怪盗クイーンからの予告状 怪盗クイーン エピソード0

  • 講談社
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本棚登録 : 302
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065195871

作品紹介・あらすじ

倉木研究所で開発中の「新型人工知能」を盗むべく、クイーンが行動を開始した。人工知能の完成予定は、約3年後。そして3年が経ったある日、警察のもとに予告状が届けられた! なんとしてでもクイーンを逮捕したい上層部からの依頼で、夢水清志郎が研究所を警備することに。世界一の怪盗は、どんな方法で人工知能「RD」を盗み出すのか--? 名探偵と怪盗がプライドをかけて激突する「怪盗クイーンからの予告状」のほか、「出逢い」「初楼 -前史-」の全3編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • こんな本が出てたとは!
    他の作品と抱き合わせになった中編を抜き出してくれた親切な本。

    特に、エピソード0、『いつも心に好奇心!』収録の怪盗クイーン初出しエピソードは超重要なので、ほんとによかったです。
    作品もとても好きで、読み返す前から覚えていたやりとりがあります。
    『今夜はカレーよ』『世界最高のパスワードだと思いますよ』
    大好き!


  • 怪盗クイーンとジョーカーまた、RDとの出会いなど、読めなかった短編が読めました!
    ジョーカーが「仕事上のパートナーです」と答えるのはそんな理由があったと、初めて知りました✨その純粋さにときめきました。
    月日がたつのは速いですね~

  • 『怪盗クイーンからの予告状』はクイーンと夢水清志郎、『出逢い』はクイーンとジョーカー、『初楼 ー前史ー』は後に初楼となるメンバーが、初めて出逢った時の物語です。
    この短編集を読むことで、怪盗クイーンのシリーズをより楽しく読むことができると思います。怪盗クイーンのファンであれば、読んでおくべき物語です。

    『怪盗クイーンからの予告状』
    日本の倉木博士が開発した人工知能をクイーンが盗もうとすることで、夢水清志郎と出逢います。
    「名探偵が存在するのなら、かならず怪盗も怪事件も存在するよ。」(p53)と教授は言いますが、同じ赤い夢の住人である名探偵と怪盗の戦いは、胸が高鳴ります。

    『出逢い』
    皇帝のもとで修行していたクイーンと、収容所で戦わされていたジョーカー。
    クイーンにも若い時があったのだと当たり前のことを感じました。クイーンは、天使でした。

    『初楼 ー前史ー』
    まだ初楼となる前、彼らがラスベガスのはずれにあるオーバーハング・ストリートにいた頃の物語です。そこに住むのは、人に言えない過去をもつ者か、社会から捨てられたような者ばかりでした。
    彼らの過去にも色々あったことを知り、お互い出逢えて良かったと、初楼のことが少し好きになれました。

  • 子供の頃に赤い夢を見ていなかったことが悔やまれるけど、大人になって読んでも夢中になれるし考えさせられる作品だった。
    クイーンさんとジョーカーくんの出逢いには思わず涙が。

  • 「怪盗クイーンからの予告状」で唯一教授が謎解きをせずに残した1つの理由について、今回の再読では自分なりに答えが出た。

  • 倉木研究所で開発中の「新型人工知能」を盗むべく、クイーンが行動を開始した。人工知能の完成予定は、約3年後。そして3年が経ったある日、警察のもとに予告状が届けられた! なんとしてでもクイーンを逮捕したい上層部からの依頼で、夢水清志郎が研究所を警備することに。世界一の怪盗は、どんな方法で人工知能「RD」を盗み出すのか--? 名探偵と怪盗がプライドをかけて激突する「怪盗クイーンからの予告状」のほか、「出逢い」「初楼 -前史-」の全3編を収録。

    前2つは既読でしたが、最後の初楼は未読だったので一冊にまとまって嬉しい。ただなぜ文庫サイズではなかったんだろうということは気になるけど。本棚に並べるときにちぐはぐじゃないか!青い鳥文庫シリーズをまさかこんな三十路になるまで読むとは思ってなかったけれど、クイーンシリーズはくすっと笑えるだけで深いテーマも底にあってしみじみしたりできるし名作だと思うのでどうか完結まで長く続いてほしいな。RDが今後クイーンにがっかりするのは近いですが、里帰りのたびに倉木博士になんて話しているのか気になるな!

  • 10年以上経って読み直しても面白い。
    ただ、新作かと思っていたので、それはがっかりだった。

  • 「いまから三年後に人工知能を盗みに参上させていただきます」
    怪盗クイーンから予告状が届く

    「このクイーンと対等に戦える人間は、おそらく名探偵のぼくだけでしょう」
    名探偵夢水清志郎が受けて立つ

    超弩級巨大飛行船トルバドゥールにRDが転送されるまでを描く「怪盗クイーンからの予告状」──『いつも心に好奇心(ミステリー)』(2000年刊)収録

    中国の奥地に住む伝説の大怪盗アンプルールのもとで修行(もしくは虐待、いじめ)する怪盗のたまご

    謎の収容所で命がけの訓練を受けるT−28と呼ばれる少年

    若き日のクイーンとジョーカーが出会うまでを描く「出逢い+1」──『おもしろい話が読みたい! 白虎編』(2005年刊)収録

    ラスベガスの裏通りで暮らす賭け事師ズキア
    サングラスの女医ズユ
    老年のバーテンダークラサ
    2人組の漫才師ロシとロク
    教会に住む少年緋仔

    クイーンのライバルとなる暗殺集団「初楼」結成のいきさつを描く「初楼 ─前史─」──『おもしろい話が読みたい! ワンダー編』(2010年刊)収録

    2020年4月にデビュー30周年をむかえたはやみねかおるの20年前、15年前、10年前に発表された短編をハードカバーに編んだぜいたくな一冊

    小学生・中学生時代に「夢水vs.クイーン」を読んで赤い夢を見た子どもたちもすでに親の世代

    時代を超えて読み継がれる永遠のエンターテインメント

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著者プロフィール

三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北恭助」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。

「2023年 『都会のトム&ソーヤ 日めくり名言カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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