猫のよびごえ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 200
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935395

作品紹介・あらすじ

自宅の猫たちと仕事場の猫たち、皆がいっしょに暮らせるよう移り住んだ静岡県、熱海の家に、また新たな猫がやってくる。海岸で出会ったきわめて人なつこい猫。「ネムちゃん」という名があまりに似合わずネムリ・キョーシローと名付け直した不細工猫。次々にやってくる新参猫に加え、一階で保護犬を飼い始めると猫たちは激怒して……。なにげない出来事を積み重ね、愛おしい日々を、人と猫とで生きていく、傑作エッセイついに完結!

感想・レビュー・書評

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  • 独特の文章が癖になる。好きなシリーズだから読み終わってしまうのが寂しい!!と思っていたけど、まだまだこの先も猫たちと町田氏の生活が続いていくんだなと思うと何も寂しがることはないじゃないか、と思い直した。

  • 少しずつ暇なとき読むのに適していた。時々笑える部分も。何か安心して読める。

  • 他の小説作品からは読み取れない町田康の生の人間性に触れられるエッセイ。
    猫にかまけてから続くシリーズ最終巻。
    相変わらずの町田康らしい独特な言い回しや比喩表現がありながら、常に自分より猫を上の立場に置き、猫のための苦労をなんやかんや言いながらやってあげる愛情の深さ、優しさ。
    町田康を知らない人にも勧めやすい作品ではないでしょうか。

  • 2016-11-17

  • 猫エッセイ最終巻だそうだ。こんなにも無私の精神で猫に隷属する著者が信じられない(良い意味で)。今回は人間に馴れているグループの話が中心だったが、それでも先住猫と新参猫とが繰り広げるドタバタが楽しい。カバー写真のビーチの雰囲気が、柄をサバトラにしたら我が家の猫とそっくりなので笑ってしまった。

  • このシリーズもついにおしまいか……。まあ、似たような話の繰り返しになってしまうのだろうが、町蔵さんの文章は中毒性があるのでいつかまたどこかで続けてほしいものであることだなぁ。
    猫を多頭飼いしている身にはツボりすぎるエッセイでした。

  • 猫にも人にも時間が流れる。人気シリーズ最終巻
    海岸で出会ったきわめて人なつこい猫。こいつは野良では生きていけない。こうして新しく連れ帰ったビーチやトナに、家にいた猫たちは。多くの猫と暮らす著者が、みんなと生きた日々を描く人気エッセイ、完結。

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著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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