遊園地に行こう! (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065161593

感想・レビュー・書評

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  • 遊園地で、働く人々の、色々な思い、葛藤など描かれいる
    いつも、夢を与えていただいている客側からは,ありがとうの気持ちでいっぱいです

  • 「デパートに行こう」「ローカル線で行こう」に続く「行こうシリーズ」第3弾!
    (第4弾は「オリンピックへ行こう」)
    経営難から復活を遂げた遊園地が舞台。
    物語は遊園地で働く従業員目線で展開していきます。

    顔に目立つ傷のあるインフォメーションスタッフ、プロのを目指すダンサー、離婚歴のあるメンテナンススタッフ、深夜の清掃をするナイトキーパーの女性、伝説の契約社員の魔女

    章を追うごとに、これまでの登場人物の関係性やその人のもつ背景がつながってきて面白い。そして中盤から、ミステリー要素も合わさって後半につれどんどん盛り上がる。
    ただ、終盤にちょっと違和感を感じてしまう場面でモヤッとしましたが概ね楽しみました。
    夢の舞台裏とそこで働く人たちの成長や人生を感じ、楽しめる作品です。

  • 着ぐるみで踊っているのは当たり前だが人間。。
    みんなぬいぐるみ目当てで本人知らないのよねぇ~。
    そんな裏話が書かれているのが印象だったなぁ。
    アルバイトしながらオーディションで夢を勝ち取ったら代役を立ててさっさとやめる。ステップアップには当たり前なんですがデズニーもそうなのかなぁ~と思ってしまう。
    夢の国の遊園地のアルバイトはそれぞれ辛い過去がある、前科あるもの、顔に傷があり表に出たくない人、妻と別れた人そんな人たちを受け入れててくれる運営会社が心おおらかだね

  • 遊園地にいろんな想いがぎゅうぎゅうに詰まった物語でした♪

  • 2023/5/20 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。

  • やっぱり真保裕一に戻ってきてしまう。 

  • ひさびさの真保さん。

    前に読んだ「ローカル線で行こう!」はおもしろかった記憶があるけど
    本書はけっこう微妙だったな。

    先が気になってどんどん読み進められるけど
    登場人物に深みがないというか…。
    それぞれ魅力ありそうなキャラクターなんだけど
    終盤の展開含め、これだけ詰め込むなら
    2倍くらいのページ数が必要ではなかろうか。

  • 愛嬌をふりまき、ファンを大切にする。
    絶えずそう求められるアイドルに時々、
    行き過ぎた媚びややさぐれを感じる。
    数あるアイドルグループの中には、
    意識がファンでなく、
    グループ内の熾烈な争いに向いている、
    と感じさせることもある。

    そんな中、乃木坂46は、
    過度にはしゃがず清楚で謙虚。
    努力・感謝・笑顔のモットーの元、
    健全な競争による切磋琢磨、
    グループが築いてきた
    ものへの敬意と責任を感じさせる。
    性格が良い子が揃っているんだな。
    と思うほど、僕は素直な性格ではない。
    彼女たちだって最初から心底、
    努力・感謝・笑顔と
    思っていたわけではないだろう。
    葛藤し悩みぬいた日々があるのだと思う。

    この物語の舞台はテーマパーク。
    そこで働く人たちは、
    決してお客様の夢を損なってはならない。
    少ない賃金で笑顔を絶やさず懸命に働き、
    建設的に切磋琢磨し合う。
    誰もが最初からそうではない。
    やりがい搾取にも近い業務内容や雰囲気に、
    去って行く人も多い。
    どのようにして人は
    やりがいある仕事と出会い、
    やりがいを感じていくのか。
    仕事への情熱と夢を感じる物語。

  • 【読んだきっかけ】
    真保裕一さん「行こう!」シリーズの3作目

    【心に残った要素】
    「夢の国」の裏舞台における人間模様と成長過程があるあるで面白い。
    ファンタジーでありながら私にとってはリアリティすら感じるところもあって引き込まれました。
    なにより、大きなテーマパークには創業者からアルバイトスタッフまで本当に多くの人の想いがあって、支えられているのを実感できる。

    【ここが好き!】
    ラストの解説。他シリーズ本にも含まれているけれど今作の解説がいちばん心に響きました。
    「真保さんの小説は、言葉のアミューズメント・パーク」
    スリリングよりワクワクが勝るミステリー。

  • ※単行本で読了ですが、文庫しか出てこないので文庫で登録

    ファンタシアで働くスタッフのお仕事小説と思って読み進めていたら後半、趣がまったく変わってさらに面白くなった。
    インフォメスタッフの北浦くんやダンサーの遙奈がメインの前半も青春お仕事小説として素晴しい。
    後半の、不審な事件に怪しい記者が出てきてから、さらに目が離せなくなった。
    ファンタシアの魔女の秘密って?
    取材と称してやってきた記者とはどう対決するのか。
    ああいう決着でよかった。

    ただ、ファンタシアのためならパルが<自主的に>無償で働くように仕向けるシステムは間違っていると感じる。
    とんだブラック企業だと。
    パルが喜んでそうしているのが洗脳みたいで、ちょっと、、、

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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