猫弁と少女探偵 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930260

作品紹介・あらすじ

ひとりぼっちの少女とコンビを組み、失踪した三毛猫を探すことになった天才弁護士・百瀬太郎。忙しさのあまり婚約者の誕生日に気づかず、彼女はイケメン幼なじみと急接近! さらに次郎と名乗る弟までが現れて……。やっかいでかけがえのない人たちのために悩み、奔走する百瀬。絶好調、癒されるミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 猫弁シリーズの4冊目。
    いつもどおりのほんわか、むずむず、ドキドキな話の展開ですが、最後の方で、百瀬さんの身に危険が?って感じの、次回作に向けて(?)の伏線か?があって、すぐに次回作を読まねば!とさせるところがなんとも巧みです。

  • 愛ある外野、ウェイターの梶がとてもいい。外野なのにここまで笑いを提供してくれるとは。今後の活躍も期待したい。

    亜子さんはテヌーに大勝ち。
    まじめに答える百瀬太郎が大好き。

    先生といる人が、幸せになる。
    そうなのよー!
    透明人間くん、よく言った!ありがとう!

    本当にこのシリーズはおもしろくて、わくわくして、止められない!!!

    赤毛の次郎、国際弁護士かな?
    また出てくる予感しかしないね。

  • なんといっても、百瀬さんが卒業するシーン。よくやった! 締まらないのがまた百瀬さんらしい。
    今回は一作目の野口美里さんが再登場。さらに沢村くんも。
    若干謎を残し、最終巻に続く。

  • 弁護士百瀬太郎は人柄もよく頭脳明晰だが、自己肯定感と恋愛偏差値は絶望的に低く、一年越しの婚約者大福亜子との仲は遅々として進展しない。

    本巻でも間の悪さから亜子の誕生日に大失敗し絶望に陥るが、亜子の無限の包容力に救われる。
    切羽詰まった百瀬の映画「卒業」のダスティンホフマンを地で行く行動には目を見張る。
    百瀬(と亜子との仲)ほこれで一皮むけるのだろうか。(期待薄)

    事務所ドアへの貼り紙少年や迷い猫の相談を持ってきた少女、百瀬の中学時代の恩師など、百瀬の周りには新たな面々が加わる。
    反対に亜子の同僚の寿春美は寿退社で海外に移住する。
    このまま退場すると亜子の周囲が淋しくなりそうだが。

    「先生(百瀬)といる人が幸せになるんじゃないか」という科白が出てくるが、百瀬は逆に周囲からの深い愛情に囲まれていて、シリーズの大きな魅力になっている。

  • 過去作品の諸々が
    なんとなく解決して行きつつ、
    新たな謎の種が埋め込まれた感じ。

    個人的には喫茶店の梶くんが好き(笑)
    傍観者感がいい感じ。
    きっと二人は決して気づくことはないんだろうけど。

    百瀬くん、ついに愛を認識する。
    たくさんノート書いてる姿がまた微笑ましい。

  • ここんとこ七重さんと野呂さんの愛情にやられてる。
    眼鏡のくだり、うるっときた。

  • 前に進もう!前に進もう!と思う百瀬と仲間達が優しい言葉で、優しい心で踏み出す素敵な一冊です。この本を「優しい」以外で表せないぐらい、優しい本。人との繋がりや、自分の発する言葉に常に優しさを忘れないでいたいなぁ。子供を亡くした七重さんの場面、梅園とりんごの木、美里と京子、弁護士になったトウメイくん。うわ~て言う驚きはないけど、全部繋がっていて、その繋げ方が又、優しいんです。読み始めたら終わるのが寂しくなるシリーズです。

  • いなくなった猫と誘拐犯。
    知識がまだまだ足りなかったからこそ、自分で思いつく限りの事をやったが足りなかったのだろうな。
    自分一人ではなく周りの人の助けがある中で生きているのだから、考え事も自分一人で抱えず相談し力を借りながら進むべきなんだな。

  • ラストで百瀬が亜子さんにアプローチするのが何とも幸せな気分にしてくれた。
    不器用だけど、誠実という言葉では語りつくせない実直さみたいなものが素敵でした。
    解雇された晴美さんは?
    アパートがなくなるって?
    最終巻が楽しみです。

  • どんどんすきになるぞ、このシリーズ。百瀬めっちゃひどいのに亜子すごい。でも百瀬すき。
    野口さん再登場した!一瞬透明の名前わかんなかったよ笑 透明さんが言った、あなたが人を幸せにするのではなくてあなたといると幸せになれるのです、ってとても良いな。
    しあわせはうつる、という言葉も素敵だ。そう、しあわせはうつる。
    そうありたいものです。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大山淳子の作品

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