探偵チームKZ事件ノート 裏庭は知っている (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062853446

作品紹介・あらすじ

数学のテストの結果が悪すぎて、大ショックの彩。いくら苦手とはいえ、平均点以下なんて…。でも「探偵チームKZ」の皆に会えば、元気をもらえるかもしれない、と思っていたら、数学で不動の1位だった、あの上杉君が首位転落。いったい何が!?一方、若武は掃除サボりの濡れ衣に大激怒。今回、KZのメンバーは団結できるのか!?小学上級から。

感想・レビュー・書評

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  • ・事件の深刻度低め
    ・アーヤの貢献度わかりやすく高め
    ・ドッキドキシーン多め
    と楽しみやすい一冊でした。そこへいつもクールな上杉君を襲う苦難。上杉君が弱るとアーヤは“天使”になる、という『シンデレラ特急』(だったか城だったか)以来の“二人だけの符牒”も再確認される。

  • 上杉の秘密が発覚!数学のテスト五十位内から転落したのはそんな理由がΣ(-᷅_-᷄๑)
    彩に話せてよかったと思う。彩は誰にも言わないという約束を破ったけどそれでよかったんだよ。上杉も心の底の隅では、それを期待してたのかもしれないなあ。(*☻-☻*)

  • ▼今回は、探偵事務所レギュラーの上杉君の異変(病気)と、同じくレギュラーの若武くんのえん罪(ゴミを学校にまいたという)の二つのネタ。

    ▼えん罪のほうは真犯人がいて、これが年金暮らしのややヤンキーな老人で、その人物の感じがなかなか生々しくて興味深かった。

    ▼上杉君の病気が心配・・・。

  • 結構思うんだけど、若武もなかなか不運だよね。ただアーヤとは違い、見ていて微笑ましいけど。

  • 誰になら話せるか?
    誰になら話したいか?
    そうやって話してもらえた秘密を
    ずっとずっと秘密のままで抱えて置けるのか
    抱えられないと思って誰かに相談するのか
    人の交わりだからこそ
    正解なんてない中で
    経験を積み、選択していく。
    進んできた今の先に
    起きたことは受け入れながら

    何かにしがみついて
    誤魔化して生きるような人になるのではなく
    何かが起きたら
    すぐに力づくで解決するような人になるのではなく
    事件を見る中で
    自分たちの生き方を選んでいく

  • どう考えても地獄だと思う。
    有名大学とか、いい企業とか、豊かな人生とか、何の具体性もない、曖昧なものに囚われて、でもそれで人生が決まると思っている。
    誰だ!そんな固定観念を植え付けたのは、誰だ!
    実は何の目標もないようなものなのに、目標があるような気がしてしまってる。怖い。
    そして、多分彼女の周りの人たちも…KZのメンバーは別としても、同じ価値観を持ってるのだろう。
    何て恐ろしい塾…。
    そして上杉君。症状と家族の行動が一致してないよ…。ネグレクトですか…?

  • う、え、す、ぎクーーーーン!!!
    彼が失明するとかしないとか、その手術のために渡仏するとかしないとかいう展開はチョイチョイ耳にしてたけれど、ついにそのときがやってきたか・・・! ちゅう具合。

    ボンヤリした景色は見えるけど、数字は見えないらしい。
    よりによって「数の上杉」が、数字が見えなくなるっちゅう辛い設定がいかにも藤本設定。
    しかも、数字が見えないということで首位から転落して、
    「KZ、やめるわ」
    と、言いだす上杉クンと、それを心配して追いかける黒木クン・・・。

    残された三人で、若武先生がとばっちりをくった「ゴミ投棄事件」に乗り出すうちに、いろいろなことがつながってきて・・・、ちゅうこの展開は、最初から最後まで面白かった。
    たぶん、原作3作の次に今回は面白かったんちゃうかな、と、思うので、元々このシリーズを考えたときに藤本氏はこの展開もウッスラ考えていたのかも・・・、と、思った。
    あとがきで住滝氏が書いてはったとおり、このシリーズは1話完結でさほどつながりもないので、原作3作の次に読むなら、この本! って感じやな。

    (なんか、住滝氏に失礼・・・? いやいや、決してそういう意味では・・・)


    今回は、若武先生もええ味出ててん!
    これも、藤本氏原作を感じるわ~。だってここ最近、ほんまに若武先生の扱いがひどいんやもの。
    若武先生だけじゃなくて彩ちゃんが始終KZメンバーの誰彼に「キュン」と、してたのも、(逆ハーレム具合が)藤本氏設定ぽくていいけど、その中でも若武先生の
    「アーヤ、おやすみって言ってもいい?」
    は、悩殺でしょう!! これはキュン死にできる。

    その後、さらっと「おやすみ」を、いうた黒木クンを彩ちゃんは評価してるみたいやけど、イヤイヤイヤイヤ! 敢えて聞く。
    敢えて言うてもいいか聞くこの若武先生の焦らしプレイっていうんですか!? 私はそちらを評価したいね!! 必死

    アーヤに「必殺口説き文句勝負」をしかけた黒木クンと若武先生もよかったわぁ・・・。
    これでこそ、藤本設定。上杉クンがいないと案外やりたい放題の二人みたいやけど、たまにこういうサービスシーンも放り込んでくれると、大人の読者としては楽しい。

    (小学校高学年にはこのキュン具合はわからんであろう)

    (ちなみに、若武先生の必殺の口説き文句が某歌謡曲からの引用やったことに彩ちゃんはご立腹やったみたいやけど、そこで怒る理由はわからん・・・) ええやん、自作でも、引用でも・・・。大事なのは誰が誰にいうてるかっちゅうところちゃうの・・・?

