- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065150290
作品紹介・あらすじ
フランク王国からミッテラン政権まで、これ一冊で見通せる!
フランス国内で定番書として読まれ続けている碩学による通史、平易な訳文による日本語版がついに刊行。メロヴィング朝、カロリング朝、ルネッサンス、絶対王政、革命、世界大戦、第五共和政……一気通貫に見渡し、長大な歴史の要点がわかる! 政治・文化・経済ほかあらゆる面で、日本人の関心を強く引きつづけてきたフランスという国をより深く、明確に知るために必須の、背骨としての歴史を見渡す一冊。
【本書の内容】
第一章 起源
第二章 メロヴィング朝
第三章 カロリング朝
第四章 カペー朝
第五章 カペー朝時代のフランスの諸相
第六章 百年戦争
第七章 近世の夜明け──一四六一~一五一五年
第八章 絶対王政の誕生──一五一五年~一五五九年
第九章 宗教戦争
第十章 国家の再建──アンリ四世とルイ十三世
第十一章 アンヌ・ドートリシュとマザラン
第十二章 ルイ十四世の内政
第十三章 ルイ十四世の外交政策
第十三章 ルイ十四世の外交政策
第十四章 ルイ十五世の治世──一七一五~一七七四年
第十五章 ルイ十六世とアンシャン・レジームの危機
第十六章 革 命──王政の崩壊
第十七章 フランス革命と第一共和政
第十八章 ナポレオン
第十九章 立憲王政
第二十章 第二共和政
第二十一章 第二帝政──内政
第二十二章 第二帝政──外交
第二十三章 第三共和政──保守党から急進社会党へ
第二十四章 第一次世界大戦
第二十五章 両大戦間の第三共和政──一九一九~三九年
第二十六章 第二次世界大戦
第二十七章 第四共和政
第二十八章 第五共和政
第二十九章 フランソワ・ミッテランの治世──一九八一~九五
感想・レビュー・書評
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教科書的なフランス通史。項目が細かく分かれていて読みやすい。それにしてもヨーロッパでは日本の戦国時代みたいな国取りが、それこそWW2まで続いていたことを知ってビックリ。
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後書きを読んで驚いたが、フランス通史の本はこの本が唯一の存在らしい。途中読み進めるのが難しい箇所があったが、傍に置いて都度参照したい本だと思った。
革命以降のフランスが何度も憲法改正して体制変更を行っていることが印象に残った。
また、意外と企業が国営化されていて共産国みたいだと思った。 -
SG1a
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歴史学者の手になる、簡略で明快かつ年代順に記述された、政治史を軸とする、一冊読み切りのフランス通史――日本は素より本国フランスにも類書は稀という。近年特に社会史、心性史、ジェンダー史が盛んだが、それにしても訳者の言う「王の歴史」を頭に入れておく必要はあるだろう。本書は、フランス史の概略を掴むのに最適かつ信頼に足る一冊と言える。ここを足掛かりにフランス史のさまざまな分野へ進んでいくことができるだろう。
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この本と佐藤賢一の一連のフランス王朝史を読んで、ようやくフランスの政治史が理解できたような気がする。これまでは○○伯とは○○公とかいうのがさっぱりわからなかったが、各地の在地勢力を統合していく過程がそこに現れているということがようやく理解できた。我々が高校で学習したのは唯物史観の影響が大きかったわけだが、それだけでは歴史の総体はつかめないということだ。
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20190907 中央図書館
難しくない。 -
1か月かけて読了。すごく面白かった。政治状況の後に経済の話が出てくるタイミングがちょうど良くて分かりやすかったし,レジスタンスを筆頭に何も分かってなかったわ恥ずかしと思わされるところもたくさん。同じコンセプトでヨーロッパ全国の歴史を書いてほしいと思う。
歴史家にも好き嫌いはあるんだなというのが分かるのも面白かった。