怪盗クイーン ケニアの大地に立つ (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062856553

作品紹介・あらすじ

今回の舞台はアフリカのケニア。擬態する新種の猫が発見されたというニュースを聞いたクイーンは、さっそく予告状を出して、ケニアへと向かう。
研究成果を某国に売りわたそうともくろむマッドサイエンティストの兄弟、それを阻止しようとするホテルベルリン、さらには国際刑事警察機構から派遣された探偵卿たちがケニアに集結。サバンナでの大バトルのすえに、クイーンは獲物を手にすることができるのか--!?

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感想・レビュー・書評

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  • 若者の自殺者が多いとされる日本人。そのなかでもある男性が抱いた〝世界を壊したい〟という願いを擬態可能な猫が叶えるとしたらの話。しかし怪盗であるクイーンはそんな猫すら盗むという予告状を出すため、世界の様々な機関が巻き込まれてしまう物語だ。怪盗クイーンの話は過去シリーズを読んでいないと分からない人物関係が多々あるが、その人間関係や恋愛模様が子供だけでなく久しぶりに『怪盗クイーンシリーズ』を手に取った人間にも分かりやすく書いてあるため、この世界に没頭できる。

  • ケニアでニニとよばれる新種の猫が見つかります。ニニは、いろんな人や動物に擬態できるのでした。

    ニニを狙って、クイーンや、某国の軍部と繋がるゴンリー・ディンリー兄弟、国際刑事警察機構(ICPO)、ホテルベルリンが動きます。

    ニニを見つけた文太は、「こんな世界、こわれればいいんだ」と願います。

    世界がこわれればいい、私も考えたことはあります。でも、本当にその願いが叶いそうになったらと考えると、恐ろしくなります。

    得体の知れないニニや、こわれそうになる世界に怖くもなりますが、最後は心温まる物語でした。

  • ヤウズ愛らしい

  • クイーン大好き。

  • どんどん丸くなるヤウズににっこり。

  • ヴォルフとローテの恋が、一番気になる。

  • 今回一番笑った箇所は34ページ、

    クイーン「私という人間がわかってないね」
    ジョーカー「わかりたくもありません」
    RD「そもそも人間なんですか?」

    そうだね。

    ところでクイーンも皇帝も、メディアの進化についてけない親世代みたいなことになってるんですけど大丈夫?

    最近よく話題になるのが、「遠足でお菓子の交換禁止」(アレルギー対策の為)ですが、まあ、それはまあ。

    今回はあまりパロディネタなかった気がしますね。そのまんまなネタだとドラゴンボールのオープニングとかありましたけど。別に入れて欲しいわけではない。だってパロディの使い方うまいとは思ってないので。

    クライマックスで伏線が綺麗だなーと思って読んでました。いつものメンツはなんか賑やかしっぽかったですけど、まあこれはいつもか。正直あの辺の恋愛描写も私的にパロディと同じ感があるのですよね。

    それにしても今回の(も?)ホテルベルリンはポンコツだなあ。なんで出てきたのレベル。恋愛描写入れたいから?いつものメンツだから?

  • 今回の舞台はアフリカのケニア。擬態する新種の猫が発見されたというニュースを聞いたクイーンは、さっそく予告状を出して、ケニアへと向かう。研究成果を某国に売りわたそうともくろむマッドサイエンティストの兄弟、それを阻止しようとするホテルベルリン、さらには国際刑事警察機構から派遣された探偵卿たちがケニアに集結。サバンナでの大バトルのすえに、クイーンは獲物を手にすることができるのか――!?

    今回ももりもりのキャラたちでしたが、ゴンリーディンリー兄弟は核になるはずなのにわりとあっさりで、いったいどんな過去でなぜこんなことをしてるのか・・・など色々気になりました、本筋ではないけどローテの怒りを買ったヴォルフが大丈夫なのか心配です(笑)強く生きて!マライカに擬態したニニはきっと今後活躍してくれるでしょう。日本の若者が「世界が壊れればいい」と思ってるという、重くて悲しいテーマが下地ですが、これを読んだ子供たちがより良い未来を信じて笑って過ごせることを祈っています。たまにはクイーンみたいに能天気に生きることも大事だよね!

  • ウォルフの恋愛下手が半端ない。

  • 前の巻で出てきた人物が再登場すると嬉しいのは確かだけれど、登場人物が多すぎる気がする。(ルイーズさん、伏兵を配置しすぎです。)約束通りの会話があったりするのが楽しいのだけれど、ちょっと気を抜くと誰と誰が一緒に逃亡しているんだっけって、だんだんわからなくなってくる。

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著者プロフィール

三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北恭助」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。

「2023年 『都会のトム&ソーヤ 日めくり名言カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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