ルドルフとノラねこブッチー (児童文学創作シリーズ)

  • 講談社
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本棚登録 : 321
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065196984

作品紹介・あらすじ

年の瀬もせまったある日、今まで文字に興味を示したことが一度もなかったブッチーが、文字を習おうかなと言いだした。同じ頃、どこかに引っ越しをしてしまったブッチーのもとの飼い主を近所で見かけたと犬のデビルから聞いたルドルフは・・・・・・。今度はルドルフとブッチーが旅に出る??教養あるねこ、ルドルフたちの冒険がまた始まる!


年の瀬もせまったある日、今まで文字に興味を示したことが一度もなかったブッチーが、文字を習おうかなと言いだした。同じ頃、どこかに引っ越しをしてしまったブッチーのもとの飼い主を近所で見かけたと犬のデビルから聞いたルドルフは・・・・・・。
今度はルドルフとブッチーが旅に出る??
さらに成長したルドルフとブッチーたちが活躍する「ルドルフとノラねこブッチー」は、小学生読者はもちろん、かつて愛読者だった大人たちも感涙の一冊です。

※小学2年生以上の漢字にルビ付

感想・レビュー・書評

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  • ぶ、ブッチーとオレンジの表紙が、かかかかかかわいい…!一瞬で心がノックアウト!

    イッパイアッテナのかっこよさにもしびれる、シリーズ第5作!

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    仲間の猫・ブッチーは、以前は金物屋さんの飼い猫だったんだ。
    けど、いろいろな事情があって、金物屋さんは東京を去っていき、ブッチーものらねこの道を選んだ。

    ところが最近、その金物屋さんがまた、この辺に姿をあらわして…?

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ルドルフとイッパイアッテナシリーズ第5作。
    とにもかくにもわたしは、まるまるとしたお顔にピンクのほっぺたをしてノラねこ・ブッチー、そしてほわほわ感のあるオレンジの背景色の表紙に、心をわしづかみ二されました…!!
    かかかかかわいすぎるでしょう…!!!
    本作はぜひ、表紙が見えるようなディスプレイをオススメします!というか、そうやって置いてください!お願いします…!!!
    それくらい、この表紙の持つ力は強大です。

    そして表紙とおなじくらい好きなのは、20・21ページの、イッパイアッテナの大きな背中にもたれかかって眠るルドルフの絵です。
    文章にも「(中略)幸福な眠りについたのだった。」(21ページ)と書かれているのですが、その言葉を読まなくても、この絵を見るだけでルドルフが幸せな眠りについていることが伝わってくるのです。
    ルドルフの寝顔、態勢、そしてイッパイアッテナの大きな背中から感じる安心感…
    このページを読んだあと、わたしはしばらくこの絵を眺めてしまいました。

    挿絵の杉浦範茂(すぎうらはんも)さんは第1作からこのシリーズの挿絵を担当されています。
    今回わたしは第1~5作までを連続して読んだのですが、少しずつ挿絵も変化していて、特に第5作は、本当にどの絵も最高に暖かい絵柄だなあと感じました。
    第5作の絵は、このシリーズのなかで一番好きな絵です。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    今回はブッチーを以前飼っていた金物屋さんの店主があらわれたことから、その理由や現在の金物屋さんの暮らしぶりを追う展開が主軸になっています。
    そこにはブッチーの複雑な思いや、ルドルフたちがブッチーを思いやる様子がえがかれていて、とても胸が熱くなるお話でした。

    それにしても、イッパイアッテナは本当になんでも知っていて、わたしがよく知らないことも知っていて、本当にすごい猫だなあと思いました。
    しかもイッパイアッテナは、賢いだけじゃなく、仲間思いの、強い強い強い猫なんです。
    かっこよすぎます、イッパイアッテナ。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    先に本作を読み終えていた中1息子は、「第1作の次におもしろかった」と感想を述べていました。
    いやいやいやいや、確かに第1作のおもしろさ度合いはハンパないですが、でも第5作も負けていませんぞ、息子よ…!

    とにもかくにもおもしろい、「ルドルフとノラねこブッチー」を、お見逃しなく!

  • ルドルフとイッパイアッテナの5作目。
    今回も大冒険。それにしても、どうしてよそへ行くと地元の猫とケンカになるんでしょう。猫の世界ってそんなに縄張り争いが激しいんでしょうか。
    バトルものが好きな息子には良かったようです。

  • 前作から7年
    一作目からは34年
    ルドルフとイッパイアッテナの5作目が
    不意に出ていたのにびっくり!!

    ネコなのに人のように見える
    教養のあるネコたちは
    大人になったボクたちに
    改めて人生を教えてくれる

    淡々と周りを見て生きる ルドルフ
    言葉少なに強く生きたい ブッチー
    そしてイッパイアッテナは やっぱりカッコいい

    プッチーの最後は!?
    クライマックスが迫ると一気読み!!

  • ルドルフとイッパイアッテナ5作目。ブッチーの元飼い主の家を探すのだけど、なんともやっぱりイッパイアッテナは頭いい。ルドルフは天然っぽいから本当に可愛い。

  • 2021年 15冊目

    ルドルフシリーズ5冊目で今出ている限りは最後のルドルフシリーズです。

    でも2020年6月出版の本なのでまたこの先続かないとは限らないかなぁと密かに期待してます。

    一冊目の時は挿絵がイマイチと思っていたのに不思議なもので、どんどん愛着が湧いてきて挿絵もお気に入りです。

    今回もルドルフ達は電車に乗って遠征をする。
    ひらがなも漢字もアルファベットも読める彼らだけど、メモを持ち歩く事は出来ないので、遠征に行く時は道順、地名、路線等々…、全てを本で読んで頭に入れて出かけていく。

    今の私には無理だと思いました。
    ルドルフよりもずっと遠くに行けても、頭の中には何も入っていない。

    スマホ時代の現代人は猫にも劣るようになってしまいました。。。

  • 今回のルドルフはかなり世渡り上手になっていてまたまた仲間をふやしていてブッチーを助けていてよく頑張っていてよかった。イッパイアッテナの貫禄も磨きがかかっていて仲間思いでカッコよかった。

  • シリーズ5作目。

  • 続けて読んでいたので気にしていなかったのですが、調べてみたらシリーズの一作目が1987年。
    ブッチーの本が2020年発行なので、33年続いているシリーズなのですね!
    あまり時間の経過を感じさせないような内容なので、あらためて驚きました。

    今回の主役はブッチー!
    このシリーズの中では特に好きなキャラクターです。
    今回はローマ字を覚えたり、飼い主探しの旅に出たり大活躍です。
    でも、最後においしいところを持っていくのはイッパイアッテナ!

    いつまでも続いてほしいシリーズです。

  • おもしろかったですドキドキするところがありますがそれもたのしかったです!!

  • イッパイアッテナのセリフがステキで
    俺の名前はイッパイアッテナ!ってシーン最高
    いちいち心の声で解説するルドルフもかわいい
    思わず笑みが溢れる1冊になりました!
    一気読み(-ω☆)キラリ

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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