ランド(11) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社
3.97
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本棚登録 : 188
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065207659

作品紹介・あらすじ

“空”に穴が空き、大混乱が訪れる「この世」で、“文字”を知る杏は多くの者の心を掴む。そして彼女は世界を繋げるべく、動き出す。捨吉は病に臥(ふ)せるアンのため、急激に“老い”が押し寄せる「あの世」へ。なすすべもなく惑う人ごみの中で出会ったの者とはーー。平治、我次郎は山之内父と出会い、荒唐無稽な夢は現実味をおび始める。小さき者たちが運命に突き動かされる頃、かりそめの世界は、もう崩壊寸前。

感想・レビュー・書評

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  • ヒューマンドラマを読ませる漫画さん。今回は正体不明設定のあの世とこの世の出てくる近未来SF。
    杏とアンの行く末が幸先良いものに終わってよかった。ランド株式会社=日本、社員=国民って、なかなか大胆な設定が最後の最後に明かされ、ため息。

  • 最終巻。怒涛の展開ですね。今までのテンポから一気に加速した感じ。これまで同様のペースで進展すれば、あと2〜3巻は続いたのでは?と思ったり(笑)。
    天音と和音が作り上げた世界、技術なんだろうけど、あまりにも自分勝手。結果は本作の通りなんだけど…。割とあっさりな最後
    この双子の考え・真意がわかるシーンがもう少しあると面白かった。
    あと、発展したあの世の設定はわかるのだけど、それを裏付けるような研究開発や技術の進歩について、突っ込んだ説明があるとさらに楽しめた。

  • ランドと呼ばれる古来からの生活を守る世界で生まれた双子の姉妹の数奇な運命物語第11巻にして完結編。二つの世界がなぜ生まれたか、なぜランドに縛りが多くなったのか、なかなか興味深かった。双子が世界を生み出し、双子が世界を変えた話なのだな、これは。前向きに終わって良かった。

  • エレベーターで見た虫の死骸と何ら変わりはしない 日本を国ではなく企業として蘇らせる事に僕等はしたんだ 勿論生きている人はいて…彼等の中では「必死に」生きている人が増えた_そして_若者達の間では「老化」を受け入れる人も増えた_私も含めて_皆其々の生き方を探し始めた

  • 生きていること
    どう
    生きていくこと
    何を何のために
    老いてはできないのか?
    若くないとできないことは?
    死んでしまってはできない中で
    生きているからできることは?
    生きていくとは?
    誰が生き方をフォローするのか、
    どこに属すのか?
    たった一人で生きるのではなく、
    誰かと繋がって生きているのだからこそ
    繋がりたい相手とどう繋がっていくのか
    わからないこととわかることと
    見えないことと見えることと
    感じていることと感じていないことと
    不思議と感じるその先

  • 不老不死を実現しても惰性で生きるだけで、「死」がないと「生」も輝かないということだろうか。
    話の設定は面白いけど、展開がやや雑でテーマが見えにくかったのが残念。

  • 最終巻はさらに話が加速して一気に纏めました。

    ただ、もうちょっと鹿男(蓮華の憧れ)、捨吉と蓮華、ランド以外の国、銀次と一緒にいる山の子ども達の異能は掘り下げて欲しかったなぁ。
    あとは読者の想像に任せる、なのかな。

    表紙ののアンと杏は笑顔。
    アンの怒りが昇華したのがよかった。

    アンは会長の座を天音から引き継ぎ、世界と渡り合えるまでに。
    この世の西以外は相変わらずそのままにしているのね。

    良くも悪くも歴史は繰り返すので、また滅びへ傾かないとは言い切れないな。

  •  読了。
     今までと違ってなんか一気に最後まで加速して転がった感じ。怒涛の展開だった。
    杏が捨吉と会えたのは良かったな。アンの怒りも消えて良かったな。

     今まで自分勝手な奴めという思いで見てきた天音の最期でもさすがに悲しくなった。

     ウイルスによるパンデミックとか今じゃん。
    (210816)

  • 新しい未来を描いたSF。
    最後は今を反映しすぎている感じがして、
    急にリアルに戻された感覚があった。
    それでも、生きること、人間でいることへの
    問いかけに私の心は揺らいだ。

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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