閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062941198

作品紹介・あらすじ

霊界の裁判官・閻魔沙羅VS.現世に未練を抱く死者たち
賭け金は己の『命』。明日から少し前向きになれる推理ゲーム!

「閻魔堂へようこそ」。閻魔大王の娘・沙羅を名乗る美少女は浦田に語りかける。元甲子園投手の彼は、別荘内で何者かにボトルシップで撲殺され、現場は密室化、犯人はいまだ不明だという。容疑者はかつて甲子園で共に戦ったが、今はうだつのあがらない負け犬たち。誰が俺を殺した? 犯人を指摘できなければ地獄行き!? 浦田は現世への蘇りを賭けた霊界の推理ゲームへ挑む!

感想・レビュー・書評

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  • 2021/9/16
    いままでずっとよみがえったらうまくいく人ばっかりだったので驚いた。
    なかなかに後味悪くて慄いた。
    このシリーズの私の楽しみは生き返った後どうなるかなんだなと思った。
    謎解き苦手なのでね。

  • 1、2はドラマで見ていた。
    3は表題作だよね。
    真犯人をみんなが『仲間だから』って犯行を隠すって流れだったけど、それって本当に本人の為なのかな?
    サイコパスならまだしも、普通の人が、殺人を犯して平気でいられるのかな。
    その場は逮捕を逃れても、殺人を犯したって事と自分の為に仲間を隠蔽という犯罪に引き込んだって事で精神をやられちゃいそうだけど。
    計画的な犯罪じゃなく、被害者の言動で傷ついた衝動的な犯行だし。仲間のほうだって、その場は弱い者を助けたヒーロー気分だけど、ジワジワきそう。
    生き返って救われたのは、被害者じゃなくて犯人と仲間達じゃないの。

  • 「閻魔堂へようこそ」。閻魔大王の娘・沙羅を名乗る美少女は浦田に語りかける。元甲子園投手の彼は、別荘内で何者かにボトルシップで撲殺され、現場は密室化、犯人はいまだ不明だという。容疑者はかつて甲子園で共に戦ったが、今はうだつのあがらない負け犬たち。誰が俺を殺した? 犯人を指摘できなければ地獄行き!? 浦田は現世への蘇りを賭けた霊界の推理ゲームへ挑む!

  • 冥界の推理ゲーム第二弾。 今回の挑戦者はなんか癖のある方々、誰が何の為に俺を殺したのか。

    サブタイトル作を含む三編。 沙羅ちゃんが可愛く人生を説いてくれます。

  • 今回は3人とも嫌なかんじの男の人でしんどかった。
    最後は少しマシになるけど。

  • 短編が3つ。
    2本目は結果が個人的に好みではなかった。他のストーリーは死んで生き返ることで過去の行いを振り返り反省していく場面があり、そこが良かったが、このストーリーはそれが無かった。確かに悪人ではあったが、仕打ちとしてはそこまでする必要があったとは思えなかった。嘘をついたことが原因かなと一瞬考えたが、そこに関する描写もなく裁かれたので関係なさそうだった。

    基本的には面白かった。謎解きもふわっと予想できるものがあるが、細かい部分まで詰めることができるほどは浅くないため楽しんで読める。
    それにこれを読むことで、生まれ変わった気持ちで生きていくことの重要性を考えさせられる。実際に死んで、そのことを忘れた状態でも、自分の行いを反省して人生をやり直していくことに力をもらえる。
    自分も今がその瞬間だと思えば、行動できるはず。

  •  閻魔堂シリーズの第2段。閻魔大王の代わりに死者を裁く娘の沙羅ちゃん。裁かれる死者は色々な年齢、職業、性格な人達ばかり。でもどの人も好きになれるのですが、今回どうしても好きなれない人が登場しました。そんな人はどんな結末になるのかなと思っていたら、なるほど、これは怖い。
     基本的にハッピーエンドが好きな私にとって、この作品はとても好きです。読み終わった後のスッキリ感が好きです。作中は散々ヤキモキさせられますが。。。

  • 【収録作品】第1話 武部建二 43歳 刑事 死因・刺殺/第2話 池谷修 30歳 ゆすり屋 死因?/第3話 浦田俊矢 34歳 会社社長 死因・撲殺

  • と2はドラマで観たものだった。3の殺人者を隠す仲間たち。それ本当に仲間かな。ただの喧嘩でかばうのはいいとして、殺人でしょ?その場では逮捕されなくて良かった、て思うかもしれないけど、人一人殺したことには変わりはないのよ。被害者の身内の人が悲しんでいるのを見て、そのままでまいられるの?ずっとそのことを背負って生きて、何も無かったことには出来ないのに。ときを戻して救われたのは浦田だけじゃなく、犯人と仲間達もだよ。

  • 閻魔様初登場。なかなか黄泉の国も大変そうである。

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著者プロフィール

埼玉県出身。『閻魔堂沙羅の推理奇譚』で第55回メフィスト賞を受賞し、デビュー。現在までに閻魔堂シリーズ7巻を手がける。2020年、同シリーズがNHK総合で「閻魔堂沙羅の推理奇譚」としてテレビドラマ化。

「2022年 『遺産相続を放棄します』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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