旅猫リポート (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062854801

作品紹介・あらすじ

ぼくはオス猫のナナ。5年前にサトルに拾われ、幸せにくらしてきた。事情があってぼくを手放さなくてはならなくなったというサトルは、引き取り手をさがすため、銀色のワゴンに乗って旅に出る。サトルとぼく、ひとりと一匹が出会う、素敵な風景、なつかしい人々。そしてついにぼくらの最後の旅が始まる――。

感想・レビュー・書評

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  • 野生の猫の気持ちがありありと感じられて面白かった!こんなこと考えてそうだよねって感じだった。
    途中まで、さとるの余命が短いことや拾われた子供だったことは知らなかったので、びっくりした。

  • 僕は映画だとロードムービーが好きなんだ。
    例えばリトルミスサンシャインとかね。
    よく出来たロードムービーのように
    彼らが旅する景色が目の前を広がる。
    風も匂いも、眩しさも、感じる。

    旅ってズルいよね。お気楽な感じがするから、
    こっちは油断しちゃうじゃないか。

    油断しちゃうじゃないか。

    不思議な読後感。読み終わっても、
    2人の旅が続いているような風がね、吹くんだな。

  • 涙なしでは読めないお話だけど、決してさみしさとか孤独感を感じさせるものではなかった。
    「何があっても永遠に続くよ、喜びや楽しいことはこれから先も」
    猫の目を通して描かれたそんな描写に気持ちがとても温かくなった。

  • 猫に限らず、小動物を愛する人ならみんな好きな作品だと思う。電車で読んでてクライマックスにさしかかっり、マズイ、と思って、続きは家で読んだ。そしたらもう、何年ぶりかで小説で大号泣した。でも読後感はスッキリして、雨上がりの爽やかさ。ストーリーは普通なんだけど、カタルシスに★4つ。

  • 出会えたことで、
    出会う前よりもずっと幸せになれた。
    とてもたくさんのものを
    見ることができた。
    出会った人、愛でたもの、
    旅の想い出を数えながら、
    次の旅へ向かう。

  • 大泣きしました。
    青い鳥文庫なので、子供向けを意識した物語でもあると思うのですが、三十路女も還暦過ぎの母親も号泣でした。
    今まで読んだ本で1番泣いたかも!?
    素晴らしい感動ストーリーでした。

  • 元野良猫のナナと悟の旅。
    旅の理由は最初からなんとなく察せるので、切なくて切なくて。
    猫視点の一人称がまた切なさを増すのです。
    悟がいいやつすぎたけどね。
    泣きすぎて、明日目腫れると思う。

  • ゆるい雰囲気と、実はシリアスな背景のバランスがいいのかな。

  • なんか最後めっちゃ泣いたし、勢いで読んでしまった。

  • 有川浩の話って泣いてしまうな…。
    じーんとくる優しさ。主人公の魅力的なこと。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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