おはなしSDGs ジェンダー平等を実現しよう すし屋のすてきな春原さん (おはなしSDGs 5)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065216965

作品紹介・あらすじ

【物語の概要】
離婚したお父さんに連れてきてもらった、回らないお寿司やさん。小林伝は、そこで女性の寿司職人・春原さんに出会います。しかし伝は、クラスメイト・海江田美緒が将来寿司職人になりたいといったとたん、「それ、無理じゃね?」と夢をすぐさま否定されたときに、勇気を出して声をあげることができませんでした。そこで春原さんのお店・寿司春へ、海江田さんもいっしょに、つれていってもらうことにしたのです……。

【シリーズ「おはなしSDGs」の特色】
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし作品です。「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた児童小説として楽しむことができます。
・実力のあるイラストレーターによる挿絵が多数掲載され、確実に物語を読み通す手助けとなります。
・各巻とも、SDGsが掲げる17のゴールのうちの一つがテーマとなっており、いま世界が協力してその目標に向かわなくてはならない理由が自然と理解できるストーリーが展開されます。
・本文中に、物語とリンクさせるかたちで、関連する図表、グラフ、年表などが入ります。さらに、各巻の巻末で、テーマとしたSDGsのゴールについてくわしく解説しますので、テーマ学習の教材としても使用できます。
・SDGs全体について解説する「総論編」も刊行します。さまざまなゴールをテーマにした物語と、「総論編」を併読することで、SDGsについての理解がさらに深まるように設計されています。
・A5判、80ページ(一部カラー)。朝読書にもぴったりのボリュームです。

【シリーズ「おはなしSDGs」のラインナップ】
総論SDGsとは何か(那須田淳)/貧困をなくそう(安田夏菜)/ジェンダー平等を実現しよう(戸森しるこ)/安全な水とトイレを世界中に(石崎洋司)/エネルギーをみんなにそしてクリーンに(森川成美)/つくる責任つかう責任(小林深雪)/気候変動に具体的な対策を(楠木誠一郎)/海の豊かさを守ろう(佐藤まどか)/陸の豊かさも守ろう(吉野万理子)/平和と公正をすべての人に(小手鞠るい)

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃、確かに父親が「女性は体温が高いから寿司屋にはむかない」と言っていました。
    今となれば、ただの言いがかり?のようなもので、なんの根拠もない説だと分かるのですが、そのときは『そうなんだ』って素直に納得していました。

    特にうちの父が悪者というわけでなく(笑)、こういう風になんの根拠もない性差別というのが、染み付いてはびこっているのだと感じることが最近多くなりました。
    そうやって少しづつ少しづつ、差別のない世界へ近づいていけたらいいなと思います。

  • 分かりやすい内容と優しいイラストですっと内容が入ってきた。
    子供たちが日本のジェンダー問題を考えるきっかけになりそう。

  • わかりやすくジェンダーのことが書かれています。
    先進国の中で、女性の地位や賃金が低い日本。これからの社会を担う子どもたちは、どう感じ、どうしていきたいか、考えるきっかけとなる本になると思います。

  • 両親が離婚、母と埼玉で暮らしている5年生の小林伝(でん)は、神奈川に住む父とも月に一度ずつ会っている

    この日、父が連れていってくれたのは、寿司春という“まわっていない”おすし屋さん

    そこでおすしを握っていたのは春原(すのはら)さんというかっこいい女の人だった

    「今まで気づかなかったけど、すし職人って、男の人ばかりだね」

    “物語をとおして、SDGsがよくわかる!”

    一流の児童文学作家とイラストレーターがコラボした講談社「おはなしSDGs」シリーズの1冊

    本書は「SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう」をテーマに、『ぼくたちのリアル』『ゆかいな床井くん』の戸森しるこが書きおろした作品、2020年12月刊

    要所にデータを織り込んで、日本のジェンダーギャップが理解できるよう編集されている

    「わたしね、今はすし職人になりたいんだ」
    「えー、すし? それ、無理じゃね?」

    シリーズは2020年12月〜2021年2月にかけて17のSDGsから第1期9冊(+1冊)が刊行される

    「小学上級から」とあるが3年生くらいからすこしずつ手に取らせたい

  • 小林くんのお父さんはドキュメンタリーエックスで出てきた男の人は小林くんのお父さんだと思います。何故かと言うと春原さんに心に残ったとの話をしていると小林さんのお父さんがむせたからです。どこからどう見てもあのメガネの色も同じだし会社から帰ってきたみたいな腹だったのでそう思いました。女性はなぜ男性より下のものところが多いんだろうとも思ったし、ずるいとも、思いました。

  • 男だから、女だからという発想など全くない、やりたいことを自由に職業として選ぶことが当たり前な、多様性を尊重する時代になるといいな。

  • どんな人でも、やりたいことがあったら、あきらめないことが、やれることにつながっていることがわかった。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11481947

  • おはなしSDGs
    5 ジェンダー平等を実現しよう

    戸森しるこ

    小林伝は月に一回、土曜日の午後、お父さんに会う
    離婚しているから

    そして今日は2人で回らないお寿司やさんに行く
    寿司春
    そこの職人さん春原さんは女性だった

    そういえば、クラスの海江田美緒さんは寿司職人になりたいと言っていた
    渡辺新之助は、女にはできないと言った
    女にできないと言われている本当の意味は?

    歌舞伎や相撲などもそう

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著者プロフィール

1984年、埼玉県生まれ。武蔵大学経済学部経営学科卒業。東京都在住。『ぼくたちのリアル』で第56回講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。同作は児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。2017年度青少年読書感想文全国コンクール小学校高学年の部の課題図書に選定された。『ゆかいな床井くん』で第57回野間児童文芸賞を受賞。その他の作品に『十一月のマーブル』『理科準備室のヴィーナス』『ぼくの、ミギ』『レインボールームのエマ』『すし屋のすてきな春原さん』 (以上、講談社)、『トリコロールをさがして』(ポプラ社)、『しかくいまち』(理論社)、『れんこちゃんのさがしもの』(福音館書店)、『ジャノメ』(静山社)などがある。

「2023年 『ぼくらは星を見つけた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

戸森しるこの作品

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