この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体 (講談社+α新書)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065235676

作品紹介・あらすじ

ネットに吹き荒れる誹謗中傷、国民を見殺しにする政府や権力者、強気を助け、弱気を挫くメディアの病巣、日本の歪な現実の病巣を、いまもっとも硬派な論客2人が語り尽くした。

「排他と不寛容の風潮の背後に漂う時代の深層をさらに重層的に解析し、多角的に浮かびあがらせることができるのではないか」
(青木理「まえがき」より)

まえがき 「自己責任論」と切り捨ての時代を招いたものとは
第一章 対韓感情悪化の源流とそれをもたらした日本社会の構造的変化
第二章 友好から対立へ 日韓それぞれの事情
第三章 恫喝と狡猾の政治が生む嫌な空気
第四章 社会を蝕む憎悪の病理 ヘイトクライムを呼ぶ確信犯的無責任と無知

感想・レビュー・書評

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  • 「『この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体』」の記事一覧 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/category/c03207

    『この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体』(青木 理,安田 浩一):講談社+α新書|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000352460

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      キャンペーンについてのお知らせ · シンポジウム「書店さん、ヘイト本を平積みですか?」開催のお知らせ · Change.org
      https...
      キャンペーンについてのお知らせ · シンポジウム「書店さん、ヘイト本を平積みですか?」開催のお知らせ · Change.org
      https://bit.ly/3NUgwhw
      2022/06/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ヘイトスピーチは魂の殺人。暴力だからこそ認められない」作家の安田浩一さん、社会の崩壊を懸念 | 反ヘイト | 沖縄タイムス+プラス
      ht...
      「ヘイトスピーチは魂の殺人。暴力だからこそ認められない」作家の安田浩一さん、社会の崩壊を懸念 | 反ヘイト | 沖縄タイムス+プラス
      https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/970606
      2022/06/06
  • humu

  • 青木さん安田さんともに権力に阿らず言うべきことを言える、今の日本に貴重な人材だ。応援していきたい。

  • 勝手に期待してた内容と違ったが思いがけず新たな問題意識を持てたので読んで良かった

  • 今年は沖縄返還50周年だけど、沖縄について自分が無関心に生きてきたことを恥ずかしく思っている。韓国のことだって、私は映画「タクシー運転手」を見るまでは知らないことが多すぎた。恥ずかしいけどこれから学ぶしかない。青木さん安田さん応援してます。

  • “もちろん沖縄を好きな人が多いとか、韓国文化を好きな人が多いというのは悪いことではないし、先ほど話したように、そこから新しい交流の回路が生まれてくることに僕は期待していますが、その前提として歴史的経緯への知識や人びとが現に置かれている状況への想像力を持たねばならない。でないと、おためごかしのきれいごとで現実から目を逸らし、差別などを黙認する風潮の背を押してしまうに等しい面がある。”(p.167)

  • ●新自由主義的な経済政策とグローバル化などによって格差や貧困は各国で広がり、そのことへの不満もエネルギーにしつつ排他と不寛容は世界に蔓延している。少なくともマスメディアがそれを煽ってはならない。
    ●菅総理が首相補佐官にした柿崎氏。ネトウヨまがいの元政治記者、青山氏を重用した安倍晋三政権よりは遥かに人を見る目がある。
    ●富裕層向けのカタログショッピング化すると、ふるさと納税の批判をした、総務省の平嶋氏を左遷した菅さん。
    ●反天皇の文脈で
    ●2002年、

  • 2021年9月5日(日)に読み始め、9月9日(木)に読み終える。

  • ニーメラーの言葉をプリントして近くに置いた。
    青木、安田両氏のものの見方に学ぶことが多い。
    発信し続けてほしい。頑張って。

  • 2021/08/20
    最近の為政者に関する部分は頷ける事ばかりで、やはり主義主張・能力の問題以前に人間性の問題だと思う。
    メディアについてはその立場によって為政者への批判はしないとしても、静観ではなく神輿を担いで大はしゃぎする必要まであるのかずっと理解できないでいたが、本書での「…異論を唱える官僚はおろか、鐘や太鼓を叩いて囃し立てなかった官僚の首まで飛ばす…」の記載を読んで、これがメディア側にまで及んでいるのかなと感じた…悲しいというか情けないというか…。
    対韓国の部分についてはそれを煽る多数が快感によるものというのであれば、「嫌韓」は「アンチジャイアンツ」のようなものなのかなとも感じた。
    人一倍韓国に興味があるし、なくなってしまうと本当は困る…そんな意識の裏返し?
    一般の人の大部分はそんなに気にしてはいないし…本書によればその思い込み(無関心…ではないのだが)がいけないのかもしれないけれど。

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著者プロフィール

1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。慶應義塾大学卒業後、共同通信に入社。社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、2006年に退社しフリーに。テレビ・ラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『日本の公安警察』(講談社現代新書)、『絞首刑』(講談社文庫)、『トラオ―徳田虎雄 不随の病院王―』(小学館文庫)、『増補版 国策捜査―暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(角川文庫)、『誘蛾灯―鳥取連続不審死事件―』『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心』(講談社)、『青木理の抵抗の視線』(トランスビュー)などがある。

「2015年 『ルポ 国家権力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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