46番目の密室 〈限定愛蔵版〉

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 154
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065166888

作品紹介・あらすじ

デビュー30周年記念出版。不動の最強コンビ、ここに始まる――。
「火村シリーズ」の記念すべき第一作となる『46番目の密室』が、永久保存の限定愛蔵版になって登場。
ここでしか読めない豪華執筆陣<戸川安宣氏、綾辻行人氏、北村薫氏>によるエッセイと、『46番目の密室』の原形となった掌篇――著者が大学時代に執筆した「暖炉のある密室」を収録したスペシャルな別冊付き。

感想・レビュー・書評

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  • 読了日にちょうど鳥山明氏の訃報が入ったこともあって、この世界の真壁ファンに感情移入して勝手につらくなってしまった。日本のディクスン・カーとまで呼ばれたレジェンド作家のセンセーショナルな訃報、想像するだけでしんどい。

    とはいえ真壁が死ぬのは割と序盤から予想できてたので(むしろ「意外と死なないなー」と思いながら読んでた)事件そのものは王道だったな。とかいってまんまと光司犯人説を唱えてたんですけど…
    アリスが光司犯人説を断定したとき、自分がまんまとミスリードに引っかかったことを察してアアー!って声出た。

    ところで友人との初対面エピソード自体はともかく、日付まで詳細に覚えてるのは怖いよアリス…

  • 著者の作家デビュー30周年記念の限定愛蔵版。綾辻さんも以前出されていましたね。著者のデビュー作では無く、火村シリーズ初長編である本作を愛蔵版として選んだのはセンスが良いと思う。
    本編をかなり久しぶりに再読したが、密室トリックと犯人当てを主軸にした丁寧な本格ミステリだった事に驚いた。昔読んだ時は江神シリーズより論理の遊戯性という点でかなり劣っていると思っていたんだよね。読み込み不足だったな(+o+)。
    この愛蔵版は著者のあとがきエッセイや本作の原点になった掌編などが載った小冊子付き。そちらも面白かった。

  • 火村とアリスのやりとりが軽く読みやすかった。
    続きもちょっとずつ制覇していきたい。

  • 2つの密室が如何にして作られたのか、その動機は何なのかを解き明かす、という内容。
    火村が警察からの信用を得ていたため主人公もすぐ信用を得ており安全圏に入ったことからヒリヒリ感はなく、文章も含め読みやすかったように思う。また、話が進むにつれ同じ場所に集まっていた他のメンバーの影が薄くなっておりキャラクターの把握に苦労した場面もあったけれど、総じて面白かった。
    火村がかなり冷静で優秀なキャラクターなので、主人公の頼りなさや物足りなさが少し浮き出てしまうところはあるものの、声を合わせて同じ台詞を言う場面や、「いつもいいところに来る」という主人公の言葉に「お前が殴られた時俺は寝てたじゃないか」と火村が返す場面からは、火村が本当に主人公を信頼して友人関係を築いているのだなと感じられて、2人のコンビとしての良さで相殺されていたように思う。
    最後は夢中で読みました。

  • 『46番目の殺人』
    2022年8月12日読了

    雪の降るクリスマスの日、小説家・真壁聖一の別荘に集められた小説家と編集者たち。静まりかえった深夜、ふと目覚めた有栖は不可解なものを目撃してしまう…。

    プロローグに巧妙に隠された伏線と、いくつもに絡み合う人間関係など、読者を欺くトリックが入れ込まれている。
    その一方で、他の有栖川有栖作品と同様に、トリックや犯人探しの手がかりは、確実に読者に提示されている。そのため、火村から事の真相を聞かされると納得せざるをえないのだ。

    今回も見事に翻弄され、騙され、全く犯人が分からなかった。
    しかしながら、文体のテンポのよさ故、また有栖と火村というキャラクター故か、最後まで飽きるということはなかった。

    長編ではあるが、作者のデビュー30周年記念の愛蔵版ということもあり、ぜひとも読んでほしい一冊だ。

  • 有栖川有栖 デビュー30周年記念の限定愛蔵版!
    装丁が素敵です!

  • 有栖川有栖さん、お名前は前から存じていたけど、作品は初めて読んだ。

    火村とアリスのキャラが明快で、2人のやりとりも面白くて、読みやすい!
    現場に立って検証して推理するスタイルがわくわくしていいな、と思った。

    密室&密室。
    犯人はこの人かあ。動機に驚いた。複雑な人間関係…。

    このシリーズたくさんあるそうなので、順に読んでいくのが楽しみ。

  • 図書館にあったので付録部分を。

  • サイン会に参加できることになったので記念に購入。
    ちょうど誕生日だったのでHappyBirthdayの文字も入れていただきました。
    話自体ははるか昔に読んだあと読み返してないけど犯人と動機は覚えてる。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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