『能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター』、略して 能サポ (講談社文庫)
- 講談社 (2016年5月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062934046
作品紹介・あらすじ
「オフサイドは知ってます!」と胸を張るサッカー初心者・能町みね子が、なぜかサッカーを応援することになり、とうとう香川県のサッカーチーム「カマタマーレ讃岐」のサポーター化。どういうわけか、うどんの名店レポも盛りだくさんにお届けする一冊。これを読むと、うどんとサッカーに詳しくなる…かもしれません。文庫オリジナル
感想・レビュー・書評
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「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して、能サポ。
好角家の能町さんがサッカーチームのサポーター?そして、讃岐うどんの名店レポ??どんな内容だよ???うーん、私自身サッカーには詳しくないし、本場の讃岐うどんを食べに行く機会もないので、これはいいかな…と当初は思っていた。
でも、姉妹編の「能スポ」に出てきた編集者のスルギ君のキャラが面白すぎて、彼に再会したくなり購入。とはいっても、これまで読んだ能町本の中で、一番読み始めるまでに時間を要した。買ってはみたものの、サッカーのことはほんとにわかんないしな…と尻込みしていたのだが…
いざ読み始めたら、これまでの戸惑いがウソのように夢中で一気読みしてしまいましたーっっ!
なりゆきで、香川の「カマタマーレ讃岐」を応援することとなった能町さんだが、これまでサッカーには興味がなかったという能町さんの初心者の視点がありがたい。全体に漂うユルさもまた心地よく、当初JFLだったカマタマーレ讃岐がどんどん力を付けていく過程もワクワクする。登場人物も、なかなかにユニークなキャラがわんさかで、その面白さを引き出してくれる能町さんの観察眼もさすが。
合間での讃岐うどん行脚も楽しく、猛烈に本場のうどんが食べたくなること間違いなし!スルギ君て香川が地元だったのね。地元民ならではのうどん談義もまた面白かった。いまどきは讃岐うどんはチェーン店でも食べられるけど、やっぱり地元の名店にはかなわないよなぁ…羨ましい~~~。
全体的にほどよく力が抜けていて、サッカーに詳しくないという人も十分に楽しめます!サッカーの試合とうどんネタが不思議なほどにうまく絡まりあっていて、それは「カマタマーレ」というチームだからこそなんだけど。イラストが連載のままのカラーだったらもっと嬉しかったなぁ。普段ニュースで見るのはJ1チームの華々しい活躍ばかりだけど、地方の小さなチームの地元密着感みたいな、のどかなユルほのぼのした雰囲気もたまらなくいいと思えました。
私も能町さん同様、これで熱いサッカーファンになるわけではないけど、カマタマーレ讃岐の動向は今後もチェックしてみようかと思う。ほんとに珍妙な一冊ではありますが、「なんか文庫でも買おうかなー」っていうときに、是非、おすすめであります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私もサッカーには疎く、あまり興味も持っていないのですが、いっそ競技場に行ってしまって、能町さんのような視点で楽しんでしまうこともあり得るのかも、なんて図らずも思ってしまいました。
香川県のうどんは大好きです。 -
香川でうどん食いて〜!
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氏がサッカー、それもカマタマーレ讃岐を追いかけているとはまったく知らなかった。
連載当初の彼女はサッカーに関しては素人だったので、試合レポとして読むものでもないし、かといってスタジアムの周辺模様を面白おかしく紹介しているかというと、ページ数の関係もありそれもちょっと物足りない印象。
とはいえ、サッカー本大賞2017を受賞されて今度カマタマーレのスタジアムイベントでサイン会をするとの事で、これはサッカーファンしては先生に足を向けて眠れないのである(何?)。
ちなみに連載当初は清水エスパルスの試合も見に行かれていたようで、枝村のヒーローインタビューを軽く弄っておられるのに「あぁ・・・」と思ったり、作中に出てくるレッズ関係ない試合なのにわざわざ赤い服を着ていくレッズサポの編集氏に「あぁ・・・」と思ったり -
ミニコミ誌のような面白さ。
香川のうどん食べたい。 -
読み終わって本棚にしまい、カマタマーレの順位を調べて、うどんを食べた。
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現在サッカーJ2のカマタマーレ讃岐の応援とさぬきうどんの食べ歩きの記録。カマタマーレがクラブとして実力をつけていく過程がわかる。
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どっかでレヴューを見て購入。
うどん>サッカー。
ゆるゆるサッカーのすすめとして読むといいかも