自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884600

作品紹介・あらすじ

「政策」が大事だという。その通りである。
が、政治の基本は「人」である。
一昔前、永田町にはというより自民党には「人」がいて、いろいろな「顔」が見えた。「顔」がしっかりと見える政治だった。
もちろんとんでもない「顔」もあった。
しかしノッペラボーと金太郎飴ばかりよりましである。
(「はじめに」より)

田中角栄・大平正芳・金丸信・竹下登・・・・・・あのころの政治家は、どこか器の大きさを感じさせられた。自民党取材歴40年・伝説の政治記者が語る、驚愕と禁断と哀愁のエピソード。


【本書の内容 】

第一部 政局の人間模様
 第一話 夜明けの二本足
 第二話 六さんの八面六臂
 第三話 角栄邸の正月
 第四話 十年たっても竹下さん
 第五話 ドン金丸の「常識」
 第六話 小渕さんの気配り
 第七話 携帯の世代交代
 第八話 シンキロウの孤独

第二部 永田町人物列伝
 第九話 ヤマテーの矜持
 第十話 才人と呼ばないで
 第十一話 新生クラブの椅子
 第十二話 ハラケンの土下座
 第十三話 宇宙人の「させていただく」
 第十四話 「宰相夫人」菅見

第三部 新聞記者見聞録
 第十五話 首相動静
 第十六話 一声百行
 第十七話 つまらなければ鑑真
 第十八話 学歴不問

感想・レビュー・書評

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  •  主に80~90年代の、政局取材の裏話集。同じ日経記者の新書でも、『平成デモクラシー史』とは随分異なる。経世会や「党高政低」等、時代の違いをつくづく感じる。
     副題に「過ぎ去りし政治家の面影」とあるとおり、田中角栄、竹下登、金丸信等の個性の豊かさが伝わってくる。宇野宗佑や藤波孝生のイメージは少し好転した。現在の政治家は、筆者の言うとおり「顔」が見えないのか。それとも現役の政治記者が書かないだけなのか。
     なお、民社党を民主党とする誤植はいただけない。また、記者による社費の不正流用を(在外の日本大使館も関与していたとは言え)武勇伝のごとく語るのもどうか。

  • させて頂く が一番面白かった。
    そういえば、「質問させて頂く」ってよく言ってる。
    「質問いたします」とは言わない。

  • 軽く読める。まあちょっとタイトルはオーバーかな笑

  • なかなか興味深い事例が多かった。
    金丸氏が記者を大切にするとか、竹下氏が怒りを出さないとか、政治家の話はストレスがたまる人生の中においても色々と考えさせられる。
    加藤の乱のネットに依存しすぎたところも面白かった。。

  • 東2法経図・開架 B1/2/2460/K

  • 312.8||Ok

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著者プロフィール

岡崎守恭(おかざきもりやす)
1951年、東京都板橋区生まれ。
1973年、早稲田大学人文学科卒、日本経済新聞社入社。
北京支局長、編集委員、政治部長、大阪本社編集局長、常務執行役員名古屋代表、
テレビ東京メディアネット社長などを歴任。
1990年、「“ブッシュ”ホン」で流行語大賞(銀賞)受賞。
政治記者としては首相官邸、自民党、外務省など、一貫して政府・与党を担当したが、政治部長として当時の社会党、共産党、民主党、創価学会首脳らとも幅広く交流。
本筋の政局取材だけでなく、政財界の渦に翻弄された初代のNTT社長人事、国鉄の分割民営化につながった「土光臨調」の答申など、政治の周辺でのスクープも多い。
中国駐在の時代は当時の江沢民国家主席、李鵬首相ら中国共産党首脳と日経の会見を次々に実現して話題になった。

「2018年 『自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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