人は英語が母国語で英語だけしか使っていない。学生時代に英語を学ばされるのも、アメリカに占領されたからだと思う。英語を流暢に話す必要は全くないのに、話すならペラペラとネイティブのように話せないとダメというような空気感も間違っている。

    この本ではコミュニケーションできるシンプルな英語が身に付くし、自分で英語を学ぶ方法やコツも書いてある。書いてあることを実践できれば高いレベルまで達せられるし、その先は自分次第でどこまでも行ける。著者は英語の力があり、導き方が上手い。苦労して英語を身に付け、それをみんなにわかりやすく教育してくれている。とても良い本だ。

    日本では英語を使う必要がない状況にあるが、折角学んだ英語を最大限利用することには賛成できる。というよりも使った方が賢い。
    好奇心で英語を使って、さらに今ITを使って、世界を知ることができるようになったので、知的好奇心を存分に満たせるという史上かつてない状況である。世界は急に広く大きくなり情報量も昔と比べて桁違いだ。英語をツールとして世界を知り尽くしたい。学びに終わりはない。

  • ネイティブ並みの英語を目指すのはとても大変なので、非ネイティブが非ネイティブに通じる程度の英語を話せるようになれれば十分とし、そのための方法について示している。動詞を中心に文を作っていくことがキモ。安易な英会話教室に依らず、一人で英語を話せるようになるための練習方法について具体的に述べられている。

    本書の構成として、具体的が例文が多く読むのに時間がかかる。説明の詳細度とトレードオフ。

  • 会社での翻訳・通訳でも、
    ついつい日本語チックになってしまう。
    会社には自分よりも英語に長けてるひとがいたけど、
    確かに文章が長いってアドバイス貰ったなあと反省。
    学び直しに良い本だと思います!

    willとbe going toなど、
    なんとなく使い分けを知ってる内容も、
    理由から説明されているので腹落ちしやすいです!

  • 英語学習の本で久しぶりのヒット。
    英語のみが本業の人ではなく、
    英語を使うプロの人の方が、内容もビジネスによるので良い。

    英語は、主語→動詞→付加情報。

  • 「シンプルな英語」というタイトルに惹かれたせいか、本自体は複雑に感じた
    言語の習得はそう簡単ではない

    日本語はぼんやりした言語
    英語ははっきりしている
    日本語と英語は違うので、日本語から直訳するとわかりにくい文になってしまう

  • 非ネイティブ(インド、中国)の方と仕事をする機会があり、参考にしてます。翻訳アプリを使っていても非ネイティブの同僚に伝わらない。英語の勉強の指針に
    してます。

  • 「英語は3語で伝わります」の続編ともいえそうな本。伝わればいいんだとくどい文を作るのはナンセンス。英作文で関係詞を使いまくる生徒にも読ませたい。主語の設定に注意を払いアクティブな動詞を使う。それだけでかなり良くなりそう

  • 『シンプルな英語』というとてもシンプルなタイトルだが、これは誤解を与えるタイトルだと思う。

    タイトルから、英語が苦手な人でも理解が出来る本と思われがちだが、本書は結構文量もあり、内容的にも英文法の基礎知識が無いと理解できないものとなっており(英検2級程度は必要)、実は英語初心者には向かない本だからだ。

    ただ、内容的には英語の文の構造、自動詞・他動詞、冠詞、時制、態などの一通りの文法やアプリを活用した今時の英語勉強法など盛りだくさんで、英語好きには楽しめる。

    また、出てくる英文がビジネスでそのまま使えそうなものも多く、参考になった。

    では、著者がいう「シンプルな英語」とは何かというと、英語は主語と動詞に注目する、そして文章はなるべく短くするということか。

    具体的には、英作文の際は、①主語を考える、②主語に対応する動詞を考える、③受動態は(なるべく)使わない、④文型はSV,SVC、SVOの3つなどであろうか。

    まず①について、例えば、「操作が容易なスマホが求められている」を英訳する場合、主語を何にするかによって、次のような英文が考えられる。
     
     1.Many users like easy-to-operate smartphones.

     2.Smartphones must be easily operable.

     3.The market now needs easy-to-operate smartphones.

     4.Easy-to-operate smartphones must be developed.

    このように英語は主語のバリエーションが豊富で、主語に決めたものが話題の中心となる。

    これに対し、日本語の世界は視点の中心は「私」=I。

    ここに日本語を英語に、英語を日本語に訳すときの壁が存在するのであり、このような両者の構造的な違いがあることは今まであまり意識してこなかったが、重要な視点だと思う。

    また、④についても興味深いことが書かれている。
    それは、著者が受験した「工業英検」でのこと。

    工業英検とはエンジニア向けの英検で、製品仕様書や技術文書など専門的で難解な文書を翻訳したりする際に必要な能力を試すもの。

    そしてその試験で、英文はSV,SVC,SVOの3文型を多用すると書かれており、著者はそれ以降、「SVOOとSVOCは捨て去った」といっている。

    文書の内容が難解であるからこそ逆に、文の構造はシンプルにということのようだ。

    また、著者は英語を学習する上で何を目指すかについて、「非ネイティブによる、世界の非ネイティブにも伝わる英語」で、それは非ネイティブにも正しく平易に伝わる英語ということで、それが本書の「シンプルな英語」である。

    このように内容的には面白かったのだが、いくつか改善点の提案をしたい。

    コストの関係で仕方が無いのかも知れないが、本書は文庫本サイズのため、空白が少なく目に優しくない。

    それこそ文法的な説明などの文章(日本語)はもう少し「シンプル」にし、本のサイズももう少し大きくして余白を増やすなどして視覚的にも読みやすくする工夫ができると、なお良くなると思う。

  • 学校の英語授業は、自国の言葉と学ぼうとしいている言葉の違いをしっかりと理解させることから始めるべき。

  • 結構、目からうろこの内容があり、今後の英語の勉強の役に立つ内容でした。動詞、助動詞、冠詞等シンプルに説明されています!感謝

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著者プロフィール

株式会社ユー・イングリッシュ代表取締役

「2023年 『和訳と英訳の両面から学ぶテクニカルライティング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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