    ああ、でも、そこでオリジナリティを求める純粋さ(?)が10代の専売特許かな・・・(何いうてんの)。

    欲を言えば、
    「そこで割り込んでほしかった小塚クン!!」
    と、(将来結婚するなら)小塚クン推しとしてはハンカチを噛みしめたいくらいやったけれども(笑)、まあまあ、浮ついていないのが小塚クンのウリですからネ!!


    しかし、ダ・パンプて。思わず奥付けを見たわ。引き合いに出された「エグザ」って、エグザイルのことかしら?


    あと、若武先生はご両親が弁護士さんなのはすでに出ている設定やけど、もしかして若武先生も将来は弁護士になるのかもな、と、思った。
    国際弁護士なんてさらに向いてそう。派手やし。笑

    若武先生は法律に詳しい、って黒木クンもいうてたし、実際法律関係のことを(若武先生が)しゃべるときはスラスラしゃべるのね。それがまたカッコイイ・・・。

    ・・・うん? でも、ストリート系のダンスで全国大会出場? 芸能人?? ・・・を、目指してたけど、やめた??
    中学生にしてすごい経歴を持ってるな・・・。
    でも、そっちには行ってほしくないわぁ。弁護士がいい、弁護士が!!

    バレンタインデーのことを(彩ちゃんに)聞いたり、若武先生と彩ちゃんが自転車の二人乗りをしていたのを見た上杉クンがちょっとスネたり、そもそも彩ちゃんを自分の自転車に乗せたい若武先生と、なんかもうええ具合に彩ちゃんがモテモテで、わかりやすかった!
    せっかくここまでモテてるんやから、もうちょっとだけ可愛いリアクションをしてくれよ~、と、彩ちゃんに思っちゃうのも、まあ、藤本氏設定らしいのかもしれへんな。(;^ω^)


    私が中学生のころに原作が出ているせいか、とにかく「勉強して有名大学に入って有名企業に入る」ちゅうことがステータスになってると思う。
    元々の設定がそうなので(そもそも進学塾の話やしな)、今更変えるのは難しいやろうけど、今読むと結構な違和感が。
    ちゅうか、「有名企業に就職したら必ずしも人生バラ色ではないよ、彩ちゃん」と、思いつついつも読んでしまう。

    今回は冒頭で彩ちゃん自身が
    「いつまで競争をするのかな」
    と、いうような疑問を持ち始めていたので、彩ちゃんの考え方も少しずつ変わってくれたらいいなー、と、思った。

    成績は良いに越したことはない。勉強もできるならできたほうがいいし、大学にも行けるなら行ったほうがいい。
    上場企業に勤められるなら勤めるほうが、そりゃあ、いい。

    けれど、成績が悪いからダメ、勉強ができないから落ちこぼれ、大学に行けなかったら人生終わり、上場企業以外は企業じゃない、と、いうことではない、ちゅうこと。

    敢えてそれを選ぶ人もいるやろうし、不本意ながら自分の理想とは違う世界に身を置くことになっても、そこで自分がどう振る舞うかで、自分の人生は簡単にバラ色になると思います。

    ようは、自分がどうしたいかだよね。
    彩ちゃんはまだそれを見つけていないだけやけど、中学生やもの、そんなのは当り前なんだよなあ。

    (と、いう親目線)

    続きもひじょうに気になります!


    ■■■■

    ■谺

    ( 名 ) スル
    〔室町時代までは「こたま」〕

    樹木に宿っている霊。木精。

    〔古くは木の霊の仕業と考えていたことから〕 山・谷などで起こる音の反響。また,音・声が山・壁などに当たってはね返って来ること。やまびこ。 「靴音がビルに-する」

    歌舞伎の下座音楽の一。山や谷の場で,小鼓二丁を舞台の上手と下手で打ち合い音の反響を表す。

    (こんな漢字があるのも知らんかった。「木霊」しか知らんかった・・・。
    ほんで、室町時代までは「こたま」なのか・・・! それもなんか、神様っぽい意味合いが強くて、いいね)

    (2016.09.25)

  • 今回は上杉くんがあまり事件に関わらないので星4です。

    でも、早く治ってまたみんなで事件を解決して欲しいです。

  • 続けて読みましたKZ。
    刊行順ではこちらが先ですね(^_^;)
    今回のほうが断然良かった。
    読むまで何ともですが、今回も消化不良は
    ままありますが、この不満は
    この本の次で一冊使って書かれている
    ようなので、こちらも読みます^_^

    今回はバレンタインでこぼしていた不満も
    結構フォローされていて、
    それぞれの性格の長所と短所も
    見えてて可愛い。

    今回で思いましたが、メンバーから
    あまり離れないエピのほうが面白いですね。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。大学では心理学を専攻。ゲームとまんがを愛する東京都在住の小説家。性格はポジティブで楽天的。趣味は、日本中の神社や寺の「御朱印集め」。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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