社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか? (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (48)
  • (90)
  • (88)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 1183
感想 : 104
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065201169

作品紹介・あらすじ

今ほど、自分で考え・評価するために、情報を正確に理解することの必要性を痛感せざるを得ない時代ではないかと思います。
「読解力」は生きる力。仕事や人間関係は読解力で差がつきます。池上彰さんが自身の体験と現実社会をテキストに磨き方を伝授します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読解力はだいじですね!!
    【ゆとりダァ…】とか【最近の子がぁ…】とか関係なく

    今の大人も読解力ないと思います

    単純に本や活字を読まなくなったのが1番だと思いますが
    個人的に、初対面で この人読解力なさそう…と思うのが【動物や、虫を飼えない。飼ったことない人】なども当てはまると思いますね

    読解力は
    【他人を思いやる気持ち】
    【状況の把握、整理】
    だけでなく
    物事の考え方を自分目線以外に幾つもの目線を考えることが出来て

    物を買えば生産者に感謝したくなるし
    動物や植物の気持ちを考えたり
    小説なら登場人物の気持ちを考察したりできて楽しさ倍増する(個人的にはプロレスもその目線で見てます)

    とにかく読む事が大事で
    自分は毎朝 TVのニュースを消音にして、用事済ましたり、食事中や読書中もチラッと見て【TVを読む】事をしてます

    人の表情や仕草で、【今こんな話してるな…】とか
    見てて以外と楽しい

    音なしでたまに気づくのが…
    12星座占いって なんでランク付けして最下位発表して視聴者を送り出そうとしてんだろ…
    トップ3発表して 後は全星座のラッキーアイテムなど紹介すれば皆ハッピーに学校や仕事行けるのに…
    とか…

    悲しい事件のアイコン画像を、犯人の普通の写真があるのに【犯人(おばさん)がぶりっ子してる写真を毎回使用】してるのを見て
    この事件に嫌悪感抱いてるのか…少し悪ノリな番組スタッフなのかな?とか
    色々と考えることが楽しい

    勿論思い込みや憶測にはならないように注意をしながら…

    あと映画の日本語吹替と日本語字幕を同時に出して違いを楽しみ…そこに演者の芝居をみて、どっちがそのシーンに合ってるかとか勝手に遊んでます

  • 〈PISA(学習到達度調査)の読解力についての定義は
    「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、社会に参加するために、テキストを理解し、利用し、評価し、熟考し、これに取り組むこと」です。
    ここで言う「テキスト」には、文学的文章や説明的文章などだけでなく、図・グラフ・表などの数学的な資料も含まれます。また自由記述式問題が全体の約4割を占め、「論述」で自分の考えをまとめる力にも重きが置かれています。〉

    ですが、池上さんの定義としては
    〈読解力とは、テキストのみならず
    「自分以外の他者、直面した状況などの多岐にわたる『相手』」
    のことを「正しく理解する力」というものです。
    正しく理解するためには、まず事実に基づいて自分なりに考える必要があります〉
    であり、忖度力とは区別しなければなりません。

    そのためにどうすればいいのか、ということが書かれている本ですが、私がとくに気に入ったのはこちらです。

    「教養のつけ方は酒造りと似ている」
    ブドウをいっぱい集めて溜めておくと、ワインになります。
    米と水と麹菌とともに発酵させると日本酒になります。
    これとおなじく、知識がたくさん溜まり発酵が進めば、「教養」になるということ。

    ただし、ただ溜めておくだけではお酒も腐ります。
    発酵と腐敗は紙一重なのです。
    折々に「かき混ぜる」という作業が大事になります。

    知識も、持っているものをそのまま置いておくのではなく、
    蓄積しながらときどきかき混ぜる
    つまり学び続けながら、
    折に触れて振り返り、
    生活に応用していくことで、教養となっていくのです。

    昨夜はクリスマスイブだったので、
    「ビールは教養と一緒なんだ」
    と思いながら、特別にいつもよりちょっと多く呑みました♪

    もう一つ、「へー」と思ったこと。
    池上さんは東工大で教鞭をとっている関係で読書会を開いてみて、「理系タイプの人はこのように文章を読むのか」と目から鱗が落ちる思いだったそうです。

    そのことと関係あるかわかりませんが
    〈東工大生のように、小説などのフィクションではなかなか感動できないというタイプの人は、作者が「感動させよう」としている意図を鋭く感じ取ってしまうためにかえって感動できないのかもしれません。
    なかなか感動できないという人には、わかりやすい感動作よりも『ペスト』のような不条理文学がお勧めです〉
    とありました。

    東工大生と一緒にしてはいけないかもしれませんが
    私も、自分が読んだ小説の他の方のレビューを読んで
    「感動して涙がとまらない」というのをみると
    「私は冷酷なんじゃないだろうか」としばしば思ったのですが
    なるほど、そういう原因もありうるのか。

