復活!! 虹北学園文芸部 (講談社青い鳥文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062854795

作品紹介・あらすじ

中学1年生の岩崎マインは、文芸部に入ることだけを楽しみに、虹北学園に入学してきた。ところが、文芸部は数年前に廃部になったという。
「つまり、虹北学園に文芸部はないってこと?」
「だから、さっきからそういってるじゃない!」
めんどうくさそうな葵のことば。数秒後、すべてを理解したわたしは、さけび声をあげていた。
「……そりゃないよ、セニョール。」
文芸部を復活させるため、マインは5人の部員を集めようと奔走する! のだが--。
愛と笑い、夢と希望をつめこんで、すべての本好きにおくる熱血文芸部物語。

感想・レビュー・書評

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  • 私も文芸部に入りたいので、読んでいてワクワクしました!

  • はやみねかおる先生の本を読んだのは実は初めてです。
    入学した中学校で、憧れの文芸部がもう存在しないと知って新たに設立しようと奔走する女の子の話。
    ものすごいパワフルでした。情熱と根性がすごい。
    私も「小説を書くのが好き」な子供だったので、中学でも高校でも、小説書いていい文芸部があったら入っていたかもなぁ。
    そういう人は探せば5人くらいすぐ集まっていたと思いますが(私以外にも小説書きの真似事をする子はたくさんいた)、時代の違いでしょうか。苦戦してます。
    でも中学時代の私が書いたものはきっと「光って」なかっただろうし、作者のはやみねかおるさんが後書きに書いてたのと同じ、同級生にこんな子たちがいたら才能の違いに心も筆も折っていたかもしれない…。

  • 青春、キラキラ✨眩しすぎる
    私も小学生の時の将来の夢は作家だったけど、試しに書いてみて、自分に話を書く才能がないことがない事がわかって諦めたんだよなぁ。光る文書が書ける才能、うらやましい。素敵。あと、文章が光って見える才能も。
    マインちゃんって、夢水清志郎に出てくる岩崎3姉妹の従姉妹なんだよね。マイン(mine)だし。(三つ子のお父さんの一太郎さんとマインのお父さんの三四郎さんが兄弟かな。なんとなく二郎さんもいそう?)文芸部の亜衣ちゃんがマインちゃんに影響与えてた、という繋がりに、はやみねファンとしてウフフとなってしまう。

  • この後、どのような学校生活を送ったのかとても気になる。。

  • 面白そう!

  • ■主人公のマリンは,おしゃまでハーフな女の子。彼女には,素晴らしい文章が「光って見える」という能力があった。中学校へ進学し,念願の文芸部に入部しようとした矢先,虹北学園の文芸部はとうに廃部になっていると判明。復活に向けて奔走するが,残された期間は一ヶ月だった。走れ!マリン!……という話。

    ■うう,眩しい,話がなんだか眩しい……。
    ■中盤で出てくる,露天の絵売りのお姉さんが好きでした。「お姉さんはどうしてこうして(細々と)絵売りをしているの?」の返事が「負けたくないから」なんですよね。学生時代のイラストサークルの同期達がまだ絵を描いている。その同期達に再会したときに「あれ?もう描くのやめちゃったの?」なんて言われたくない。だって同期達もまだがんばって描いているから。だから私も続けるんだ,って。ああ,やっぱりみんなそうなんだなあと思いました。あの「負けたくないから」は,同期と張り合ってるというより,本当は自分と戦ってるんですよね。
    ■はやみねかおるが『作家の魂』を描こうとして書いたというこの作品。面白かったんだけど,割と書かれている精神論がマッチョな感じで,ちょっと「ううっ」となりました。でもこの小説の語り手は若人達で,想定読者も若人だから,そう考えるとこれくらいマッチョな方がいいのかもしれん。だって若いうちから守りに入れなんて言いたくないもの。少年よ,大志を抱け!

  • 自分も文章を書くのが好きだったこともあり、はやみねさんの本の中ではこれが一番好きだった。
    主人公のマインの粘り強さや明るさも魅力的だ。

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著者プロフィール

三重県生まれ。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選し、同作品でデビュー。主な作品に「名探偵夢水清志郎」シリーズ、「怪盗クイーン」シリーズ、「虹北恭助」シリーズ、『ぼくと未来屋の夏』『ぼくらの先生!』『恐竜がくれた夏休み』『復活!! 虹北学園文芸部』『令夢の世界はスリップする 赤い夢へようこそー前奏曲ー』(いずれも講談社)、『めんどくさがりなきみのための文章教室』(飛鳥新社)などがある。

「2023年 『都会のトム&ソーヤ 日めくり名言カレンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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