志ん生が語るクオリティの高い貧乏のススメ 昭和のように生きて心が豊かになる25の習慣 (講談社+α新書)
- 講談社 (2019年1月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065136294
作品紹介・あらすじ
ビートたけしが古今亭志ん生を演じ重要な役を果たす、NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリンピック噺」は、2019年1月から2020年6月まで1年半、放送される。「たけし志ん生」が、雑駁で貧しかったけど何かしらの希望を見出せた「昭和」を語るのだ。
著者はNHKの番組制作にも全面的に協力し、志ん生の道具、写真、そして俳句などを提供した。本書は、一番かわいがられた孫が志ん生の口を借りて語る、「懐にカネはなくとも心は金持ちになれる」生き方!
本邦初公開の志ん生の写真と俳句も随所に!!
感想・レビュー・書評
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今の時代だからこそ、読んでると面白いね。何が大切なのか日々見直すことも大事なのかな。
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何と長いタイトルだろう。志ん生が語るとなっていますが、志ん生を借りて語るです。講談社の内容紹介もひどいですが、稀にみる雑なつくりの本。句はいいのに。但し、著者が挙げている句、これは川柳、俳句じゃないよ。「志ん生」とつくと手あたり次第手に取るファンの私、大失敗。
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●貧乏と言うことと、貧乏たらしい生き方と言うのは、本質的に違うものであって、貧乏ではあっても、心豊かな暮らしが可能だし、金に不自由しない人でも、貧乏たらしい暮らししかできない人もいる。古今亭志ん生の、類まれなる落語的美意識は、心豊かな暮らしから生まれたものだ。
●「ハレ」はひ日常「ケ」は日常と言う意味です。
●人間が苦労すると言う事は薬ですよ。だから、親が子供に金を残すなんて言う事は、私は大不賛成だね。親は、子供に借金を残す位でなきゃ、その子供はしまらないですよ。親が死んで初めて、子供ってものは、これは大変だって気を取り直すんですから。。親が残せば、当分いいやってんで、やっぱりだめになっちゃうんです。
●人の事はさぁ、褒めるのが基本なんだよ。人の良いところを見つけたら、小さな点でも褒めてみませんか?
●大岡越前、三方1両損。
●心配事や悲しいことから、嬉しいことが生まれてくる。棚からぼたもちみたいな嬉しいことなんて、ザラにありはしない。
●昭和に比べればずっと豊かになったのだから、お金のことばかり考えないで、目の前のしあわせに集中してみませんか?
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著者は金原亭馬生の次女、すなわち志ん生の孫です。
小さい頃から、つぶさに志ん生のすべてを見て育ってこられたんですね。
志ん生に対する厳しいところも優しいところも、孫ならではの率直な思い、ふんふんと頷きながら読み進められます。
わがままで破天荒というイメージの強い志ん生ですが、
その中でも、やはり志ん生なりのこだわり、矜持はあったようです。
とにかく楽しくて笑えるエピソード満載。
おまけに父親の馬生や叔父さんの志ん朝のエピソードまで聞かせてもらって、ファンとしては本当にうれしい。
馬生が常々言っていたという「貧乏なのは家族だけ、志ん生は貧乏じゃない」という名言?を掘り下げたお話です。
ただ残念なのは、表紙の人物は誰?
どうして志ん生じゃないの?
本文には家族しか持っていないだろうという貴重な写真も多数掲載されています。