ビビビ・ビ・バップ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 145
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (832ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065157138

作品紹介・あらすじ

現代文学のトップランナーが、
AI社会をポップに描いた
SFジャズエンタメ巨編!

「僕の葬式でピアノを弾いて頂きたいんです」
それがすべての始まりだった。
電脳内で生き続ける命、アンドロイドとの白熱のジャズセッション。大山康晴十五世名人アンドロイドの謎、天才工学少女、迫り来る電脳ウィルス大感染…。平成の新宿から近未来の南アフリカまで、AI社会を活写し、時空を超えて軽やかに奏でられるエンタテインメント近未来小説!

感想・レビュー・書評

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  • くどい文体で話が進まない
     冒頭は、死後の仮想空間の依頼人と、その設計者との情報や会話がえんえんとつづき、長くてうんざりする。奥泉光は『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』も、あひだにどうでもいい情報をつらつらと書きつらねて、しかもそれは結局ミステリとはまったく関係ない情報だったのでうんざりしたが、その再来である。かういふ作家なのであらう。『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』の影響を受けたとしても、雲泥の差である。

  • 女性ジャズピアニストがロボット工学者から受けた奇妙な依頼。近未来SFに現れるのは、昭和の新宿の落語家やモダンジャズジャイアンツ、アンドロイド、AI、VR、AR、そして新型コンピュータウィルスなど、2016年作品でありながら先鋭的で預言めいた内容。

  • これはひどい。ひどくおもしろい。「『吾輩は猫である』殺人事件」と「プラトン学園」が、ぐちゃぐちゃに混ざって全く新しい物語になったというか、久しぶりに筆者の破天荒なSFを読みました。それにしても800ページは長い。ジャズは詳しくないですが、ワクワクしてしまうのが不思議。60年代新宿のシーンはドキドキです。

  • めちゃくちゃで、めちゃくちゃ面白い。猫好きにはたまらない。
     

  • すごく長いけどすごく面白かった!音楽が、聞こえたらいいのにな。

  • 長い小説を読むことの愉楽。ネコとジャズと風刺と。そしてこの文体!

  • 文庫化で再読。
    ありとあらゆるものを詰め込んだおもちゃ箱のような長編。けっこう分厚いのだが余り長さを感じない。
    それにしても猫は可愛い。

  • 現代文学のトップランナーがAI社会の到来を描く、怒濤の近未来エンタテインメント巨編!

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著者プロフィール

作家、近畿大学教授

「2011年 『私と世界、世界の私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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