  • 池上さんの本を読むと、知ったかぶりはいけない、わからないところをわかるようにしなきゃって思う。理解しなきゃ、伝えられないしね。文中に、つかみの話があって、大変ですって言った後のコメントを考えてみろってところが、今回一番ささりました。相手が知りたいことをまず伝えるべきで、要約する必要もある。ダラダラ言っては伝わるものも伝わらなくなるね。

  • そりゃ、読解力はあった方がええやろ。
    って、当たり前の印象だったけど、
    オススメしてもらって読めてよかった!
    知識と教養の違いって、納得。
    読解力だけじゃなくて、アウトプットすることも大切。
    ってことで、こう言う場所で評価・感想を書くことも大切だとしみじみ。
    自分だけでなく、周囲にも是非読んでもらいたい1冊。

  • 冒頭から30ページ読んだだけなのだけど、受験期から芽生えた心のわだかまりが全部ここに集約されていて、スッと消えた。自分にとっては運命的な本。
    受験生、学生にはぜひ読んでほしい。
    読解力と忖度力の違いなんてとても共感したし、池上さん、東大の安藤宏教授の意見も賛同の嵐。
    ずっとずっと心に持っていた国語教育、とくにセンター試験対策として必死に叩き込まれてきた『拾い読み』戦法への疑問、
    自分の中にあった本題みたいなものが、10年経って洗われた気がした。

    この本でも出てくるけど『AI vs 教科書が読めない子どもたち』を読んだ時の感動?というか驚きと似た感情が得られた。

    SNS炎上、政治界の忖度、過激派組織についてまで、あらゆる視点で読解力を説く本。

  • 読解力の理解の勘違いや、
    読書の必要性、
    伝える、聴くことの大切さを
    改めて知りました^ ^

  • 何事も人に説明するつもりで読む
    自分は何が分からないかを意識して読む

  • 0 どんな本?
    「読解力と言うものはどんなものか?何故必要
    か?どうやって鍛えようか?」という内容。読解力
    と言うものの考え方が深まる本。

    1 何で読んだの?
    (1) 子供が大きくなったら読解力を説明したいから。
    (2) 読解力の重要性を具体的に知りたかった。
    (3) 子供に具体的に説明できる状態

    2 構 成
    全5章構成で180頁弱。ライトで読みやすい本。
    日本の読解力の低下の話から始まり、読解力の高め
    方で終わる。

    3 著者の問題提起
    日本の読解力が下がっている。読解力が下がると
    懸念される事項がたくさんある。

    4 命題に至った理由
    日本の読解力ランキングが年々下がっていること
    から。

    5 著者の解
    文章だけで無く、図やグラフの読解力、情緒的読
    解力等の読解力を養っていくことが大事。それには
    アウトプット前提のインプットが必要。

    6 重要な語句・文
    (1) 読解力とは文章の意味を分かるだけでは不十分
    (2) 情緒的読解力は共感とは違う。
    (3) 気持ちは分からなくとも意味はわかる。
    (4) 文章を書く。
    (5) 理系の人の本の読み方はまた異質
    (6) 本質や文章の裏の感情を読解する。
    (7) 読解力が有るとそれだけで抜きん出る事が 
    できる。無いと出遅れる。

    7 感 想
    読んでいて子供に伝えたくなった。まだ小さいの
    で絵本を読んであげよう。うんこドリルで一緒に学
    ぼう。
      一番刺さったのは読解力とは?の件
      深く知りたい事は読解力の養い方。本の読み方OP
    の仕方。
    人に勧めるなら読解力ランキングの低下の件。
    タイトルの何故読解力を〜はピッタリ有っている
    と思う。

    8 todo
    (1) 子供に絵や文字の裏の感情まで質問して一緒に   
      考えよう。
    (2) 何故読解力が必要なのか?の理由を準備して子
    供に伝えれるようにしよう。
    (3) 自分の読解力を上げる為にも読書とOPを目標
    を設定してやり続けよう。

  • 情報を適切に理解するため、自分から正しい情報をつたえられるようにするため。学んだ知識は積極的に活用していかなければならないと思った。

  • 文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他


    メモ
    情緒的読解力⇒人間力・共感力
    論理的読解力⇒相手の主張を理解する力、多角的なものの見方を身につける力


    「私立文系コース」の功罪。
    年をとった今、実感しています。当時受験勉強をしていたときはまったく感じなかったけれど、社会にでて学生時代の勉強が思わぬところでいきてくる場面にでくわし、「あのときもっとやっておけばよかった」とよく後悔するのです。
    もっと柔軟に勉強できる環境であればよかったのに、と思うけれど、たとえそんな環境が用意されていたとしても、経験のない若いうちはそんなことわかんないよね〜。

全104件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池上彰の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
メンタリストDa...
アンデシュ・ハン...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×