コールミー・バイ・ノーネーム (星海社FICTIONS)

著者 :
  • 星海社
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本棚登録 : 230
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065172001

作品紹介・あらすじ

この恋は終わる。
彼女の“本当の名前”を当ててしまったら――。

世次愛(よつぎめぐみ)は、深夜のゴミ捨て場に捨てられていた美しく奔放で掴みどころのない女、古橋琴葉(ふるはしことは)と出会う。たちまち琴葉の魅力に囚われる愛だったが、友達になることは固く拒まれてしまう。
そんな琴葉が持ちかけてきたのは、友達ではなくて“恋人”になること――そして、自分が改名して“琴葉”になる前の“本当の名前”を当てられたら、愛の望み通り友達になる――という奇妙な賭け。

仮初めの“恋人”としてぎこちなくも関係を深めていく二人だったが、琴葉の“本当の名前”に秘められた凄絶な過去(呪い)は、そんな幸福な時間が続くことを許さなかった――。

俊英・斜線堂有紀が放つ待望の百合長篇第一作にして、切なさが炸裂する“名前当て”ミステリーの金字塔!

感想・レビュー・書評

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  • 内容は全く知らずに読んだ。
    序盤よりそういう感じになるの?って思って読んでましたが、終盤に差し掛かるとそうなった経緯も明らかに。確かに呪いですね。しかし、こういう呪いもあるんですね。少し特殊。おそらく、表に出てないだけでこの呪いはたくさんあるのでしょう。こういう場合もあるということを知れました。

  • 名前とは、名付け主がそれにもたらす
    希望であり、願いであり、
    呪いであり、鎖である。

    そして、それは、須らく愛と、その派生形である。

  • 最高の百合小説。斜線堂有紀、恐るべし。

    命名の経緯や虐待内容など、気分の悪くなる展開もあったのですが、そこを経てのラストの展開がとても素晴らしかったです。

    また、名前に込められた願いや呪い、形の無いものの証明など考えさせられることも多く、その点も良かったです。斜線堂先生はこの作品をラブコメと言っていますが、ラブコメなんですかねこれは?笑

    あと先生のnoteにある続編SSを読んでこそ完結すると思うので、まだの方はぜひ!

    ※本筋とは関係ないですが、要所要所で差し込まれるフロムネタに笑わされました。そうだよね、SEKIROは最高だよね、わかるよ。

  • 百合。ゴミ捨て場で美しい女を拾った女子大学生。

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著者プロフィール

2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞してデビュー。楽園とは探偵の不在なり』『恋に至る病』『コールミー・バイ・ノーネーム』ほか著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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