大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは (講談社選書メチエ)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065211656

作品紹介・あらすじ

鎌倉時代の大仏師、運慶とはいかなる存在だったのか。
定朝を祖とする正系仏所三派中の奈良仏師に連なる運慶。
朝廷・幕府という二元的権力構造による時代の大きな変動期、
院・天皇・将軍・御家人など各種パトロン層の依頼を受けて
東大寺・興福寺の復興、円成寺・願成就院などの様々な造像に
関わった実情と、工房主宰者としての実力とは?
後に「霊験仏師」「天才」とも冠されることになる運慶の実像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 運慶の実像について、これまでの学説を一つ一つ確認しながら虚像を排して実証的な姿勢で考察している。その姿勢には大いに好感が持てる。

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著者プロフィール

1958年、愛知県生まれ。1982年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。
現在、群馬県立女子大学教授。博士(美学、慶應義塾大学)。専門は日本美術史、日本彫刻史。特に鎌倉時代の仏教彫刻史、肖像彫刻史の研究を深めている。
主な著書に『鎌倉時代造像論――幕府と仏師』『鎌倉大仏の謎』『仏師たちの南都復興』(以上、吉川弘文館)などがある。共監修に「日本の仏像」1ー50号(講談社)がある。

「2020年 『大仏師運慶 工房と発願主そして「写実」とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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