人が集まる建築 環境×デザイン×こどもの研究 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883665

作品紹介・あらすじ

こどもから大人まで、ひとが集まり、楽しめ、学べ、また来たくなる建築空間は、どんな発想と理論から生まれるのか。設計で人は集められるのか。こどもが元気に育つ空間の条件とは何か。
数多くの有名な幼稚園、保育園、子供向けの公園、施設を手掛け、近年は新・広島市民球場、国際教養大学図書館などでも注目を集める環境建築家のシンプルかつ深遠な、建築論、デザイン論。

感想・レビュー・書評

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  • 新広島市民球場、国際教養大学図書館を手掛けた「環境建築家」が、人がまた来たくなる建築設計の技法を考察。建築及び環境デザインが、多くの人を集め、幸せにする方法について、実践を通して述べる。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40239044

  • 菊竹学校の教え
    1. アイデアの作り方
    議事録をとるときは考えない。
    普通の案から考える。
    五時間で20案を作る。
    常に先を用意する。
    まとめる(一見してわかる資料に)。

    2. 強いチーム
    感謝感激。
    巻尺で測る。いつも。
    人の仕事を盗む。
    提案し続ける(仕事は来ない)。
    テーマを考える。テーマに沿ったでざいんを考える。
    あらゆることを同時並行で。そのために情報を集約。図面ならヘイ・りつ・だん。一緒に。

    3. デザインとは
    構造を考える。
    常識を覆す。
    変更し続ける。
    施工図は描き直す(施工図を製作図として書き直して模型を作る)
    見えないものを見えるようにする。
    良い案は良い案。くそみそにけなされることが多い。原案→改良案→別案(頃合いを見て)。
    階段は大事。階段で成否が決まる。寸法にはうるさく。

    4. 学ぶとは?
    体験を積み重ねろ。
    勉強しろ。村野藤吾は放送大学で勉強した。
    まなびの空間。とにかく怒られて逃げたかった三年9ヶ月。

    5. か、かた、かたち
    か=Vision。欲求。水が飲みたい。
    かた=System。水を飲むための方法。発想。ストローで飲む。手のひらでのむ。
    かたち=Form。ストロークプレー。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784062883665

  • 2016年6月25日
    自慢話になりがち。

  • 丸善にて
    新刊で前面に出ており、空間と人のにぎわいという関心に合致

  • 2016年6月新着

  • 著者の講義を何度か受けたが、こんなに芯が通って情熱的だとは知らなかった。もったいないことをした。

  • 著者の建築・作品の素敵さが伝わってきて、それに出会えたという点では読んで損はした感はない。
    ただ本としては、説明が長すぎて大事なことが埋もれてしまっている感がある。
    もっと著者の考え方について知りたい!という気持ちにはなったので、3分の1くらいのページ数で内容を絞りに絞ったバージョンとかあったらもう一度読みたいのだけれど・・

  • 職場でデザインに関することに少し触れるのでなんとなく購入。
    人が集まる建築には遊環構造が重要という指摘。著者の建築物を示しつつざっくり解説している。
    また建築物のデザインを考えるということは、その建築物は誰に、何の目的で、どのようにして使われるのかしっかり考えておく必要があるということだった。自分は建築家ではないが、この点は意識しておきたい。
    あと「図書館とコーヒーは相性がいい」らしい。

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著者プロフィール

1941年横浜生まれ。 東京工業大学建築学科卒業。菊竹清訓建築設計事務所を経て、1968年環境デザイン研究所 創設。工学博士。日本建築学会会長、日本建築家協会会長、日本学術会議会員、放送大学教授等を歴任。現在、東京工業大学名誉教授、こども環境学会代表理事。
設計作品として、愛知県児童総合センター(日本建築学会賞作品賞)、国際教養大学中嶋記念図書館(村野藤吾賞)、広島市民球場(日本建築家協会賞)等。著書に『子どもとあそび』(岩波新書)、『人が集まる建築』(講談社)、『こどもを育む環境 蝕む環境』(朝日新聞出版社)等がある。

「2020年 『遊環構造デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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