物語ること、生きること (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062855648

作品紹介・あらすじ

「どうやったら作家になれますか」「『獣の奏者』や『精霊の守り人』みたいな話は、どうやって生まれてくるんですか」というご質問に、本当に意味のあるお答えをするためには、その物語を書くまでに私がたどってきた道程をすべて、お伝えしなければなりません。――物語は、私そのものですから。(本文「作家になりたい子どもたちへ」)

書くことを木の幹とするならば、読むことはその根っこ。素晴らしい物語を書き続ける、上橋菜穂子さんには、豊かな読書体験がありました。物語が生まれるまでの道のりがここに。
 
 「国際アンデルセン賞」は1956年に創設された児童文学の本の分野で最も歴史と権威のある国際的な賞です。2年に一度、子どもの本の世界に最も貢献した作家1名と画家1名に送られます。選考水準の高さから、児童文学のノーベル賞と称されています。作家賞の受賞は1994年のまど・みちおさん以来の快挙です!

感想・レビュー・書評

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  • なんてこと!
    最後のブックリストをみていて、萩原規子さんとごっちゃにしていたことにようやく気付いた。
    私、この人の本、読んだことないんじゃあ。

    話題の上橋さんの「夢見る夢子ちゃん」になった背景と作家までの驚きの道のりが語られる。
    おばあちゃんの語ってくれる昔話。
    歴史、考古学への興味と文化人類学のフィールドワーク。
    「その道を究めたら、どんな答えが待っているかもわからないまま、ただ、目の前の問いと一心に向き合い、学ぼうとする人間がいる。」こんな人に惹かれるというけれど、すでにあなたもですから!

    子どもにもわかりやすく書かれているので、ぜひウチのチビちゃんにも読んでほしい。

    「経験は大切です。でも、べつに、人とちがうことをたくさんしなければいけないということではなくて、むしろ、人と同じことをしていながら、そこに人とはちがうものを感じることのほうがたいせつだと思います。」

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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