ついてくるもの (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 404
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931465

作品紹介・あらすじ

いつのまにか……恐ろしい何かに取り囲まれる。
厳選の三津田信三恐怖譚降臨! ホラー短篇集。表題作ほか6編を収録。

実話怪談の姿をした七つの怪異譚が、あなたを戦慄の世界へ連れていく。薄気味の悪い男が語る夜毎の恐怖(「夢の家」)、廃屋から人形を持ち帰ってしまった私の身の上に次々と……(「ついてくるもの」)、同居人の部屋から聞こえる無気味な物音の正体は……(「ルームシェアの怪」)。“取り憑かれる”ホラー短編集。

感想・レビュー・書評

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  • ちょうどよい怖さのホラー短編集!
    人形ホラーの表題作が一番怖かったな。三津田さんのホラーは、最初からがつんとくるのではなく、小さな違和感から徐々に破滅へと導かれてゆく怖さがある。

  • 短編集で7編になってるが、どれも恐る恐る徐々に怖くなっていくようだった。怪談話が苦手な人は読まないほうが良いと思った。なんせ実話のようなリアルさがあり、また、タイトルにもなっている1編の『ついてくるもの』は、最後の締めが怖すぎる。古本屋で見つけたのだけど、表紙もめちゃくちゃ怖そうで、買うのに勇気がいった本でした。でも読んでて怖くて面白かったし、個人的に怪談は好きなので、星5つ!怪談話が好きな人にはこのボリュームは、たまらないかも。

  • 三津田さんの短編集は初めて読みました。話の冒頭の雑談が大好きなので、それが1冊で7回も読めるなんてそれだけで満足でした。
    一番怖いと思ったのは「裏の家の子供」。怖いというよりは不気味な印象で、全編を通していまいち内容が把握できない恐ろしさがありました。

  • 表題作『ついてくるもの』、第六作『八幡藪知らず(やわたのやぶしらず)』が特に恐ろしい。些細なことがきっかけで“それ”は迫って来る。

  • わーどうなるの!?と思う展開のあと、結構落ち着いたじゃないけどなんとかなっていて良かった(?
    主人公補正でなんとかギリギリ助かったりするのですが、周りの人は大変でしたね
    森の話と、裏の家の子供の話が怖かった

  • 短編集。7篇。怖さの強弱はあるけど、どの話も真偽が分からない感じでホントの話のように書かれていて、リアリティがあって怖かった。
    でも最後の話はいらなかったような。

  • 三津田信三本人と思われる作家が収集した実話怪談集のていのホラー短編集
    『夢の家』
    『ついてくるもの』
    『ルームシェアの怪』
    『祝儀絵』
    『八幡藪知らず』
    『裏の家の子供』
    『百物語憑け』
    収録
    どの話もよかったが
    特に冥婚の『祝儀絵』志村うしろ~!じゃないけど、読者には原因も対処法もわかるのに当の本人はあえて無視しているのか無視せざるを得ない状況まで追い込まれているのか...
    オチが予想外すぎた『裏の家の子供』もこわ気持ち悪く、生理的にぞっとした

  • 読みやすいホラー?と言った感じでした。

  • 個人的には「祝儀絵」と「八幡の藪知らず」が好き。昔の田舎の話とか有りそうな気がするとこが面白いのかな?

  • エッセイと怪談のあいのこのような実話怪談短編集。サクサク読めて、どれも怖くて面白い。たまにオチめいたものがあったりして、読み応え満足。
    各話本題に入る前の「僕」(ほぼ著者自身)の話も良い味付けで、最終的に「僕」自身の話になる短編が最後に添えられているのが何とも憎い構成。
    特に好きだと思ったのは「八幡藪知らず」。ジュブナイル感が良。他、「ルームシェアの怪」「祝儀絵」も。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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