名探偵傑作短篇集 火村英生篇 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062937382

作品紹介・あらすじ

臨床犯罪学者・火村英生と助手・有栖川有栖のコンビが、美しく謎を解く、多彩な事件を散りばめた短編集。火村と怪人物との丁々発止の対決を描く「ジャバウォッキー」、犯人を論理的に割り出す本格ミステリの王道「スイス時計の謎」、誘拐事件の意外な顛末とは?「助教授の身代金」他、全6編収録。監修・解説/杉江松恋。

感想・レビュー・書評

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  • 再読のものが半分あったが面白かった。火村と有栖の関係性と短編ならではのたたみかけてくる論理のキレっぷりが素敵。杉江松恋さんの解説も至れり尽くせり。『赤い稲妻』『スイス時計の謎』が好き。

  • 何故かずっと読まず嫌いだったので入門編として。
    最終的に逃れようのない証拠を突きつけて犯人を指摘というパターンはたくさん読んでいたので、「証拠はこれから」のパターンは初めて。でも論理的で逃げ道がないので、火村の推理は読んでて気持ちいい。それこそ「証拠はあるのか」ぐらいしか言い返せないのも爽快。
    「ミステリーだけでなく会話を楽しめるシリーズ」というレビューを見て嫌な予感がした(同じようなレビューがあったS&MやVシリーズは会話がくどくて挫折したため)けど、本筋の事件を邪魔することもなく楽しめたのでシリーズをちゃんと追ってみたい。

  • 面白かった〜!

    赤い稲妻はトリックがなるほどなって思った そこまで難しいことをしてないんだけど、すぐに思いつかないトリックだなと

    ブラジル蝶の謎
    被害者に同情してしまう
    壁一面の蝶見てみたい

    ジャバウォッキー
    これが一番好き!スピード感と犯人(この場合犯人って言っていいのか)を守るために奔走する姿が良い
    言葉遊びも面白かった

    猫と雨と助教授と
    猫可愛いよね
    雰囲気が良くて好き

    スイス時計の謎
    アリス良かったね

    助教授の身代金
    助教授ってそっちね! ドラマでトリックを知っていたので驚きが少なかったけど、確認しながら読むのも面白い
    でも初見で読みたかったな

  • 火村ベスト短編集にしては収録作のラインナップがアレ?と思うところもあったのですが、編者の解説によると、角川ビーンズ文庫収録の全三冊の撰集とは極力被らないようにすること・国名シリーズ短編集から1作ずつを採ること、とした結果らしいです。ナルホドね。(通りでアレとかアレとか本来入りそうなやつが入ってないのはそういうわけか、と)
    まぁ久しぶりにスイス時計とか再読でしたので新鮮でした。(一応、国名シリーズは全作読んでますので、収録作は全て既読。30周年記念ということで買いました。編者解説もいいけど、せっかくなので作者からもエッセイみたいなの入れて欲しかったなぁ……)

  • プロ厳選短篇集! 名探偵・火村英生、巧妙なトリックに挑む!
    臨床犯罪学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖のコンビ、選りすぐりの短篇集。火村と怪人物との丁々発止の対決を描く「ジャバウォッキー」、犯人を論理的に割り出す「スイス時計の謎」他、全6篇を収録。

  • 実はドラマ版の印象が頭にあって時折浮かぶんだけど、それに増しての面白さ。いい!

  • 火村英生×有栖川有栖シリーズ、私的4冊目。

    各ストーリーの長さや種類のバランスが良く、一番読んでて楽しかったかもしれません。
    読んだ人はどなたも印象に残るであろうスイス時計の謎はとても面白く読ませてもらいました。
    ジャバウォッキーが有栖川先生の描かれるいつもの小説とは違っていて、疾走感のある、でも謎解きも楽しい新感覚のお話でした。
    映像化して欲しいなこれは!と思いましたが、映像にしても10分くらいで終わりそうなとても短い短編です笑

  • もちろんすべて再読だったけれど、カナリア向かしに読んだもののもあったので新鮮に読み進められました。なんだか、全作品を再読したくなってしまいました。
    個人的に名探偵も大事なんだけど、助手のキャラクターが際立つ作品はとにかく面白い!!

  • 3冊同時に出た名探偵傑作短篇集の、これは火村英生篇。国名シリーズから1編ずつセレクトされていて、3冊の中では選び方に一番納得がいく短篇集だった。尤も、火村シリーズは角川でも傑作選が出ているので、それになるべく被らない様に選んだそうで、アレが入っていれば、と思う事もあるにはあった。『スイス時計の謎』がやはり素晴らしい。著者の全短篇の中でもトップクラスの名作だろう。

  • 他の単行本からの寄せ集め。
    敢えてこれを購入する意味はないと思う。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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